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出張森づくり隊@能登 ~能登創りPRJ@森のたね ~
2024年8月24日〜8月26日
水の古民家「ぜにごけの雫」1号館(ケロン別館)泊
1日目(8/24)
台風10号が接近している中、飛行機で能登に向かったのは、8/24土曜日。
羽田空港での表示はイマージェンシーだったし、飛行機に乗っても「能登空港に着陸できない場合は、羽田に引き返すか、小松空港に行く場合もあります」とのアナウンスが入っていた。
台風の影響か? と心配が募るなか、フライトは予定
出張森づくり隊@能登~能登復興支援・森づくり&修復~
2024年7月5日~7月8日
水の古民家「ぜにごけの雫」1号館(ケロン別館)泊
1日目(7/5)
その日の羽田発→能登行の便は満席だった。
能登のあばれ祭りを目指して、乗り合わせて来ている人が多いようだ。
今年元日に起こった地震の爪痕がどのようなものか、その中で開催するかしないか、もめていると言われるあばれ祭りはどうなるのか。
前回、昨年11月にお手入れした森や山は、7か月たちどうなっているのか
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.71
★再出発★
みくは、紗百合とのセッションの時、屋上に連れていかれて、そこから見える風景を口に出して言っていた。途中今の気持ちを聞かれたとたん、何と答えていいのかわからず、固まってしまった。
自分の気持ちなど、改めて考えたことがなかったのだ。
ずいぶん長い時間をかけて、ようやくみくは言った。
「不安です」
「OK。・・・わかりました。・・・では、今度は反対側を見てみましょう。何が見えますか?
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.70
★再出発★
みくは大学4年の時、三栖多佳子との別れがきっかけで、精神的に病んでしまい、小野紗百合のカウンセリングを受けた。今思い出すと、その頃は自分の殻の中にすっぽりと入ってしまい、もがいても出ていけない苦しさを味わっていたように思う。
カウンセリングは、殻の外から優しく呼びかけられるような感覚を受けた。出てきても大丈夫、そのままの姿でも安全だと言われ続け、殻を割り、少しずつ外界と触れ合える
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.69
★再出発★
「・・・でも、ちゃんと自分に真摯に向き合うと、不安ばかりを感じてしまうね。・・・今はちゃんとできているけど、・・・またできなくなることもあるんだろうなぁ、って」
「・・・そういう心配はしなくていいんだと思うよ」
多佳子の言う心配だと言う言葉には、もっと深い意味があるのだろうな、と思いつつも、みくは軽く受け流した。
「・・・コロナのことだって、・・・この時代に、世界的パンデミックが起こ
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.68
★再出発★
多佳子が紗百合のカウンセリングを定期的に通い、良い結果が出ているようだと安心したのもつかの間、ソ連のウクライナ侵攻という戦争に、居たたまれない感情を持っていることがわかった。
「戦争のことを必要悪だと言う人もいて、ずっとそれがまかり通っていたよね。そんなのおかしいし、他人事みたいなそういう発言を許せなかったんだけど。・・・だからと言って、戦争反対とプラカード持って抗議運動するのもど
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.67
★再出発★
三栖多佳子と再会してから、ずいぶんと時間がたってしまった。
世の中の情勢が変わって、みくの周りもバタバタと忙しくなってしまったのだ。個人的なセッションが入ったり、応援でカウンセリングに行くことが多くなった。自分のカウンセリングルームの充実より、実質的な活動に追われてしまった。
と言って、親友の多佳子を蔑ろにしたわけではなかった。
カウンセリングを受けたいという多佳子の言葉を聞
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.66
★再会★
「・・・カコが私に会いに来たのは、・・・人生を変えようと思ったからじゃないの?」
叫ぶように言うみくに、多佳子は顔色を変えた。
「・・・私と会えば、今までとは違う何かがあるって、期待したからじゃないの?」
「・・・みくは、怒ってるの?」
みくの激しい感情にたじろぎながら、多佳子は言った。
「そうね。怒ってる。・・・カコがちっとも変わらないでいてくれたことに、ホッとしたのと同時に、・・
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.65
★再会★
店に入り、それぞれ食事の注文すると、多佳子は言った。
「ずいぶん前から、みくのSNSをフォローしていたの。ちゃんと人生に向き合って、しっかり生きているみくが、私にはまぶしかったよ」
「・・・気が付いてもらえて、良かった」
みくは目を伏せて答えた。
「プロフィールにも書いてある通り、大学を卒業して本屋に就職して。その頃からカウンセリングを勉強し始めて、・・・バイト感覚でカウンセリングの
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.64
★再会★
一条みくは学生時代に住んでいた最寄りの駅に向かっていた。高校の頃からの親友、三栖多佳子と再会するためだ。
多佳子から連絡があったのはつい3日前だった。
急なことで、ご都合が悪ければ仕方がないのですが、
今週末、東京に出向くことになりました。夕方お会いできませんか。
もちろん大丈夫です、と、みくはすぐに返信した。場所はどこにしましょう? という問いに、2人で住んでいた最寄り駅を
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.63
★入院★
「・・・栞里ちゃん、すごくいい子に育っているじゃない。尚美が良いお母さんの証拠だと思うよ」
突然、聡美に誉め言葉を投げかけられ、尚美は戸惑うばかりだった。身体中が熱くなり、全力で否定したくなる。が、それをしてきたからいけなかったのかもしれないと、ささやいている自分がいた。
「・・・褒められるなんて、慣れていないから、・・・なんて言っていいのか、困ってしまうわよ」
「わかる。・・・私も
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.62
★入院★
病室に入ると、ベッドに座っている芳子がにこやかに向かい入れてくれた。
「ようこそ、いらっしゃいませ。今日もいいお天気で良かったわね」
娘が看病に来たというのには不似合いな挨拶をする。
「来た早々悪いんだけれど、冷蔵庫にプリンが入っているから、召し上がりなさい。冷たくておいしいわよ」
芳子は2人をもてなそうとする。しかし、そのプリンは芳子が食べたいだろうと、昨日用意して冷蔵庫に入れてあ
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.61
★入院★
聡美の「尚美はそばで看病してあげられないかな?」という言葉に、尚美は答えられずにいた。
「・・・親の介護や看護が大変だから、っていうだけじゃないのよ。・・・それも、もちろん、あるんだけど」
言い淀む聡美の気持ちもわかる。親が大変な時に、疎遠を決め込んでいては、責められても当然なのだ。
「・・・実はね、私。父さんが癌で余命宣告されて、病院に入った時、母さんと2人に、尚美に連絡をしよう、
【小説】想像もしていなかった未来のあなたと出会うために vol.60
★入院★
幼い頃から母には、支配されているという感覚しかなかった。常に行動を監視されて、間違ったり失敗すれば、ひどく怒られた。教育に熱心だったと言えば聞こえはいいが、自分が望みもしない習い事をいくつも習わされて、進学にも厳しかった。
極めつけは中学受験である。尚美自身が積極的ではなかったせいか、第1志望の中学に落ちてしまった。落胆した母はますます口うるさくなり、罵倒されたこともあった。今考え