早高叶

怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話・読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひ…

早高叶

怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話・読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひら怪談優秀賞。新紀元社『幻想と怪奇』4、7、10に書評掲載。小説同人誌、販売中です。https://kyohayataka.booth.pm/ kyo.hayataka@gmail.com

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    早高叶の読書日記。読んだ本のなかで面白かったもの・印象深かったものについて記録しています。not for meだった本については書かないことにしています。

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  • 小説「生きている人魚」全5回

    早高叶の短編小説「生きている人魚」です。

記事一覧

読書日記2月・3月 『文藝百物語』など

いつのまにやら4月になってしまいました。 年度の切り替わりで仕事が忙しく、落ち着かない日々を送っていますが、本は相変わらず読んでますよ。 通勤時間は読書時間! く…

早高叶
12日前
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文学フリマ広島6 出店レポート&文学フリマで買った本&広島のおいしいもの

2月25日(月)、広島にて文学フリマが開催されました。 とても楽しかったです! 出店してきた感想などを書いていきますね。 広島への出店は昨年に引き続き二回目。 昨…

早高叶
1か月前
21

読書日記2024年1月 川野芽生『Blue』など

あっという間に2月も半ばですね。 1月に読んだ本の中から、印象に残ったものについて書いていきます。 怪奇幻想趣味が多めですが、ジャンルはいろいろです。 『成瀬は天…

早高叶
2か月前
27

25日(日)の文学フリマ広島6の準備をしています。チラシ作成!
1月の京都のチラシにちょっと手を加えただけですが(^^;) よかったら見てくださいねー

早高叶
2か月前
8

【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

先月に文学フリマ京都が終わったばかりですが… その熱気冷めやらぬうちに、お次は文学フリマ広島6に出店します。 文フリ広島、公式のご案内はこちらからどうぞ↓ 文フリ…

早高叶
2か月前
12

文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

京都、予想外 1月14日(日)文学フリマ京都8、無事に終わりました。 ブースへお越しいただいた方、本をお手に取ってくださった方、おしゃべりしていただいた方、差し入れ…

早高叶
3か月前
26

文学フリマ京都8、いよいよ明日です。
ブース「おー34」にてお待ちしています。
長編ホラー『人形参り』、怪奇幻想短編集『水にまつわる奇譚集』、ノンジャンル小説アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』を販売します!

早高叶
3か月前
6

【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

1月14日(日)に京都市勧業館みやこめっせにて、文学フリマ京都8が開催されます。 こちら、私も出店します。 ブースは「おー34」になりました。 今回、残念ながら…

早高叶
3か月前
21

読書日記 2023年読んで良かった本

いつのまにやら大晦日ですね。 さて、2023年に読んだ本の振り返りです。 良かった本をピックアップしていきたいと思います。 上半期分、7月分、8月分は下記にまとめてあ…

早高叶
3か月前
8

神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました

Twitterでも書いたのですが、嬉しいのでこちらでもご報告を。 神戸新聞「同人誌」欄(2023年11月25日付、評者・葉山ほずみ氏) にて、拙作「綺麗な地獄」を取り上げていた…

早高叶
4か月前
18

読書日記 2023年11月・文学フリマ大阪11で買った本の感想②

9月の文学フリマ大阪11で買った本たち、感想第2弾です。 ずいぶん間が空いてしまいました。 読むのはわりと早いのですが、書くほうが遅くて……。 かなり時機を逸した感…

早高叶
5か月前
17

【掌編小説】お帰りなさい

 戦場から兄が帰ってきた。  まだ夏が居座っているかのような、けれど空は高くなってきた日曜の昼下がり。私は庭に面したテラスのテーブルで、色鉛筆を使って絵を描いて…

早高叶
5か月前
17

読書日記 2023年10月・『異形コレクションLV ヴァケーション』

私の大好きな怪奇幻想アンソロジー、『異形コレクション』。 新刊が11月に発売されるようです。 嬉しい!さっそく予約しました。 このタイミングで、というのもちょっと遅…

早高叶
6か月前
6

読書日記 2023年10月・文学フリマ大阪11で買った本の感想①

9月の文学フリマ大阪11で買った本たち。 少しずつ読んでいます。 すべてではありませんが、感想を書いておこうかなと思います。 まずは小説系から。 『稲麻竹葦』第九号…

早高叶
6か月前
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9月終わりにコロナに罹患し、まだ完全回復とはいかない日々を送っています。
そんな中でも嬉しかったこと。拙作『水にまつわる奇譚集』に大変丁寧なご感想をいただきました。あらためて、ありがとうございました。

https://note.com/tadanomorita/n/n40125aaa3b56

早高叶
6か月前
4

【ご報告】文学フリマ大阪11無事終了&文学フリマで買ったもの

9月も半ばを過ぎたのに、まだまだ暑いですね。 皆さま、残暑にやられていませんか。 私は10日の文学フリマ大阪11で燃え尽きました……。 というのは大げさとして、文フリ…

早高叶
7か月前
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読書日記2月・3月 『文藝百物語』など

読書日記2月・3月 『文藝百物語』など

いつのまにやら4月になってしまいました。
年度の切り替わりで仕事が忙しく、落ち着かない日々を送っていますが、本は相変わらず読んでますよ。
通勤時間は読書時間!
くたびれきって眠る前にも、睡眠薬代わりに活字を読みたい!

さて2月、3月に読んだ中で、印象に残ったものをザザッと振り返っておきます。
いつものようにホラー、ミステリ、怪談多めです。

2月『黒揚羽の夏』(倉数茂/ポプラ文庫ピュアフル)

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文学フリマ広島6 出店レポート&文学フリマで買った本&広島のおいしいもの

文学フリマ広島6 出店レポート&文学フリマで買った本&広島のおいしいもの

2月25日(月)、広島にて文学フリマが開催されました。
とても楽しかったです!
出店してきた感想などを書いていきますね。

広島への出店は昨年に引き続き二回目。
昨年は所属同人誌『カム』と並んで出店でしたが、今回は『カム』のメンバーが都合がつかなかったため、一人での出店です。

当日の設営はこんな感じ。

広島は大阪や京都と比べると出店ブース数が少なめで、その分、会場がゆったりしています。
来場し

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読書日記2024年1月 川野芽生『Blue』など

読書日記2024年1月 川野芽生『Blue』など

あっという間に2月も半ばですね。
1月に読んだ本の中から、印象に残ったものについて書いていきます。
怪奇幻想趣味が多めですが、ジャンルはいろいろです。

『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社)

年末年始の休みに読んだ中では一番の面白さでした。
舞台は滋賀県大津市膳所。
わたくし、現在は大阪住まいですが、実家は大津市で、通った高校は成瀬と同じところ。
なので、描かれている情景に「ああー、な

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25日(日)の文学フリマ広島6の準備をしています。チラシ作成!
1月の京都のチラシにちょっと手を加えただけですが(^^;) よかったら見てくださいねー

【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

先月に文学フリマ京都が終わったばかりですが…
その熱気冷めやらぬうちに、お次は文学フリマ広島6に出店します。
文フリ広島、公式のご案内はこちらからどうぞ↓

文フリ広島、参加は昨年に続いて2回目です。
大阪や京都よりも会場がゆったり、見て回るお客さんたちもどことなくのんびりしたムードだったのが印象的です。
去年お会いできた方々とまたお会いできるといいなあ。

ブースは「D-08」になりました。

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文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

京都、予想外

1月14日(日)文学フリマ京都8、無事に終わりました。
ブースへお越しいただいた方、本をお手に取ってくださった方、おしゃべりしていただいた方、差し入れをくださった方……皆さま、ありがとうございました!
それからもちろん、文フリ運営スタッフの皆さまにも感謝です。

今回の京都、予想外に(と言ったら失礼か)にぎわっていました。
大阪と比較するとブース数が少ない分、来場者数も少なめの印象

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文学フリマ京都8、いよいよ明日です。
ブース「おー34」にてお待ちしています。
長編ホラー『人形参り』、怪奇幻想短編集『水にまつわる奇譚集』、ノンジャンル小説アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』を販売します!

【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

1月14日(日)に京都市勧業館みやこめっせにて、文学フリマ京都8が開催されます。

こちら、私も出店します。
ブースは「おー34」になりました。

今回、残念ながら新刊はありません。
が、京都では初売りになる『水にまつわる奇譚集』と『もし今、〇〇に戻れたら』をたくさんの方にお手に取っていただければなぁ、と思っています。

『もし今、〇〇に戻れたら』は文学仲間と一緒に作ったアンソロジーです。
私は「

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読書日記 2023年読んで良かった本

読書日記 2023年読んで良かった本

いつのまにやら大晦日ですね。
さて、2023年に読んだ本の振り返りです。
良かった本をピックアップしていきたいと思います。
上半期分、7月分、8月分は下記にまとめてありますので、それ以降で印象に残ったものを。

時系列順、ジャンルごたまぜです。

9月

『近畿地方のある場所について』(背筋/KADOKAWA)
2023年、ホラー好き界隈で話題になったモキュメンタリーホラー。

私も大変楽しく面白

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神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました

神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました

Twitterでも書いたのですが、嬉しいのでこちらでもご報告を。
神戸新聞「同人誌」欄(2023年11月25日付、評者・葉山ほずみ氏)
にて、拙作「綺麗な地獄」を取り上げていただきました!

こちらの小説は、アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』に掲載したもの。
このアンソロジーは、文学仲間たちとの飲み会で「もし今ナントカってテーマで小説書いたら、面白いんじゃない?」と話が盛り上がったのがきっかけ

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読書日記 2023年11月・文学フリマ大阪11で買った本の感想②

読書日記 2023年11月・文学フリマ大阪11で買った本の感想②

9月の文学フリマ大阪11で買った本たち、感想第2弾です。
ずいぶん間が空いてしまいました。
読むのはわりと早いのですが、書くほうが遅くて……。
かなり時機を逸した感はあるのですが、アップしておきます。

『はぐれ文芸部XX』二十周年記念誌

はぐれ文芸部Xさんの二十周年記念号、ド派手なキンキラキンの表紙!
文フリ会場でも目立っておられました。
新作の小説と詩6編と、過去作から小説7編が収録されてい

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【掌編小説】お帰りなさい

【掌編小説】お帰りなさい

 戦場から兄が帰ってきた。
 まだ夏が居座っているかのような、けれど空は高くなってきた日曜の昼下がり。私は庭に面したテラスのテーブルで、色鉛筆を使って絵を描いていた。夢中になり過ぎていたのか、兄が錆びた門を開けるギイという音も、芝生を踏みしめる足音も聞こえなかった。
 気づいた時には「ただいま」とテーブルの向こうの、もう一つの椅子に腰かけていた。白いペンキの剥げかけた椅子が、キュイ、と独特のきしみ

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読書日記 2023年10月・『異形コレクションLV ヴァケーション』

読書日記 2023年10月・『異形コレクションLV ヴァケーション』

私の大好きな怪奇幻想アンソロジー、『異形コレクション』。
新刊が11月に発売されるようです。

嬉しい!さっそく予約しました。
このタイミングで、というのもちょっと遅すぎる気もするのですが、前巻『異形コレクションLV ヴァケーション』の感想を。

5月発売の本なので、読んだのは結構前です。
実はこちら、某誌の読者書評コーナーに投稿したものの、採用されなかったんですよね……。
せっかくなので文章を少

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読書日記 2023年10月・文学フリマ大阪11で買った本の感想①

読書日記 2023年10月・文学フリマ大阪11で買った本の感想①

9月の文学フリマ大阪11で買った本たち。
少しずつ読んでいます。
すべてではありませんが、感想を書いておこうかなと思います。
まずは小説系から。

『稲麻竹葦』第九号 「妃たちの壬申の乱」

古代の歴史を扱っているこちらの同人誌、第九号のテーマは壬申の乱。
特に印象に残ったのは、小説「影に見えつつ忘らえぬかも~倭姫王」(芦原瑞祥さん)でした。
天智天皇の正妃・倭姫王(やまとひめのおおきみ)が主人公

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9月終わりにコロナに罹患し、まだ完全回復とはいかない日々を送っています。
そんな中でも嬉しかったこと。拙作『水にまつわる奇譚集』に大変丁寧なご感想をいただきました。あらためて、ありがとうございました。

https://note.com/tadanomorita/n/n40125aaa3b56

【ご報告】文学フリマ大阪11無事終了&文学フリマで買ったもの

【ご報告】文学フリマ大阪11無事終了&文学フリマで買ったもの

9月も半ばを過ぎたのに、まだまだ暑いですね。
皆さま、残暑にやられていませんか。
私は10日の文学フリマ大阪11で燃え尽きました……。

というのは大げさとして、文フリ当日、頑張りすぎ(はしゃぎ過ぎ?)で、めっちゃ疲れたのは確かです。
しかし同時に大変楽しく、刺激的な一日でもありました。
思い出すままに書いてみます。

何はさておき、ものすごい人出でした。

10時ちょうどに会場到着。
(イベント

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