早高叶

はやたか・きょう。怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話、読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひら怪談優秀賞。新紀元社『幻想と怪奇』4、7、10に書評掲載。同人誌販売中https://kyohayataka.booth.pm/ kyo.hayataka@gmail.com

早高叶

はやたか・きょう。怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話、読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひら怪談優秀賞。新紀元社『幻想と怪奇』4、7、10に書評掲載。同人誌販売中https://kyohayataka.booth.pm/ kyo.hayataka@gmail.com

    マガジン

    • 文学フリマ

      文学フリマ出展の告知などをまとめました

    • 読書日記

      早高叶の読書日記。読んだ本のなかで印象深いものについて記録しています。

    • 掌編小説

      早高叶の掌編小説。気軽に読める短いもの。400字詰原稿用紙に直すと2枚から15枚程度の作品です。

    • 小説「生きている人魚」全5回

      早高叶の短編小説「生きている人魚」です。

    最近の記事

    文学フリマ京都7、御礼&反省点

    1月15日の文学フリマ京都7、無事に終わりました。 ブースにお越しいただいた皆さま、お買い上げくださった皆さま、Twitterの宣伝をリツイートしたりいいねしてくださったり、遠くから応援してくださった皆さま。 ありがとうございましたー!! 新刊『小さな怪異の物語』、既刊『人形参り』その他、無事に旅立っていきました。 今回の販売数は、ちなみに… 『小さな怪異の物語』14部 『人形参り』10部 『黄昏奇譚集』1部 『怪奇幻想短編集 反魂抄』2部 『カム vol.20』1部

      • 【お知らせ】文学フリマ京都7に出展します

        本日はイベントのお知らせ。 1月15日(日)、文学フリマ京都7に出展します。 会場は京都市勧業館みやこめっせ、第二展示場です。 お時間は11時~16時。 今さらかもしれませんが、文学フリマとは? 小説、詩、俳句に短歌、エッセイ、評論、その他もろもろ。 出展者が「これは文学だ!」と信じるものを持ってきて集まる、文学好きによる文学好きのためのイベントです。 入場無料ですので、初めての方もどうぞお気軽に。 私、早高叶はブース「くー33」にて、以下の個人誌を販売します。 (余談で

        • 2022年に書いたもの・作ったもの

          大晦日ですね。 読書記録だけでなく、自分が書いたものや作ったものについても振り返っておこうと思います。 【短編小説】 「鳥玉響」……同人誌『カムvol.20』に掲載。 【掌編小説】 「特殊能力シリーズ・火の手」 「特殊能力シリーズ・魔の眼」 「特殊能力シリーズ・父の歌」 「お化けが出てくる話」 「綺麗な地獄」……ブンゲイファイトクラブ4に応募。 上記の掌編小説は、すべてnoteにて公開中です。 よろしければご一読を。 【書評】 『感応グラン=ギニョル』(空木春宵/東京創

          • 読書日記・2022年の振り返り【ノンフィクション編】

            2022年の読書振り返り、最後はノンフィクション編です。 振り返ってみると、あまりノンフィクションやエッセイのたぐいは読んでおらず、冊数は少ないのですが……。 せっかくなので、良かった本を紹介しておきます! 『からゆきさん 異国に売られた少女たち』(森崎和江/朝日文庫) この本は、なかなか読み進められなかった。 内容はタイトルにある通りで、彼女らの人生の一つ一つがとても重たい。 さらに「売られた」という事情もさまざまで、普通の奉公だと思って船に乗ったら「おショウバイ」するこ

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 文学フリマ
            早高叶
          • 読書日記
            早高叶
          • 掌編小説
            早高叶
          • 小説「生きている人魚」全5回
            早高叶

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            読書日記・2022年の振り返り【漫画編】

            2022年に読んだ本の振り返り。 面白かった漫画・印象に残った漫画をざーっと挙げていきます。 こちらも小説編と同様、怪奇幻想系・ホラー系の話が多いですよ。 『ミミの怪談 完全版』(伊藤潤二・木原浩勝・中山市朗/朝日新聞出版) 木原浩勝・中山市朗両氏による実話怪談『新耳袋』を原作に、伊藤潤二が漫画化。 この取り合わせだけでご飯十杯くらいいけますね。 外れのない怖さ・面白さでした。 『青野くんに触りたいから死にたい』1~9巻(椎名うみ/講談社) 死んでしまった彼氏と、それが見

            読書日記・2022年の振り返り【小説編】

            2022年も終わりますね。 今年は月に一本くらいは読書日記を書こうと思っていたのに…… 実現できず!残念! なので、ざざっとですが、今年の読書を振り返り。 読んだ本の中で、特に面白かったもの・印象に残っているものを読んだ順に挙げていきます。 まずは小説編。 怪奇幻想・ホラー系が多いですよ。 『高原英理恐怖譚集成』(高原英理/国書刊行会) 新年最初に読んだ本。 全くもってお正月にはふさわしくない、不吉で恐ろしい内容の本でしたが(笑)、とても良かった。 人体が破壊されたり切り

            【掌編小説】綺麗な地獄

             ――この道は、地獄へ続いとるんよ。  浜辺を歩いていると、ふいに声をかけられた。  振り向くと、背の曲がった老人が、やわらかな笑みを浮かべて立っている。暑さしのぎの麦わら帽は潮風に吹かれて年季の入ったらしい濃い飴色、首元には長めの手ぬぐい、端っこが風にひらひらしている。木の棒をそのまま杖にしたようなものを砂につきつき、こちらへ近づいてきて、  ――気ぃつけんと、いかんよ。  と、続けた。相変わらず微笑していて悪気も害意もなさそうだが、私は、――はあ、と気の抜けた返事をするし

            【掌編小説】お化けが出てくる話 #2000字のホラー

            「二十年、待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」  夏の暑い日、そう言い遺して妻は死んだ。病状が悪化して昏睡状態が続いていたのだが、ふと眼を開けて微笑していた。私が何とも答えられないうちに再び眼は閉じられ、もう開かなかった。  まだ六十の手前で、随分早い死である。私のほうが年上だし男だし、先に死ぬものと決めてかかっていたので、やや裏切られた感があった。  死んだら無になるだけだ。そうは思いつつも二十年後に逢いに来る、と言われれば、少し楽しみな気持ちになってしまう。しかしな

            第十回文学フリマ大阪、無事終了!!

            9月25日(日)に開催された、第十回文学フリマ大阪。 無事に終わりました。 いやー疲れた… でも、とても楽しかったです! 今回、私は所属同人誌『カム』と隣り合わせで出展しました。 休憩で席を外しても、『カム』メンバーが代わりに売り子をしてくれる安心感。 しかし最初のうちは、休憩に行く暇もありませんでした。 11時の開場とともに、どどどーっとお客さんの波が! (あとで聞いたところによると、入り口にかなりの長い列ができていたそうです) 文フリ大阪、何年も前から出展していま

            【お知らせ】文学フリマ大阪、出展します

            いつのまにやら9月ですね。 本日は文学フリマ大阪についてお知らせです。 9月25日(日)、天満橋OMMビルにて開催される文学フリマ大阪。 出展します! ブースはB-41です! 今回販売する本はこちら。 新刊『人形参り』、少し怖くて少し切ない物語。 少女と人形と古いお屋敷が好きな方には、ぜひ読んでいただきたいなあ、と思っています。 西條八十の詩「トミノの地獄」をモチーフに使っております。 この詩、大好きなのですよねー。 詩集『砂金』、初版本を模した単行本を最近入手しま

            読書日記『文豪怪談ライバルズ!桜』(東雅夫編/ちくま文庫)

            そろそろ花の季節。 ということで、こちらの『文豪怪談ライバルズ! 桜』を読了した。 名アンソロジスト東雅夫氏によるテーマ別のアンソロジーで、『刀』『鬼』に続く三冊目。 桜にまつわる名作怪談(短歌、詩、評論含む)が18編収録されている。 以下何作か、抜粋しながら見ていきたい。 「桜心中」泉鏡花 ――「貴女は?」 「非情のものです、草木です、木の幻です、枝の影です、花と云ふの  は、恥しい、朧をたよりの色に出て、月に霞んだ桜ですよ」―― 泉鏡花の文章は、何度読んでもとっつき

            【掌編小説】特殊能力シリーズその3・父の歌 

             私の亡き父親は特殊能力の持ち主だった。美しい歌声であらゆる人間を魅了することができたのである。  船乗りたちを惑わして海に引きずり込んでいたという、古い叙事詩に出てくる例の半人半鳥と同じ能力だ。が、父は上半身も下半身も人間だったし、海より山が好きだった。そして何より、人前では決して歌わなかった。  父の能力を知った人が「ちょっとだけ歌ってみてくださいよ」と興味本位で言ってくることもあったが、父は「伝説みたいに美しい生き物ならともかく、こんな中年のおっさんに魅了されたいですか

            【掌編小説】特殊能力シリーズその2・魔の眼

             私の恋人Dは特殊能力の持ち主である。見たものを石に変えてしまう眼を持っているのだ。  ギリシャ神話の英雄に首を斬られてしまった例の女怪と同じ能力だが、Dの髪の毛は蛇ではない。ストレートのつややかな髪が見事な、可愛いひとだ。もちろんうるわしいのは外見だけではなく、人当たりが良くて明るい性格も、私が彼女に惹きつけられた理由の一つである(彼女の美点を並べるときりがないのでやめておこう)。 「でも、結婚はちょっとね」  結婚前提で同棲しているが、私の母親はいい顔をしない。 「あん

            【掌編小説】特殊能力シリーズその1・火の手

             私の親友Mは特殊能力の持ち主だ。右手で触れたものすべてに火をつけることができるのだ。  能力封じの黒手袋をはめていれば日常生活に支障はないので、触れるものすべてが黄金になったとかいう例の王様に比べると、使い勝手が良い能力だと思う。 「こんな能力、何の役にも立たないよ」  久しぶりに飲みに行ったら、Mの奴、ひどく愚痴る。 「どうした、急に」 「急にじゃない、結構ずっと思ってたさ。この現代社会の中で普通にサラリーマンやってて、ぱっと火をつけられてあら便利、なんてこと、ほぼ、な

            読書日記『異形コレクション 狩りの季節』

            『異形コレクション』は作家・井上雅彦監修の書き下ろしアンソロジー。 毎回テーマが決まっているのだが、52冊目となる本書は「狩りの季節」。 追うもの、追われるもの、狩るもの、狩られるもの――。 さまざまな「狩り」を堪能させていただいた。 全15作の短編小説のうち、特に好みだったものについて書いておく。 柴田勝家「天使を撃つのは」 舞台は中世ヨーロッパ、乗り合い馬車の中で。 銃を携えた猟師の男が、乗り合わせた客に身の上話をしている。 男は目と口を縫い合わされた少年を連れており

            読書日記『紙魚の手帖』vol.2

            『紙魚の手帖』は東京創元社が発行する総合文芸誌。 創刊号が2021年10月に出て、vol.2は12月の発行。 すでにvol.3が出ているので、今さらvol.2について書くのは時機を逸している…… とは思ったものの、印象深い収録作が三編もあったので、やはり記録しておく。 まず、空木春宵「ウィッチクラフト≠マレキフィウム」。 空木春宵は昨年刊行の作品集『感応グラン=ギニョル』が大変素晴らしくて、それ以来、注目している作家さん。 (ちなみに『感応グラン=ギニョル』についても感想を