早高叶

怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話・読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひ…

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怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話・読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひら怪談優秀賞。新紀元社『幻想と怪奇』4、7、10に書評掲載。小説同人誌、販売中です。https://kyohayataka.booth.pm/ kyo.hayataka@gmail.com

マガジン

  • 読書日記

    早高叶の読書日記。読んだ本のなかで面白かったもの・印象深かったものについて記録しています。not for meだった本については書かないことにしています。

  • 文学フリマ

    文学フリマ出展の告知・報告などをまとめました

  • 掌編小説

    早高叶の掌編小説。気軽に読める短いもの。400字詰原稿用紙に直すと2枚から15枚程度の作品です。

  • 小説「生きている人魚」全5回

    早高叶の短編小説「生きている人魚」です。

最近の記事

読書日記2024年6月 『ミステリー小説集 脱出』など

6月の読書日記です。 読んだ本の中から、印象に残ったものの感想を書いていきます。 今回取り上げる本は、以下の通りです。 『ミステリー小説集 脱出』(空木春宵ほか/中央公論新社) 『感傷フォンタスマゴリィ』(空木春宵/東京創元社) 『金閣寺』(三島由紀夫/新潮文庫) 『花紋』(山崎豊子/新潮文庫) 『初夏ものがたり』(山尾悠子、酒井駒子・絵/ちくま文庫) 『ミステリー小説集 脱出』(空木春宵ほか/中央公論新社) こちら、タイトル通り「脱出」をテーマにしたミステリーアンソロ

    • 読書日記2024年6月 『異形コレクション 屍者の凱旋』

      大好きな書き下ろしアンソロジー、『異形コレクション』。 その57冊目となる最新刊『屍者の凱旋』を読みました。 テーマはタイトルにあるように、「屍者」。 蘇る死体、動く死体、いわゆるゾンビ。 テーマとしてはやや限定された印象があり、ネタかぶりしてしまわないかな……?などと心配してしまいましたが、杞憂でした。 わりあいにオーソドックスな「ゾンビ」を描く作品が多かったものの、その描き方は作者によって多種多彩。 どれも楽しませてもらいました。 グロテスクなのに、どこか切ない読後感を

      • 2024年上半期の本ベスト10冊

        2024年も折り返し地点ですね。 上半期に読んだ本で、ベストを選んでみました。 小説のみで、読んだ順です。再読は除いて初読分のみ。 『忘れられたその場所で、』倉数茂/ポプラ社 『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』アマル・エル=モフタール&マックス・グラッドストーン、山田和子・訳/早川書房 『黄金蝶を追って』相川英輔/竹書房文庫 『紺青のわかれ』塚本邦雄/河出文庫 『Blue』川野芽生/集英社 『続きと始まり』柴崎友香/集英社 『恋紅』皆川博子/春陽堂文庫 『花紋』山崎豊

        • 読書日記2024年5月 『吉原花魁日記』など 

          5月の読書日記です。 読んだ中から印象に残ったものについて書いていきます。 今月は(今月も?)ジャンルばらばら、あれこれ読み散らしております~。 取り上げている本は、下記の通り。 『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』(森光子/朝日文庫) 『春駒日記 吉原花魁の日々』(同上) 『猫の文学館Ⅰ・Ⅱ』(和田博文編/ちくま文庫) 『予言怪談』(田辺青蛙・他/竹書房文庫) 『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』『春駒日記 吉原花魁の日々』(森光子/朝日文庫) 大正時代に吉原へ売られて花魁と

        読書日記2024年6月 『ミステリー小説集 脱出』など

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          5本

        記事

          読書日記2024年4月と銀座の地下図書館

          夏みたいに暑くなったかと思えば、急に冷え込んだり。 落ち着かない気候が続いていますね~。 そんな4月に読んだ本から、印象に残ったものを振り返ります。 取り上げる本は下記の通り。 『続きと始まり』(柴崎友香/集英社) 『恋紅』(皆川博子/春陽堂文庫) 『散りしきる花』(同上) そのほか、銀座の素敵なお店についても書いております! 『続きと始まり』(柴崎友香/集英社) 東京在住の男性一人、女性一人、滋賀県の女性一人。 三者それぞれの視点から、コロナ禍の日常が語られています

          読書日記2024年4月と銀座の地下図書館

          所属同人誌『カム』のほうで嬉しいニュースがありました。5/7発売の『文學界』、楽しみです。 https://note.com/fine_swan201/n/n26668a300faf

          所属同人誌『カム』のほうで嬉しいニュースがありました。5/7発売の『文學界』、楽しみです。 https://note.com/fine_swan201/n/n26668a300faf

          読書日記2024年2月・3月 『文藝百物語』など

          いつのまにやら4月になってしまいました。 年度の切り替わりで仕事が忙しく、落ち着かない日々を送っていますが、本は相変わらず読んでますよ。 通勤時間は読書時間! くたびれきって眠る前にも、睡眠薬代わりに活字を読みたい! さて2月、3月に読んだ中で、印象に残ったものを振り返っておきます。 いつものようにホラー、ミステリ、怪談多めです。 取り上げる本は下記のとおり。 『黒揚羽の夏』(倉数茂/ポプラ文庫ピュアフル) 『魔術師たちの秋』(同上) 『やまのめの六人』(原浩/角川ホラー

          読書日記2024年2月・3月 『文藝百物語』など

          文学フリマ広島6 出店レポート&文学フリマで買った本&広島のおいしいもの

          2月25日(月)、広島にて文学フリマが開催されました。 とても楽しかったです! 出店してきた感想などを書いていきますね。 広島への出店は昨年に引き続き二回目。 昨年は所属同人誌『カム』と並んで出店でしたが、今回は『カム』のメンバーが都合がつかなかったため、一人での出店です。 当日の設営はこんな感じ。 広島は大阪や京都と比べると出店ブース数が少なめで、その分、会場がゆったりしています。 来場したお客さんも、落ち着いて見本誌コーナーをチェックしたり、一つ一つのブースを丁寧に

          文学フリマ広島6 出店レポート&文学フリマで買った本&広島のおいしいもの

          読書日記2024年1月 川野芽生『Blue』など

          あっという間に2月も半ばですね。 1月に読んだ本の中から、印象に残ったものについて書いていきます。 怪奇幻想趣味が多めですが、ジャンルはいろいろです。 取り上げる本は下記のとおり。 『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社) 『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』(アマル・エル=モフタール&マックス・グラッドストーン、山田和子・訳/早川書房) 『紺青のわかれ』(塚本邦雄/河出文庫) 『黄金蝶を追って』(相川英輔/竹書房文庫) 『Blue』(川野芽生/集英社) 『成瀬

          読書日記2024年1月 川野芽生『Blue』など

          25日(日)の文学フリマ広島6の準備をしています。チラシ作成! 1月の京都のチラシにちょっと手を加えただけですが(^^;) よかったら見てくださいねー

          25日(日)の文学フリマ広島6の準備をしています。チラシ作成! 1月の京都のチラシにちょっと手を加えただけですが(^^;) よかったら見てくださいねー

          【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

          先月に文学フリマ京都が終わったばかりですが… その熱気冷めやらぬうちに、お次は文学フリマ広島6に出店します。 文フリ広島、公式のご案内はこちらからどうぞ↓ 文フリ広島、参加は昨年に続いて2回目です。 大阪や京都よりも会場がゆったり、見て回るお客さんたちもどことなくのんびりしたムードだったのが印象的です。 去年お会いできた方々とまたお会いできるといいなあ。 ブースは「D-08」になりました。 販売する本はこちら。 『水にまつわる奇譚集』 タイトル通り、水にまつわる奇妙な

          【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

          文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

          京都、予想外 1月14日(日)文学フリマ京都8、無事に終わりました。 ブースへお越しいただいた方、本をお手に取ってくださった方、おしゃべりしていただいた方、差し入れをくださった方……皆さま、ありがとうございました! それからもちろん、文フリ運営スタッフの皆さまにも感謝です。 今回の京都、予想外に(と言ったら失礼か)にぎわっていました。 大阪と比較するとブース数が少ない分、来場者数も少なめの印象だったのですが、今回は開場前に一般来場者の方々の行列が! プロの人気作家さんが出

          文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

          文学フリマ京都8、いよいよ明日です。 ブース「おー34」にてお待ちしています。 長編ホラー『人形参り』、怪奇幻想短編集『水にまつわる奇譚集』、ノンジャンル小説アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』を販売します!

          文学フリマ京都8、いよいよ明日です。 ブース「おー34」にてお待ちしています。 長編ホラー『人形参り』、怪奇幻想短編集『水にまつわる奇譚集』、ノンジャンル小説アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』を販売します!

          【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

          1月14日(日)に京都市勧業館みやこめっせにて、文学フリマ京都8が開催されます。 こちら、私も出店します。 ブースは「おー34」になりました。 今回、残念ながら新刊はありません。 が、京都では初売りになる『水にまつわる奇譚集』と『もし今、〇〇に戻れたら』をたくさんの方にお手に取っていただければなぁ、と思っています。 『もし今、〇〇に戻れたら』は文学仲間と一緒に作ったアンソロジーです。 私は「綺麗な地獄」という短編小説を掲載。 幻想的な恋愛小説となっております。 ありが

          【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

          読書日記 2023年読んで良かった本

          いつのまにやら大晦日ですね。 さて、2023年に読んだ本の振り返りです。 良かった本をピックアップしていきたいと思います。 上半期分、7月分、8月分は下記にまとめてありますので、それ以降で印象に残ったものを。 時系列順、ジャンルごたまぜです。 9月 『近畿地方のある場所について』(背筋/KADOKAWA) 2023年、ホラー好き界隈で話題になったモキュメンタリーホラー。 私も大変楽しく面白く、大いに怖がりながら読みました。 ネタバレになるといけないので詳しい内容は書け

          読書日記 2023年読んで良かった本

          神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました

          Twitterでも書いたのですが、嬉しいのでこちらでもご報告を。 神戸新聞「同人誌」欄(2023年11月25日付、評者・葉山ほずみ氏) にて、拙作「綺麗な地獄」を取り上げていただきました! こちらの小説は、アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』に掲載したもの。 このアンソロジーは、文学仲間たちとの飲み会で「もし今ナントカってテーマで小説書いたら、面白いんじゃない?」と話が盛り上がったのがきっかけで誕生しました。 所属同人誌『カム』のメンバーや文学学校時代からの友人など、合計

          神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました