Kumartbooks note支店

さすらいのはぐれ眼鏡書店員 累計22店舗での書店勤務を経験 新宿~神保町~代官山の大型…

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さすらいのはぐれ眼鏡書店員 累計22店舗での書店勤務を経験 新宿~神保町~代官山の大型書店からスーパー内の小型書店迄 さらにはCVSの雑誌MD、WEBでのビジネス書紹介等、様々な本を扱う業務に関わる Noteでは書店、出版業界批評&本を売るための新しい情報流通システムを模索

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【序】だれが「書店」を殺すのか?

『街の書店の数が減っている』っていう話題は もうみんな聞き飽き話題なんじゃないかな? 詳しくは各自でググってちゃんとした記事でも参照してもらうとして、 ここで話題…

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【取次制度黙示録 ②-1】出版配送網の維持は誰のため?

299億円の負担増が必要な出版物流 日本出版取次協会が2024年7月23日に行った説明会「出版配送の現況と課題~日本の物流を取り巻く環境変化~」の内容が報道されている。 …

【取次制度黙示録①】なぜ普通の書店は減り続けて、シェア型書店は増えるのか??

話題のシェア型書店 最近、シェア型書店が話題となっている。 書店自体は減り続ける中、『書店が減る』『書店の無い地域、自治体が増えている』という話題は各種記事で語…

【書店歳時記①】夏の憂鬱

夏は文庫? 書店にとって夏は、上り坂の季節だ。 ゴールデンウィークの終了と共に、前年末から続いてきた繁忙期が一度リセットされ束の間の閑散期だったのが、夏の到来と…

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【序】だれが「書店」を殺すのか?

【序】だれが「書店」を殺すのか?

『街の書店の数が減っている』っていう話題は
もうみんな聞き飽き話題なんじゃないかな?
詳しくは各自でググってちゃんとした記事でも参照してもらうとして、
ここで話題にしたいのは『書店の数が減っている』という話題に
それなりの訴求力があるという事だ。

ウェブ上のニュースや話題としてちょくちょく目にするし、それなりの数のコメントや各々の意見が記されることも多い。
加えて読書の方法や本の内容を紹介する書

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【取次制度黙示録 ②-1】出版配送網の維持は誰のため?

【取次制度黙示録 ②-1】出版配送網の維持は誰のため?

299億円の負担増が必要な出版物流

日本出版取次協会が2024年7月23日に行った説明会「出版配送の現況と課題~日本の物流を取り巻く環境変化~」の内容が報道されている。

取次協会さん、今回は気合が入っているのか当日の説明会の配信を行い当日の資料まで公開されている。

http://www.torikyo.jp/topics/news-release/20240724/file.pdf

ただ、

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【取次制度黙示録①】なぜ普通の書店は減り続けて、シェア型書店は増えるのか??

【取次制度黙示録①】なぜ普通の書店は減り続けて、シェア型書店は増えるのか??

話題のシェア型書店

最近、シェア型書店が話題となっている。
書店自体は減り続ける中、『書店が減る』『書店の無い地域、自治体が増えている』という話題は各種記事で語られ続けて、依然として注目度は高い。
特に最近は以下のシェア型書店が注目を集めている。

それぞれ著名なフランス文学者、書評家と時代劇小説家がそれぞれのセンスを活かして主宰しており、一般的なの書店とは運営形態も品ぞろえも大きく異なる。

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【書店歳時記①】夏の憂鬱

【書店歳時記①】夏の憂鬱

夏は文庫?

書店にとって夏は、上り坂の季節だ。
ゴールデンウィークの終了と共に、前年末から続いてきた繁忙期が一度リセットされ束の間の閑散期だったのが、夏の到来と共に客足が戻ってくる。
そんな季節になったことを実感するのが所謂『夏の文庫フェア』の入荷だ。

正確に記すと、新潮社と集英社と角川書店の3社がほぼ同時期に行う
文庫フェアの俗称である。
因みに一番古参と思われる新潮社では1976年(昭和5

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