穂-sui-

「これだ」と思ったら自分の勘で仕事を選び、満足したら次の仕事を探しはじめ、スナフキンの…

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「これだ」と思ったら自分の勘で仕事を選び、満足したら次の仕事を探しはじめ、スナフキンのように身軽に生きてきた。途中、通信制の大学で小学校の教員免許を取得し、教育現場に足を踏み入れるも、出たり入ったり。好きなものは、人の後ろ姿、窓、草花、そして、旅。

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 人生は予測できるものではない。でも、過去にあったやりとり(会話)が数年後に現実に、というようなことがよく起こる。そして、また起こった。冗談(そうなったらいいね、くらいの少しの期待)で話していたことが、現実になりそうだ。引き寄せられているのか、それともこっちが近づいているのか。

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6か月前
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理念を語ることではなく、実際に何かをやること

 先日、本屋に行くと「虫眼とアニ眼」を見つけた。     平成21年8月、虫好きの人から「読んでみたら」ともらった本。気付くと、赤色鉛筆で線をたくさん引いたのを思…

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7か月前
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お皿のうえ

 道東・弟子屈町にある中華料理店。クリーム色の建物に赤字で小さく書かれた「青龍」の二文字。寡黙なおじいちゃんと、樹木希林やもたいまさこを彷彿とさせるおばあちゃん…

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7か月前
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“正しく書く”という緊張感

 ガヤガヤしている教室でも、習字の時間となれば厳かな雰囲気になる。  小学3年生からはじまる習字。硯の置く向き、墨液の量、磨りたくなる墨、床に落ちる文鎮の音、半…

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7か月前
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ダチョウっぽいって…

 ある時、職場で「動物に例えたら何だろうね」とよくある話のネタで盛り上がっていた時のこと。走り方がペンギン、顔が猫っぽい、動くスピードがチンアナゴ・・・と私が動…

穂-sui-
8か月前
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 人生は予測できるものではない。でも、過去にあったやりとり(会話)が数年後に現実に、というようなことがよく起こる。そして、また起こった。冗談(そうなったらいいね、くらいの少しの期待)で話していたことが、現実になりそうだ。引き寄せられているのか、それともこっちが近づいているのか。

理念を語ることではなく、実際に何かをやること

理念を語ることではなく、実際に何かをやること

 先日、本屋に行くと「虫眼とアニ眼」を見つけた。 
 
 平成21年8月、虫好きの人から「読んでみたら」ともらった本。気付くと、赤色鉛筆で線をたくさん引いたのを思い出した。旅に出るときは必ず持ち歩き、山で、海で、川で、テントの中で、カフェで、いろんな場所で読んできた。何年経っても、グッとくる一文は変わらない。何度読んだかもわからない色褪せた文庫本。

 旅に出る前に、と本を探しに来た。

 令和四

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お皿のうえ

お皿のうえ

 道東・弟子屈町にある中華料理店。クリーム色の建物に赤字で小さく書かれた「青龍」の二文字。寡黙なおじいちゃんと、樹木希林やもたいまさこを彷彿とさせるおばあちゃん。店内の本棚には猫の本。窓の外には猫。おばあちゃんも猫っぽい雰囲気。懐かしさを感じるテーブルとお皿の色。

 ちいさな街の中華屋さん。川湯温泉駅方面へ行く前に立ち寄って、春巻きとあんかけ焼きそばを食べるのがいつもの流れ。気軽に、でも落ち着い

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“正しく書く”という緊張感

“正しく書く”という緊張感

 ガヤガヤしている教室でも、習字の時間となれば厳かな雰囲気になる。
 小学3年生からはじまる習字。硯の置く向き、墨液の量、磨りたくなる墨、床に落ちる文鎮の音、半紙に滲む墨、汚したくない服、汚れてしまう手。他の教科では見られない子どもたちの“戸惑い”と“葛藤”が見えてくるのが習字の授業。

右か、左か。陸か、海か。 硯は右側に、と伝えても、必ず毎時間左側に置く子どもが数人いる(左利きではない)。「右

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ダチョウっぽいって…

ダチョウっぽいって…

 ある時、職場で「動物に例えたら何だろうね」とよくある話のネタで盛り上がっていた時のこと。走り方がペンギン、顔が猫っぽい、動くスピードがチンアナゴ・・・と私が動物名を出していく。

「じゃあ私は?」
 と聞くと、
「うーん、鹿っぽいけど、なんか違う」
 と。
 

 翌日———―。
「ダチョウだわ!ダチョウ!ダチョウだって!」
 と先輩Nさんが爆笑しながらそう言う。
 いやいやいや、ダチョウって。

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