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ダチョウっぽいって…


 ある時、職場で「動物に例えたら何だろうね」とよくある話のネタで盛り上がっていた時のこと。走り方がペンギン、顔が猫っぽい、動くスピードがチンアナゴ・・・と私が動物名を出していく。

「じゃあ私は?」
 と聞くと、
「うーん、鹿っぽいけど、なんか違う」
 と。
 

 翌日———―。
「ダチョウだわ!ダチョウ!ダチョウだって!」
 と先輩Nさんが爆笑しながらそう言う。
 いやいやいや、ダチョウって。そもそもダチョウの生態をよく知らないし顔だってパッと思い浮かばない。
 Nさんに理由を聞くと
 「ダチョウって最初は警戒するんだけど、そのあとはアホみたいにどこまでも突っ走るのさ。似てるわぁ~!」
と笑っている。どうやら、顔とか見た目ではなく、アホな「生態」が似ているらしい。

 悪い気がしなかったのは、そもそもダチョウの生態もよく知らないからだ。でも、初対面の人に警戒するのは正解。そして、どこまでも突っ走る(どんなことでも)のも正解。だから、妙に納得してしまった。

 
 とはいえ、ダチョウって…。

 

 ダチョウが気になりはじめ、画像検索をしてみた。

 まぁ、可愛くはない。犬や猫と同じ「動物」というカテゴリーには入れない気がする。これを見たら、生態を調べずにはいられない。




 ■植物好きの草食動物

 鳥なのに草を食べるらしい。主食は植物の根や葉、種。ダチョウは環境適応能力があって、草などがない場合は、その場にあるものを食べるらしい。
→私も植物好き。花より草木が好きで、これからは草木を扱うことを仕事にしたいと思っているくらい。そして、環境適応能力もある、と思っている。どこへ行ってもどんな環境でも臆することなく馴染むことができる。

 ■大きな目

 陸上動物の中で最も目が大きい動物らしい。そして、視力が抜群にいい。測定は不可能だが、世界一視力がいい動物と言われている。
→私も視力は両目裸眼で2.0だ。眼鏡もコンタクトレンズも不要の人生。あとは、老眼が一気に来ることを恐れているのみ。

 ■パワフルな足

 歩幅は3メートルで時速60kmで走れる強靭な足の持ち主らしい。1時間ほど全速力で走れるほど体力がある、長い歴史のサバイバーとなっている。
→私も体力は無限だと思っている。疲れをしらず、暴走してしまう。(でも、あとからそりゃあそうだと納得するくらいどっと疲れる)


 生態について調べてみると、やっぱりダチョウかと納得せざるを得ない。生態もそうだけれど、なんとなく顔つきも似ている気がしてきた。何か言いたげなかんじ。検索した画像を見ると、子どもの頃に赤い服を着てとうもろこしを食べている写真を思い出す。


 ダチョウでもいいか。そう思えたので、職場のハンドメイド作家Tちゃんにプラバンに色鉛筆でダチョウを書いてもらい、ブローチを作ってもらった。見れば見るほど、じわじわと愛着が沸いてくる。





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