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戯言

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日々のこと、思い付いたことを書いてます。 責任のないことばかり書くので戯言です。
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2020年11月の記事一覧

猿から進化した話

猿から進化した話

朝井リョウ著書『時をかけるゆとり』を
2ヶ月かけてようやく読了した。

正確には「2日と1ヶ月29日」といったところである。
この本は、私のnote友達(略してノー友)の和三盆さんにお勧めして頂き手に取ったのだが、
これがとにかく面白かった。
面白かったので、ひたすらとページを読み進め、あっという間にラスト10ページが来たところで、私はそっと本を閉じたのだった。

あと10ページ読むと、この本は終

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救命ボートよりも小さいけれど

救命ボートよりも小さいけれど

あの頃の熱い気持ちはどこへやら。
学生時代の熱血顧問のような言葉より、
スライムみたいに柔らかい言葉の方が
何倍も求めていて、心地良い。

私はスクランブル交差点に突っ立って、
「頑張らなくて良いよ」と、一生懸命投げかけたい気分である。

「仕事が辛い」「辞めたい」「逃げたい」
私はこの言葉を積極的に肯定するようにしている。
「もう少し頑張れ」「もう少し続けてみれば」という人がいるならば、
私は弱

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お母さんの知恵袋

お母さんの知恵袋

「人に聞く前にまず調べなさい」
小学生の頃、母によく言われた言葉である。

あの頃は母に聞くのが何よりも早いと思っていた。
母は私の中で「家族の中の、絶対的存在」だった。

それが今や、私が母に
「まず調べてくれ」と懇願する立場になろうとは、
幼少期の私は予想もしていなかっただろう。

母はマジもんのアナログ人間である。
私が記憶するに、同じガラケーを10年は使っているし(もっとかもしれない)

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キャッシュレスの時代で良かった

キャッシュレスの時代で良かった

キャッシュレスの時代で良かった。
こんな場面で心からそう思うことがあるとは、
微塵も思っていなかった。

『他人を信用してはいけはい』

文字面は冷たいが、私はこの言葉を胸に刻んで生きることにしている。
うっかり信用してしまうと、私は絶対に高い羽毛布団を買わされる側の人間だからだ。
気を緩めない為のモットーである。

故にこの場合の「他人」とは見ず知らずの人間であり、
一方的にやって来る人物のこと

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かつて天才だった俺たちへ

かつて天才だった俺たちへ

creepynuts に毒されている。

人生でお金を払って行った音楽ライブはcreepynuts だけだし、曲を購入したのも然りである。
「あ、ライブやるの?買おう」なんて勢いでスマホを開く。
惜しみなくお金を使う程好きなのだ。
この毒は栄養となり、必然的に身体中を巡っている。

私がcreepynuts を知ったのは約四年前、何を隠そうオードリーがきっかけであるし、それまではヒップホップのヒの

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友達が欲しい

友達が欲しい

友達が欲しい。

友達が居ないわけでは無い。
ただ社会人になって、新しく出来た知り合いが
会社という1つのコミュニティ内にしか無いことに
うっすらと危機を感じているのだ。

私が今欲しているのはしょうもない話をつらつらと並べるだけの
意味もなく大衆居酒屋に入れるような
勢いだけで一緒に銭湯に行けるような
そういうしみったれた友達である。
そういう友達を作ることが、なんとも難しいことだろうか。

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「お洒落」に疲弊する

「お洒落」に疲弊する

オシャレ。

お洒落には、「自分の為のお洒落」と「相手の為にするお洒落」がある。

否、
私はお洒落という言葉そのものに無頓着である。

無頓着というか、疲弊という言葉の方が近いだろうか。

これでも昔は好きな服にとても強いこだわりがあったし、
友人曰く「遠くからでも見つけられる」という程に
私というジャンルは確立していた。

今や数年前に買った服を着続け、
服屋に足を運ぶのも半年に1度か2度か、

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何故だか遠い

最近チクチクと心の中を刺してくる、
小さなトゲのようなものが気になって仕方が無い。
前からあったような気もするし、
それがいつのまにか腫瘍のように、
少しずつ大きくなってきたのかもしれない。

「他人の幸せ」について。

他人の不幸は蜜の味と言うけれど、
私はそちらのベクトルに関してはあまり秤が傾かないようである。
ただなんとなく、他人の幸せを見ると小さなトゲが飛び跳ねるように
心臓がキュッとなっ

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