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「お洒落」に疲弊する

オシャレ。

お洒落には、「自分の為のお洒落」と「相手の為にするお洒落」がある。

否、
私はお洒落という言葉そのものに無頓着である。

無頓着というか、疲弊という言葉の方が近いだろうか。

これでも昔は好きな服にとても強いこだわりがあったし、
友人曰く「遠くからでも見つけられる」という程に
私というジャンルは確立していた。

今や数年前に買った服を着続け、
服屋に足を運ぶのも半年に1度か2度か、そんなものだ。

心の余裕だな、と思う。

学生時代は自分を作り上げる余裕があった。
自分のことを考える時間があった。
「自分の為にお洒落する」という概念があった。

社会人になって、私の優先順位はガラッと変わった。

まず一人暮らしに必要な雑費が多すぎる。
家賃光熱費食費云々、お金を生活に回すうちに
お洒落など二の次になってしまった。

仕事には制服があるし、
休日なんて週に2回、どちらも出かけるとも限らないし。
実際、お洒落なんてそんなに必要ない。

そんな私が今日、久々にネイルをした。
とてつもなく衝動に駆られて、勢いで予約したのである。

服屋に行くのも面倒で、
美容院ですら「そろそろ行かなやばい」と自覚して初めて予約する私が、だ。

何故そんなに、ネイルは私を魅了するのだろう。
ネイルを終えてスタバで昼ごはんを食べている時
私はニヤニヤと爪先を見ながら考えた。

爪先は、視界にとても入りやすいお洒落だ。
だから、モチベーションが上がりやすい。

考えればとても単純なことである。
私はこんなことで、最も簡単に喜べるのだ。

「おしゃれなんてしている余裕無いよ」という方は
世の中に沢山いるだろう。
ネイルだって、私がある程度時間のあるお気楽者だからこそ
1時間近くジッと座ることが出来ているわけだ。
例えばお子様がいる主婦とか、
私よりずっと働いていて予約する時間もセルフでする余裕もない人とか
あとは、ネイルに興味の無い男性だったり。

視界にすぐ全体像が入る、性別問わないおしゃれ。
靴ですよ、みなさん。靴。

『お洒落は足元から』
よく言ったものである。
それはファッションの基本としてではなくて、
お洒落の最低限としての意味だったのだ。

これさえあれば、どんな人でもお洒落になれる!
ではなく
これさえあれば、どんな人でもお洒落した気になれる!
ということだ。
私は案外、後者もとても大事な気がする。
寧ろ後者の方が、購買意欲が湧くってもんである。

かくいう私は、未だ新しい靴を買えていない。
靴っていつ買い換えれば良いか分からない。
だけど、お洒落に疲弊している今だからこそ、
買うべきアイテムは靴なのだ。
新しい靴を買った時、心は大きく昂って、
外に出るのも楽しみになる筈なのだ。

私は今週、イオンに走る。

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