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今日の言の葉

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その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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2023年11月の記事一覧

神々の会議

神々の会議

稲佐の浜から上られた神々は
無事に会議を終えられて
まもなくそれぞれの場へと
お帰りになるところです。
神さまがたは、私たちのご縁を
どのように話し合われたのでしょう。
ご縁とは人だけでなく
仕事や土地や物など
あらゆるご縁のことだと
私は思っています。
神さま方が結論を出すには
その判断材料が必要なはずです。
仏教ではそれを因果とか因縁とかいいますが
やはり神さま方も、
そうしたことを考えておら

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幸運が降り注いでいる

幸運が降り注いでいる

神さまは天上から雨を降らすように
ありとあらゆる幸運のきっかけを
私たちに送り続けています。
限られた人だけが幸運の鍵を
与えられるわけではありません。
ただ、私たちの多くは、忙しすぎるのです。
忙しさの中で、ついイライラして
見失ってしまうのです。
雨あられと降り注ぐ幸運の鍵を受け取るには
ゆっくり空を見上げたり
鳥の声に耳を傾けたり
風に葉が揺れるのを眺めたり
昨日つぼみだった花が開いているの

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心の映写機を使って

心の映写機を使って

林檎は赤色、蜜柑は橙、空は青色
そう言って反対する人はいませんが
「赤」といったっていろんな赤があり
ひとつの林檎をまったく同じ赤色に
見えているという保障はどこにもないのです。
私たちはそうした無数にある暗黙の了解のなかで
共通の認識を抱いていると信じて過ごしている。
それを思えば肉眼というものの危うさが
つくづく感じられてくるものです。
見えないものを信じられる心は
それを感じるだけでなく

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不景気を切り抜ける智恵

不景気を切り抜ける智恵

今まさに、こういうことを
私は欲しているし
実は大半の人が願っているでしょう。
ただ親切な品やサービスではなく
「ほんとに」親切な品でありサービスです。
この、「ほんとに」というのが
大事なところです。
なぜなら、親切に見せかけて
実は、そうではないことも
残念ながら横行しているようですから。
でもだからこそ
「ほんとに」親切な品やサービスは
きっと発展していくでしょうし
また、そうなるような世の

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この星で生きる理由

この星で生きる理由

遥かな世界から
肉体を与えられて
この星に生まれてきた。
それは砂漠の砂の中から
「これ」というものをただ一粒だけ
一瞬の迷いもなく取り上げるような
それほどの奇跡だと
お釈迦さまは仰せになりました。
それを知らずに生きていた時の私は
ずいぶん傲慢でした。
何も知らずに憂えてみたり虚しくなったり
我が身を儚んで孤独に陥った。
けれどそれもこの星で生きる理由を
知ろうとするためだったのです。
もしあ

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尽くしても満たされない理由

尽くしても満たされない理由

人は自分以外の誰かによって
幸福感を抱くようになっています。
利他というのは、実は自分のため。
利他と利己はコインの裏表のように
ひとつのものなのです。
誰かを喜ばせながら生きている人は
自分を幸せにする術を
心得ている人なのでしょう。
けれど、尽くしても尽くしても
淋しさを抱える場合もあります。
満たされない自分を放置して
「誰かに喜んでもらう」という見返りを
求めているからでしょう。
尽くして

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一日の命のうた

一日の命のうた

星々が明けの空に消えゆくとき
私たちは今日の命に目覚める
日の光は今日一日だけのもの
この命も今日一日だけのもの
そうやって過ごしてみれば
一日は全く一生そのものであるのがわかる
太陽が昇り
角度を上げるほど光を増し
西にやわらかく傾いていき
最後の光彩を放ちつつ消えてゆく
月は、あたかも次なる生のごとく
夢のような静けさで夜を歌う
こんなふうにして私たちは
これまでどれだけ生まれては消えていった

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呪縛を解いて生きる

呪縛を解いて生きる

心の奥深くから届く言葉を
打ち消しながら、私たちは生きてきました。
頭がいい人にならなくちゃ
理性的であらねば
思ったことをそのままやるなんて
ただのわがまま、大人じゃない。
たくさんの言葉で打ち消しながら
時には誰かと競争するように
賢明に進んできました。
なんという、愛おしさでしょう。
そんなふうに生きてきた自分を
思い切り、抱きしめよう。
よくやったねと褒め称えて
それから、呪縛を解いてあげ

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重荷となる想い出はいらない

重荷となる想い出はいらない

重荷になるような想い出をつくるのは
もう、できるかぎり終わりにしましょう。
重すぎるものを背負って歩くには
残された命の時間は、
たぶんそう多くはないのだから。
何かを得ようと必死にもがいた結果
もしかしたら重たいものを
抱えすぎたかも知れません。
これから私たちは
心を満たすには、そんなに多くのものは
必要ないことをもっと深く知って
日々の一見ささやかなことが
どれほど喜びにあふれているかに

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喫茶去

喫茶去

まあ、お茶でもどうぞ。
喫茶去とは、そんな意味です。
お茶でもどうぞ。
さりげないけれど
この言葉だけで、なんだかホッとします。
やらなくてはいけないことが
たくさん積み上がっている時は
せめて10分でも
お茶の時間を持つようにすると
それだけで前を向けるのです。
お茶は気を入れるとも言われます。
気はエネルギーそのもの
つまりお茶は充電というわけです。
そうであるなら
できれば少し上質なお茶を

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ともしびを分け合うように

ともしびを分け合うように

冬が唐突にやってきて
北風を吹かせ、高地に雪を舞わせています。
身も心も温もりをもとめる季節は
包み込むようなやさしさを
誰もが無意識に求めるものです。
だからまず
自分をあたためましょう。
ろうそくに火を灯すように
みずからあかりを抱きましょう。
そのともしびをもって過ごしていれば
いつしか周りの誰かにも
小さなあかりが移っていくかもしれません。
2本のろうそくをそっと近づけて
火を分け合うよう

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潜在意識を書き換える

潜在意識を書き換える

潜在意識を書き換える。
そうしたことが言われますが
意識をまったく向けられないのが
潜在意識ですから
書き換えようとする行為は
どこにも向けられないのが現実です。
ただ、潜在意識に何らかの
好ましい変化をもたらすのは
不可能ではないでしょう。
中村天風にせよ無能唱元にせよ
顕在意識からアプローチする方法を
解いていました。
望ましい想像を繰り返し行うとか
鏡に向かって
「お前は強運だ」と言うなど。

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光は根本から

光は根本から

「想い」は目に見えないもののなかでも
最大級のエネルギーであり波動です。
このことを私たちは
わかっているようでわからない
つい忘れてしまいます。
もし本当にわかっていたら
本気で自分の想いに対する鍛錬を
かなり真剣にすることでしょう。
想いは「ふと」出てくるもの
気づいたらもう浮上しています。
それが善き想いならいいのですが
そうでないこともよくあります。
となれば、その出所を鍛錬し
できる限り

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成長過程の踊り場

成長過程の踊り場

心の成長にしても
能力の向上にしても
まっすぐに伸びていくものではないようです。
むしろ螺旋を描くようにして 上がっていきます。
さらに言えば
踊り場のようなものがあります。
何をしても停滞しているような
感覚を抱くのがその時です。
ここで焦りが出てきて
不自然なほど動こうとしたり
積み上げてきたものに
疑いを抱くことさえあります。
踊り場にいると気づいたら
静かに淡々と佳い習慣を
繰り返していき

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