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石川真理子
2023年11月30日 08:30
稲佐の浜から上られた神々は無事に会議を終えられてまもなくそれぞれの場へとお帰りになるところです。神さまがたは、私たちのご縁をどのように話し合われたのでしょう。ご縁とは人だけでなく仕事や土地や物などあらゆるご縁のことだと私は思っています。神さま方が結論を出すにはその判断材料が必要なはずです。仏教ではそれを因果とか因縁とかいいますがやはり神さま方も、そうしたことを考えておら
2023年11月29日 08:30
神さまは天上から雨を降らすようにありとあらゆる幸運のきっかけを私たちに送り続けています。限られた人だけが幸運の鍵を与えられるわけではありません。ただ、私たちの多くは、忙しすぎるのです。忙しさの中で、ついイライラして見失ってしまうのです。雨あられと降り注ぐ幸運の鍵を受け取るにはゆっくり空を見上げたり鳥の声に耳を傾けたり風に葉が揺れるのを眺めたり昨日つぼみだった花が開いているの
2023年11月28日 08:30
林檎は赤色、蜜柑は橙、空は青色そう言って反対する人はいませんが「赤」といったっていろんな赤がありひとつの林檎をまったく同じ赤色に見えているという保障はどこにもないのです。私たちはそうした無数にある暗黙の了解のなかで共通の認識を抱いていると信じて過ごしている。それを思えば肉眼というものの危うさがつくづく感じられてくるものです。見えないものを信じられる心はそれを感じるだけでなく目
2023年11月27日 08:30
今まさに、こういうことを私は欲しているし実は大半の人が願っているでしょう。ただ親切な品やサービスではなく「ほんとに」親切な品でありサービスです。この、「ほんとに」というのが大事なところです。なぜなら、親切に見せかけて実は、そうではないことも残念ながら横行しているようですから。でもだからこそ「ほんとに」親切な品やサービスはきっと発展していくでしょうしまた、そうなるような世の
2023年11月26日 08:44
遥かな世界から肉体を与えられてこの星に生まれてきた。それは砂漠の砂の中から「これ」というものをただ一粒だけ一瞬の迷いもなく取り上げるようなそれほどの奇跡だとお釈迦さまは仰せになりました。それを知らずに生きていた時の私はずいぶん傲慢でした。何も知らずに憂えてみたり虚しくなったり我が身を儚んで孤独に陥った。けれどそれもこの星で生きる理由を知ろうとするためだったのです。もしあ
2023年11月25日 08:34
人は自分以外の誰かによって幸福感を抱くようになっています。利他というのは、実は自分のため。利他と利己はコインの裏表のようにひとつのものなのです。誰かを喜ばせながら生きている人は自分を幸せにする術を心得ている人なのでしょう。けれど、尽くしても尽くしても淋しさを抱える場合もあります。満たされない自分を放置して「誰かに喜んでもらう」という見返りを求めているからでしょう。尽くして
2023年11月24日 08:30
星々が明けの空に消えゆくとき私たちは今日の命に目覚める日の光は今日一日だけのものこの命も今日一日だけのものそうやって過ごしてみれば一日は全く一生そのものであるのがわかる太陽が昇り角度を上げるほど光を増し西にやわらかく傾いていき最後の光彩を放ちつつ消えてゆく月は、あたかも次なる生のごとく夢のような静けさで夜を歌うこんなふうにして私たちはこれまでどれだけ生まれては消えていった
2023年11月23日 08:30
心の奥深くから届く言葉を打ち消しながら、私たちは生きてきました。頭がいい人にならなくちゃ理性的であらねば思ったことをそのままやるなんてただのわがまま、大人じゃない。たくさんの言葉で打ち消しながら時には誰かと競争するように賢明に進んできました。なんという、愛おしさでしょう。そんなふうに生きてきた自分を思い切り、抱きしめよう。よくやったねと褒め称えてそれから、呪縛を解いてあげ
2023年11月22日 08:30
重荷になるような想い出をつくるのはもう、できるかぎり終わりにしましょう。重すぎるものを背負って歩くには残された命の時間は、たぶんそう多くはないのだから。何かを得ようと必死にもがいた結果もしかしたら重たいものを抱えすぎたかも知れません。これから私たちは心を満たすには、そんなに多くのものは必要ないことをもっと深く知って日々の一見ささやかなことがどれほど喜びにあふれているかに感
2023年11月21日 08:30
まあ、お茶でもどうぞ。喫茶去とは、そんな意味です。お茶でもどうぞ。さりげないけれどこの言葉だけで、なんだかホッとします。やらなくてはいけないことがたくさん積み上がっている時はせめて10分でもお茶の時間を持つようにするとそれだけで前を向けるのです。お茶は気を入れるとも言われます。気はエネルギーそのものつまりお茶は充電というわけです。そうであるならできれば少し上質なお茶を
2023年11月20日 08:41
冬が唐突にやってきて北風を吹かせ、高地に雪を舞わせています。身も心も温もりをもとめる季節は包み込むようなやさしさを誰もが無意識に求めるものです。だからまず自分をあたためましょう。ろうそくに火を灯すようにみずからあかりを抱きましょう。そのともしびをもって過ごしていればいつしか周りの誰かにも小さなあかりが移っていくかもしれません。2本のろうそくをそっと近づけて火を分け合うよう
2023年11月19日 08:42
潜在意識を書き換える。そうしたことが言われますが意識をまったく向けられないのが潜在意識ですから書き換えようとする行為はどこにも向けられないのが現実です。ただ、潜在意識に何らかの好ましい変化をもたらすのは不可能ではないでしょう。中村天風にせよ無能唱元にせよ顕在意識からアプローチする方法を解いていました。望ましい想像を繰り返し行うとか鏡に向かって「お前は強運だ」と言うなど。
2023年11月18日 08:38
「想い」は目に見えないもののなかでも最大級のエネルギーであり波動です。このことを私たちはわかっているようでわからないつい忘れてしまいます。もし本当にわかっていたら本気で自分の想いに対する鍛錬をかなり真剣にすることでしょう。想いは「ふと」出てくるもの気づいたらもう浮上しています。それが善き想いならいいのですがそうでないこともよくあります。となれば、その出所を鍛錬しできる限り
2023年11月17日 08:33
心の成長にしても能力の向上にしてもまっすぐに伸びていくものではないようです。むしろ螺旋を描くようにして 上がっていきます。さらに言えば踊り場のようなものがあります。何をしても停滞しているような感覚を抱くのがその時です。ここで焦りが出てきて不自然なほど動こうとしたり積み上げてきたものに疑いを抱くことさえあります。踊り場にいると気づいたら静かに淡々と佳い習慣を繰り返していき