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今日の言の葉

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その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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2023年8月の記事一覧

夏仕舞い

夏仕舞い

朝、寝ていられないくらい大盛況だった蝉たちが
もう私を起こしに来ない。
日が高くなってきても
聞こえてくるのは秋の虫の声ばかり。
8月最後の日
木々の緑に翳りが見えている。
どの季節にも終わりがあるはずなのに
夏ばかりが、なぜこうも際立つのだろう。
それは静けさとともにやってきて
深い安堵と一抹の寂しさを刻印する。
うだるような暑さに
あえぐように過ごしていた日々が突然遠のいて
毎回、私を驚かせる

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人生の落とし穴

人生の落とし穴

こんなことをして何になるのだろう。
そう思うことは誰しもあるものです。
でも、それを言い出したらきりがないのです。
なぜなら、生きていることそのものが
何のためなのかわからないからです。
この世界で絶対といえるものはただひとつ
生まれた以上、必ず死を迎えることです。
世界的に知られるような偉業を為す人もいますが
9割以上は「市井の人」として生涯を終えます。
功成り名を挙げることだけが
生きる意味だ

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鏡に向かって微笑む

鏡に向かって微笑む

世の中を変えようと
拳を振り上げるのは
鏡に向かって
怒っているのと同じです。
なぜ笑わないのかと恐ろしい剣幕で
鏡に怒鳴っている。
ある時代から人類が
やめようとしない行為です。
特攻隊員でもあった
裏千家の千玄室大宗匠は
戦後、命をなくした夥しい仲間たちのため
世界中を周りながら
一盌のお茶を献じてきました。
そんなことをして何になる
そう言うのは簡単です。
何になるかはわからずとも
信じて行

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高次元意識にシフトする

高次元意識にシフトする

高次元意識にシフトすると
自分という存在が解けてゆき
あたかも世界と一体となった感覚を抱きます。
自分は世界の一部であるというよりは
世界そのものだということです。
これは浅はかに受け止めると
かなりの誤解を生じます。
恐ろしいエゴの極みとなりかねません。
本当に世界と一体になると
地球の裏側で起きたことにも胸を痛め
良きことであれば心から喜びます。
人類レベル、地球レベル
宇宙レベルでものごとを

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人は常に失ってから気づく

人は常に失ってから気づく

今、世界中で類を見ない自然災害が起きています。
洪水に山火事、それは、水と火の浄化です。
水に流すか、火で焼き尽くすか
そこまでしなければならなかった背景を
真剣に考えるときです。
過去に警告は幾度も発せられ
そのたび気づきを得ながらも
時が過ぎるとまた忘れてしまい
安易で便利な日常に埋没してきた。
些細な個人的争いにしても
争いのエネルギーには変わりなく
それが天に上げられ、また地上に転写される

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愛の星の生き方

愛の星の生き方

神さまは愛に満ちた星として
この地球をお創りになりました。
宇宙から見た地球の映像を
目にしたことがあるでしょう。
太陽系の惑星の中で
ひときわ美しく輝いている。
それが何よりの証
私たちは、ユートピアに生まれたのです。
愛の星である地球で
幸せに生きていくすべはただひとつです。
この生涯をかけて
自分を愛で満たし、豊かさを巡らせていくこと。
たったそれだけのことなのです。
そのように生きようとす

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あなたはまだ、あなたの可能性を知らない

あなたはまだ、あなたの可能性を知らない

あなたは、ご自分のことを
ずいぶんと下に見ているようです。
「私なんて」とまでは思わずとも
「まあ、こんなものでしょう」と
無難に、ほどほどに、
おさめていることはありませんか。
「キャパを越えたら失敗する」と
どこかで思ってはいませんか。
これくらいの幸せで満足しなければ
罰当たりになってしまうかも知れないと
首をすくめることもあるでしょう。
いくつもの小さな制限を積み重ねるうちに
「まとまり」

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アンラーン

アンラーン

アンラーンとは
これまで当たり前と位置づけ的た考え方や行動原理
常識的なことを手放すことで
端的に言えば樹木の剪定に似ています。
組織が斬新な企画も
過去に前例がない
統計がないから判断できない、などと
受け入れない事例は山ほどあります。
個人においても現状に安住することを選ぶ人は圧倒的多数なのでしょう。
それがイノベーションを起こせない原因だと考えられているのです。
米国ではアンラーンが重要視さ

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イメージを壊す

イメージを壊す

私たちは無意識のうちに
人や物事にあるイメージを当てはめようとします。
脳に蓄積した過去の情報の中から
似ているものを探し出し
それにより理解しようとします。
人類は生き残るために
未知なるものへの恐怖を培い
それが強いものが生き残ってきたため
どうしてもそうしてしまうのです。
今となっては固定観念の原因で
「この人はこういうタイプ」
「この出来事はこうに決まってる」
などと決めつけることによる

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生きるとは変化し続けること

生きるとは変化し続けること

好むと好まざるとにかかわらず
私たちは変化し続けています。
この世のすべてが止むことを知らないからです。
変わりたいという想いを抱くのは
自分が見えていないせいかもしれません。
むしろ変わらずにいる方が
不可能なのだと悟れば
変わるとか変わらないとか
そんな価値観は空中分解するはずです。
常に変化している事実を受け入れ
今日をどう生きるのかを見据える時
自分を調教することが
少しはできるようになり

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理性的に考える

理性的に考える

いろんな物事が概ねスムーズな時は
あれこれ先のことを考えるより
いま何が必要か冷静に考えた上で
その中からやりたいことを優先した場合だったはずです。
何かをきっかけに
ふと先のことが気になって
うまくいくように先手を打とうとか
リスクを回避するにはどうしたら良いかとか
そうしたことにエネルギーを使ううち
なぜか消耗していったことを
憶えているでしょうか。
リスク対策をしないことも愚かですが
無難に

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心の自然治癒力

心の自然治癒力

体には自ら病を治す力があります。
そして心にも
自然治癒力はあるのです。
怪我や病気が時とともに回復するように
心もまたいずれは癒えていくものです。
だから必要以上に
傷つくことを恐れないことです。
もしも過去の辛い経験が忘れられないとしたら
それは深く傷ついたという以上に
繰り返し思い出すことで
かえって傷に塩を塗りこんでいるのかもしれません。
心の自然治癒力を高めるには
まず「そんなこともある

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道を切り拓くには

道を切り拓くには

地球が激しく動いています。
宇宙が、といってもいいでしょう。
人間だけのことを優先した歴史が
どのような結果をもたらすのか
その答えが
いま次々と表されているのです。
本当はもっと昔から
シグナルは現れていました。
けれどバベルが塔を造るのをやめられなかったように
今世の人間もまた同じ轍を踏んだのです。
人智など吹けば飛ぶことを
かつての人は深く受け止め
神の叡智にすがろうとしました。
私たちが立

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誰もが見たいものを見ている

誰もが見たいものを見ている

現実とは
すべて自分で創った幻想だと
お釈迦様は仰いました。
今、量子物理学的にも脳科学的にも
まさにそうだったと解明されつつあります。
私たちは見聞きしたものによって
心と感情を動かします。
嬉しくなったり、悲しくなったり
怒りや妬みを抱いてみたり。
見聞きしているものは
そうした感情を経験したいと
潜在意識で思っているのかもしれません。
けれど、その時々の自分の状態によって
抱く想いも変わって

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