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【超短編戯曲】猫の手も借りたい(300字)
助手「先生、ついに猫の手を借りる実験に成功しました。」
先生「実験が成功するとは、犬も歩けば棒に当たるだな。」
助手「そんな実験は犬も食わぬと言ってた、犬猿の仲の研究室の奴らいい気味だ。」
先生「そんなもの負け犬の遠吠え。」
助手「これで私も一犬前としてやっていけます。」
先生「この研究室の成果は私の手柄だ。犬が西向きゃ尾は東。尾を振る犬は叩かれずと言う、ここはひとつ。」
助手「私はこ
【超短編小説】もっと高く(300字)
男は街の権力者。
男は自分の土地に、街で一番高いビルを建てようとしていた。
金にものを言わせ、ついに街一番のビルは完成した。
満足気な男をよそに、街外れにはビルより高い山がそびえ立っていた。
男は面白くない。
さらに金にものを言わせ、その山より高いビルを建てようとした。
山より高いビルが完成したが、男はそのビルよりも高い所にある雲が気に食わなかった。
男はさらに金にものを言わせ、雲よ