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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2022年2月の記事一覧

逆以外の視点

逆以外の視点

 1つのことを考える時に様々な視点から光を当てることで全容が見えてくる。

 まず、自分の持っている視点がある。主観だ。
 ここから離れることがそもそも難しい。

 なんとか離れようとして、まず思いつくことは「逆の視点」だろう。自分とは真逆の位置にいる人はどんな考えをしているか。僕自身、よく裏返して考えてみる。

 けれど、実際はそんなに対立した人ばかりじゃない。

 実際は興味がなかったり、遠巻

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常識と決定

常識と決定

 小さい頃は、自分の中にある常識こそが正義だと思っていた。だから、「〇〇ってしなきゃいけないんだよ」と友達にも言って喧嘩になった。
 小学生の頃は特に規範意識の強い子どもだったから、通学路を少しでも外れて帰ることにすら罪悪感を覚えていた。けれど、様々な人と出会い、年齢と経験を重ねるうちに自然とその縛りは少しずつ緩くなっていった。

「常識」とは、結局のところ自分の意見なのだと思うようになった。もち

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「でも」と「だから」のTPO

「でも」と「だから」のTPO

 思考の流れをするのは接続詞だ。

 嬉しいことがあっても、「でも」と続ければ、悪いことになってしまうだろう。「だから」と繋げられれば、良いことになっていく。シフトレバーのように、思考の方向性を決めているのだ。

 不調になる時は、思考の接続詞が上手く使い分けられなくなっている。全てをコントロールしようとするのは難しいので、その接続詞の部分に注意を払って、変えてみるといいのかもしれない。

「だか

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データに左右

データに左右

 1つ仕事を依頼されて、内容的に自分に割り振られる身に覚えがなかった。
 理由を聞いてみたら、これまでの仕事ぶりではなく、開示されていないデータが見られていた。

 まず、そのデータが存在することが驚きだったのだが、違和感を覚えた。それは僕にとっては都合の良いデータなのだが、数字にすることで失われてしまうものがあると思っている。とりわけ対人的な仕事においては、自分の関わりだけでなく、相手のコンディ

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元気ってあるの?

元気ってあるの?

 ふと、元気な状態なんてないのかもしれないと思った。

 というのも、これまでの人生で元気だと感じた経験がない。不調がない状態はあるし、子どもの頃は活発だったが、「自分は元気だ!」と意識したことはない。

 世の中にはとにかくエネルギーに満ち溢れた人もいるが、本人にとってそれが元気なのかと言われれば微妙で、基本がそういう状態なのだ。

 そう考えると、「元気」なんてものは、案外自分が持っている幻想

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しっかり休む

しっかり休む

 生きていれば、調子が悪くなる時くらいある。
 そういう時に無理に足掻いても仕方がない。

 なにか手を尽くして、健康を取り戻そうとする発想もあるけれど、まずは休むことだ。
 しっかりじっくり休めば、大抵のことは上向いていく。

 だから、中途半端にせずに全力で休む。
 ぼーっとする。なにも考えない。たくさん寝る。

 遠回りに見えてそれが近道になるだろう。

oVice体験してみた

oVice体験してみた

 oViceというサービスを教えてもらい、体験させてもらった。
 一言で言うなら、汎用性の高いバーチャル空間だろうか。

 この2年ですっかり一般化されたZoomは、元々会議ソフトだ。空間性はない。

 僕の思っている「空間」には距離感があり、同じ場所でも環境のグラデーションがある。
 たとえば日常空間では、日の差し込む場所とそうでない場所があったり、音楽や人の声が聞こえたり聞こえなかったり、同じ

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孤独予防環境整備

孤独予防環境整備

 落ち込んでいる時は、なにも手につかなくなる。
 いつもは30分でできることも、倍以上の時間を要する。

 そして、誰かと接するのが億劫になる。
 けれどその孤独は、転がり落ちていくのを助長させる。

 だから、セーフティーネットとして、強制的に誰かと関わる機会を、日常の中に用意しておくのがいいかもしれない。それは1つではなく、種類の違う人々との関わりだ。

 そうすることで、Aの場所で起こった悩

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執着しない訓練

執着しない訓練

 ニュートラルな状態にするって案外難しい。
 良い(悪い)ことが起こった後は、感情が揺れるものだし、少なからずその状態を引きずる。けれど、尾を引くのは大抵あまり結果を産まない。落ち込んでいたら辛気臭くなってしまうし、いつまでも過去の栄光に縋っていたら、足元をすくわれる。

 すぐにリセットして、次に向かうのが吉なのだ。
 ただ、忘れるのではなく、自分の感情だけをリセットをするのは一筋縄ではないかな

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目休日

目休日

 目の酷使とパソコン作業による身体を労るため、土曜日は1日デスクワークを控えることにした。
 というわけで、日を跨ぐと同時に更新している。

 落ち込むことやままならないことはたくさんあれど、取り返しがつかないことはそんなに多くない。取り返しがつかないと自分で思っているだけだ。

 だから、その思い込みからいかに抜け出すかが大切なのだ。

 そしてそれは、自分1人ではなかなか難しい一面もある。そこ

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最後は運につきる

最後は運につきる

 オリンピックはさほど熱心に見る人ではないのだが、冬季のオリンピックはいくつか見ている。

 夏季よりも運の影響が関係してくるからだ。もちろん技術や実力はあった上で、運に左右される部分がある。
 それはスケート場の氷の溝や外の天候など、自分の状態とは関係のない環境的な要因だ。

 僕はスキージャンプを見るのが好きで、以前はシーズン中にテレビで国内大会の中継があると、よく見ていた。ジャンプ競技は風の

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片付けなきゃ

片付けなきゃ

 部屋がかたづかなくなってくると、あまり良い状態ではない。
 それは身の周りに対する感度が落ちているからだ。

 ある程度物の位置が決まっていて、そこに配置されている。本来の位置からずれたまま放置されるようになってきたり、捨てられるべきゴミが捨てられていないと、物が散乱している印象が強くなってくる。
 通常であれば、それに気づいて掃除をするタイミングが生まれるわけだが、感度が鈍っていると気づかない

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表に出てきた時には出遅れ

表に出てきた時には出遅れ

 5年以上応援していた人が、活動を休止した。
 その経緯を聞いていて、自分が見ているのは本当に小さな1面に過ぎないと思い知らされた。

 芸能人やアーティスト、スポーツ選手、インフルエンサーなど表舞台に立つ人がしばしば体調を崩して、活動を休止する。
「大変だったのだろう」と月並みなコメントをするのは簡単だ。
 けれど、なにがどれくらい大変なのか、結局のところ当事者にならないと想像つかないのだ。

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今が未来

今が未来

『アクティブ・ホープ』という本を少しずつ読み進めている。
 その本の中で、世界には3つのストーリーがあると言っている。

 ずっと今まで通りの生活が続くと思う「これまで通り」。
 資源の枯渇や気候変動、経済衰退などによって世界は終焉へと向かう「大崩壊」。
 厳しい現実と向き合った上で、未来を変えるための「大転換」。

 持続可能性に関する内容だが、単に世界単位の話をしているのではなく、個人単位つま

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