見出し画像

oVice体験してみた

 oViceというサービスを教えてもらい、体験させてもらった。
 一言で言うなら、汎用性の高いバーチャル空間だろうか。

 この2年ですっかり一般化されたZoomは、元々会議ソフトだ。空間性はない。

 僕の思っている「空間」には距離感があり、同じ場所でも環境のグラデーションがある。
 たとえば日常空間では、日の差し込む場所とそうでない場所があったり、音楽や人の声が聞こえたり聞こえなかったり、同じ区切られた場所の中でも、起こっていることに差異がある。

 oViceでは、それが再現される。ユーザーは空間に入室すると、自分のアイコンが出てくるのだが「距離感」と「向き」の概念があり、自分のアイコンが背を向けたり、相手のアイコンが遠くなったりすると、声が聞こえにくくなる。
 だから、カフェのように遠くの席の会話は聞こえてこない。

 それだけではなく空間の中に、ルームを作ることも可能で、限られたメンバーで会議をしたい時にはそこに入ってロックをかければ、音が漏れることもないし、誰かが入ってくることもない。

 また、興味のある人だけが集まって、YouTubeの動画を見たり、場合によってはZoomに切り替えることもできる。
 もちろん、その空間にいる全員にアナウンスを送ったり、音声や画面だけでなくチャットを送ることも可能だ。
 このように、かなり使い方に幅がある。

 だから、オフィスのように仕事使いもできれば、イベントやカンファレンスとしても使えるだろう。

 近しいものとしては、「SpatialChat」がある。

 こちらも距離感はあるが、ビデオ通話をしたい時はアイコンが小さすぎて、コミュニケーションが取りづらかった覚えがある。oViceは基本は音声通話だが、気軽にビデオ通話に切り替えられるし、Zoomとの連携もできるので、その点も非常に便利そうだった。

 自分がすぐに使うかと言われたら、日常的に使う用途はないのだが、今後オンラインでなにかを企画する機会があれば、単発的に是非使ってみたいと思った。
 ちょっと注目して見ておきたい。

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。