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データに左右
1つ仕事を依頼されて、内容的に自分に割り振られる身に覚えがなかった。
理由を聞いてみたら、これまでの仕事ぶりではなく、開示されていないデータが見られていた。
まず、そのデータが存在することが驚きだったのだが、違和感を覚えた。それは僕にとっては都合の良いデータなのだが、数字にすることで失われてしまうものがあると思っている。とりわけ対人的な仕事においては、自分の関わりだけでなく、相手のコンディションにも左右される面が大いにある。
だから、たまたま数字が良いなんてことは珍しくないのだ。
それにマルチ商法のように、1つの数字を出す代わりに、たくさんのものを失うことだってある。だから、数字に表れない部分こそ大事にしたいと僕は思っている。
ただし、数字に表せなければ、共通の情報からの判断は難しくなる。すると、感情や好き嫌いが紛れ込むことになる。
だから、どちらにも傾倒せず、絶妙にバランスをとり続ける必要がある。そのためには、刻一刻と変化する状況に常にネットワークを張っていかなくてはいけないのだろう。
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