最後は運につきる
オリンピックはさほど熱心に見る人ではないのだが、冬季のオリンピックはいくつか見ている。
夏季よりも運の影響が関係してくるからだ。もちろん技術や実力はあった上で、運に左右される部分がある。
それはスケート場の氷の溝や外の天候など、自分の状態とは関係のない環境的な要因だ。
僕はスキージャンプを見るのが好きで、以前はシーズン中にテレビで国内大会の中継があると、よく見ていた。ジャンプ競技は風の影響が結果に大いに響く。現在はある程度有利不利のないように、風の状態でスタートの可否を決めたり、スタート位置の高さを調整したりする。
しかし、スタートした直後に風向きが変わるのは当然ある。だから、選手のコメントで「良い風に恵まれました」と聞くことができる。
それが幸運であれば喜べるが、悪運もある。そう考えると、運に振り回されるのは、理不尽なのかもしれない。同じ条件をするからこそ実力がわかるのだと考える人もいるだろう。
けれど、その運に左右されるのが、リアルだなと思うのだ。
世の中を見回しても「同じ条件」なんて滅多にない。大なり小なりそこには差が生まれるし、自分ではどうしようもないことが存在する。
この2年間、飲食店とりわけお酒をメインに提供していた店にとっては、苦境だっただろうし、リモートワーク普及によるスーツ業界も大変だっただろう。
自分達の努力ではどうしようもない要素があった上で、それでも自分にできることを考えてやってみる。そうやって生きていくのだ。
なにはともあれ、メダルを2つ獲得した小林選手のジャンプは、本当に美しかった。結局言いたかったことはそれだけ。
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