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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2019年6月の記事一覧

「飲もう」の代わりの言葉が「タピる」

「飲もう」の代わりの言葉が「タピる」

「今度飲みましょう」
「是非行きましょう!」

 そういうやりとりが日本の至るところで、毎日1000万回くらい繰り広げられていると思います。僕はこの手のやりとりをしません。

 なぜなら、お酒を飲めない(飲まない)から。
 お酒を一杯飲もうものなら30分で頭痛がします。「心地よい酩酊感」とは都市伝説だと思っています。だから、お酒を飲むことに対する渇望感はまったくありません。

 しかし、「飲もう」

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「人生初」から得られるもの

「人生初」から得られるもの

 ボルダリングに行ってきた。

「人生初」の体験の価値は高い。手で動くイメージが先行していたけれど、やってみた結果の感想としては下半身の使い方が大事だということだった。

 繰り返しの中で気づくことももちろんあるけれど、最初は文字通り1回しかないのだ。なにも知らない状況で、0から体験知を積み上げるということはとても学びが多い。

 とはいえ、大事なのはとにかく楽しいということだ。

 流行るものに

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捉え方を変える

捉え方を変える

 僕は、沖ヨガというヨガをやっている関係で、「わたしからだが固いんです」という人としばしば出会います。

 そういう人達に、たとえば両足を投げ出しての座ってもらい、前屈をしてもらうと、かなり差があることに気づきます。

 本当にまったくからだが前に動かないAさんがいれば、つま先まで手が届くBさんもいます。

 でも、2人とも「固い」と言うのは一緒です。
 
 そして、AさんBさんに今度は後屈をして

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体調悪くて喜ばしい

体調悪くて喜ばしい

 今朝起きたら喉が痛かった。

 僕の場合、いつも喉からやってくる。違和感が徐々に痛みにとって変わり、鼻の頭に汗をかく。そのまま熱が出る時もあれば、収束していく場合もある。
 ここ1年くらいまともに風邪を引いていなかったので、随分久しぶりの感覚だ。

 体調が悪くなるということは、身体からのメッセージだと思っている。今は休む時期なのだと教えてくれている。下手に無理ができてしまうと、ある時突然大病に

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プライバシーを守らなくていいくらいの関係

プライバシーを守らなくていいくらいの関係

「プライバシーに関わることは喋らなくていいんだ」

 簡単に拡散できてしまう時代において、自分のことをあけっぴろげに語ることはリスクが伴う。プライバシーの侵害を許してしまうと様々なところで殴り合いが発生するかもしれない。

 僕自身もまた、自分が場を作る機会がある身として「プライベートなことは答えたくなければ、答えなくていいよ」と口にする。

 ただ、そのたびにどこか窮屈さと息苦しさを覚えてしまう

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いま捨てられそうなものを見過ごせるか

いま捨てられそうなものを見過ごせるか

 一緒に築いてきたものが崩れるのは悲しく、それを見過ごすのは難しい。

 たくさんの人が価値と必要性を感じていても、形になるとは限らない。
 なぜなら持続させていくためには人の手が必要になるからだ。だれがどれだけの労力とコストを払えるのかと議論された末に、支払える人が現れないまま崩れていくものがある。

 何十人、いや下手をすれば何百人と関わり、何年もかけて続けてきたプロジェクトがあって、それが頓

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ちゃんと吐いた?

ちゃんと吐いた?

 呼吸をしてみよう。

 息を吐くのと吸うのはどっちが先?
 吸うから吐くのだろうか。

 でも、僕達が生まれてきて最初にやることは産声を上げることで、それは吐くことだ。そして、いつか人生の最期を迎える時、息を引き取る。

 インプットしなきゃ。もっと勉強しなきゃ。

 そう言っている人に立て続けに何人か出会った。そう語る人はどこか切羽詰まっていて、息苦しそうだった。

 そんなにたくさん吸い込ん

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実は対立していない

実は対立していない

 人と人とが関わっていると、どうしても対立が起こることがあるけれど、その対立は別に大したことではないかもしれない。

 立場も役割も生活史も違う人間同士が関わるのだから、対立自体は避けられないことです。
 1度対立してしまうと、しばしば物事は停滞してしまいます。
 よって対立を避けようとして、だれかが我慢する場合もあります。その場合、表面上は円滑に進みますが、水面下で不満は蓄積されて、いつか爆発し

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インタビューの再発見

インタビューの再発見

 最近、とある集団に属する人に対するインタビューを始めました。

 そのうちnoteで公開することになると思うので今は詳細を控えますが、インタビューって面白いなと改めて思いました。

 ライブ感がそこにはある。

 たとえば、同じ質問を投げかけるとしても、文章でするのと相手を目の前にするのでは違います。質問の文章を送られてきたら、いくらでも時間をかけて、ほかのことをしながらでも、回答をこねくりまわ

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問題をなくしてはいけない

問題をなくしてはいけない

 問題は悪いことだろうか?
 僕はそうは思わない。

 問題が起こると頭を抱えたくなる時もあるし、ため息をついてしまう時もある。
 けれど、もし問題がなくなったら、僕は緩やかな衰退が待っていると思う。

 好きなことをやっていても、嫌いなことをやっていても問題は起こるのだ。
 それは生きて、変化し続ける上で必ず起こりうる。自然なこと。だから、問題が起こるのは健全な状態であり、必要に応じて解決したり

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面白さは見つけるもの

面白さは見つけるもの

 面白い人に出会いたいと言う。
 それは相手の面白さを引き出せていないだけではないか。

「面白い人がたくさんいる場所に行きたい」と言った人がいて、僕は妙にそれが引っかかった。なにに引っ掛かりを感じたのかを探ってみたら、面白さって見つけるものであり、引き出すものだとわかった。

 そこにすでにあるものであり、別に隠されているものではない。ただ、これみよがしにアピールされているわけでもない。

 面

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意味は変わっていく

意味は変わっていく

 意味の更新をする作業を怠ってはいけない。

 かつて道具は人間の身体を拡張するものだった。けれど、道具はもはや人間の代わりになり、人間にはできないことをやってくれるものになっている。

 言葉の意味は知らぬ間に変わっていく。それは世界の流れの中で、半ば自然発生的なものだろう。

「就職」の意味は、かつて定年の出口まで続いている一本道だった。けれど、今では入り口に過ぎない。様々な岐路が用意されてい

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「あなたがいると〇〇」に入る言葉

「あなたがいると〇〇」に入る言葉

「いると安心するんだよね」

 2度目に会った人がそう言ってくれた。大きな会場で、その日の僕は相手とまともに会話する機会はなかったのに、去り際になってそっと伝えてくれた。

 すっと体内に入り込み、じわじわと浸透していくように嬉しくなった。

 自分の姿があるだけで、だれかに安心感を与えている。
 その事実がとても喜ばしい。

「あなたがいると〇〇」

 この〇〇にはたくさんの言葉が入るだろう。「

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最後は目の前の人を大切にするしかない

 考え込んで「やろう」と決める。
 ちょっと動き出して、また考え込む。

 そんな日をここ2週間近く過ごしている。
 自分の行動がことごとく小手先のその場凌ぎになっている感覚が拭えない。

 だから、歩き出しては立ち止まるを繰り返している。

 なにか現状を一気に打破するようなものがあるかと探ってみるのだけど、結局は見つからない。そうして今日も悶々と過ごしている。

 自分にできることで最も効果を

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