木村耕一
古典の名著『歎異抄(たんにしょう)』ゆかりの地を旅をします。 『歎異抄』は、生きる力、心の癒やしを与えてくれる古典として、日本人に親しまれてきました。 「無人島に、1冊もっていくなら歎異抄」といわれ、その人気は、ますます高まっています。 では『歎異抄』の何が、人々の心を引きつけているのでしょうか。 『歎異抄』ゆかりの地を巡りながら、その魅力に迫ります。
『イソップ物語』は、子ども向けに作られた話ではありません。本当は、大人へ向けた、生き方のアドバイスだったのです。作者とされるイソップは、2500年ほど前の人で、ギリシャの奴隷であったといわれています。弱い立場にあった彼は、動物を使ったたとえ話を作って、メッセージを発信していたのです。そんな『イソップ』物語からの生きるヒントを紹介していきます。
『徒然草』は、今から約700年前の兼好法師が、見たり、聞いたりしたことをエッセイ風に書きつづったものです。兼好法師が亡くなってから300年もたった江戸時代に、大ベストセラーとなり多くの人に親しまれました。その人気は、今も続いており、『徒然草』を題材にした人生論、ビジネス書などが多く発刊されています。そんな『徒然草』から、現代に通じる生きるヒントを、兼好法師が、直接、私たちに語りかけるように、分かりやすく、意訳していきます。
なぜ、『歎異抄(たんにしょう)』に引きつけられる人が、多いのでしょうか。 それは、誰もが抱いている 「死んだら、どうなるか」 という不安に、真っ正面から答えた…
テレビを見ていると、よく「今日の運勢」や「星占い」「恋占い」などが出てきますが、あてになるのでしょうか? 『徒然草』には、こんな話題がありました。 意訳してみ…
再び、比叡山(ひえいざん)へ。 親鸞聖人(しんらんしょうにん)が、9歳から20年間も、「後生(ごしょう)の一大事」の解決を目指し、青春時代を過ごされた山です。 …
いろいろな詐欺のニュースが、頻繁に流れてきます。オレオレ詐欺、ロマンス詐欺、有名人を名乗る投資詐欺などなど……。気をつけたいと思います。 兼好さんの時にも、…
比叡山(ひえいざん)へ登りましょう。 京都府と滋賀県の境にそびえる標高847メートルの山です。 1200年以上も前に、伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)が…
「情けは人のためならず」ということわざがあります。 人に親切をすると、めぐりめぐって自分に返ってくるといわれます。 『イソップ物語』には、アリとハトとの心温まる…
「なぜ、小野小町(おののこまち)が出てくるの?」 「『歎異抄(たんにしょう)』と関係ないじゃないか」と、思われるかもしれません。 それは、松若丸(まつわかまる・…
いつの時代でも、「健康的な毎日を過ごしたい」という思いは変わらないようです。 「これは、健康にいいですよ」と聞くと、そればかり食べたり、飲んだりしてしまいがち…
『歎異抄(たんにしょう)』は、生きる力、心の癒やしを与えてくれる古典として、日本人に親しまれてきました。 「無人島に、1冊もっていくなら歎異抄」といわれ、その人…
人生は「やる」か、「やらない」か、選択の連続です。 「やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがいい」という声をよく聞きます。 なんだか潔くてカッコいい…
世の中には、いろいろな情報が飛び交っています。 「みんなが言っているから本当だろう」「あの人が言うなら間違いない」と、根拠のない、無責任な情報を信じて惑わされる…
古典は、宝物です。 生きる知恵が詰まっています。 『方丈記』『歎異抄』『徒然草』などの古典は、何百年もの間、日本人を励まし、元気づけてきました。 そんな超…
こんにちは。木村耕一です。 執筆、編集に携わって40年。 いつか読みたかった、古典の名著との出会いが、毎日の生活に彩りを与えてくれます。 夢を叶えたい、人間関係…
2024年5月13日 15:36
なぜ、『歎異抄(たんにしょう)』に引きつけられる人が、多いのでしょうか。 それは、誰もが抱いている「死んだら、どうなるか」という不安に、真っ正面から答えた古典だからです。 しかも『歎異抄』には、釈迦(しゃか)が明らかにされた「往生極楽(おうじょうごくらく)の道」が示されているからでしょう。「死んだら無になる」「土に返るだけ」と、何の不安も迷いもなく断言できる人は、ほとんどいないと思い
2024年5月9日 09:44
テレビを見ていると、よく「今日の運勢」や「星占い」「恋占い」などが出てきますが、あてになるのでしょうか?『徒然草』には、こんな話題がありました。 意訳してみましょう。(意訳) 馬術に熟練している武士・秦重躬(はだのしげみ)が、北面の武士である入道信願(にゅうどうしんがん)に、「あなたには落馬の相が出ている。十分に気をつけなさい」と注意しました。 本人も、周りで聞いていた人たちも、「そ
2024年5月2日 17:49
再び、比叡山(ひえいざん)へ。 親鸞聖人(しんらんしょうにん)が、9歳から20年間も、「後生(ごしょう)の一大事」の解決を目指し、青春時代を過ごされた山です。 前回は、京都側からケーブルカー、ロープウェイで山頂へ向かいました。しかし冬期間は運休しています。 そこで今回は、滋賀県大津市側から、車で登ることにしましょう。観光用に、比叡山ドライブウェイ(有料)が整備されているのです。 1月1
2024年4月26日 16:35
いろいろな詐欺のニュースが、頻繁に流れてきます。オレオレ詐欺、ロマンス詐欺、有名人を名乗る投資詐欺などなど……。気をつけたいと思います。 兼好さんの時にも、まことしやかな文書が、人々の間に広まっていたようです。 どんな話でしょうか。意訳してみましょう。(意訳) 小野小町(おののこまち)は、絶世の美人として非常に有名なのですが、どんな女性だったのか、極めてハッキリしないんですよ。『玉
2024年4月22日 15:37
比叡山(ひえいざん)へ登りましょう。 京都府と滋賀県の境にそびえる標高847メートルの山です。 1200年以上も前に、伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)が仏道修行(ぶつどうしゅぎょう)のために山を開き、延暦寺(えんりゃくじ)を建立(こんりゅう)したのです。 延暦寺が発行する「比叡山めぐり」パンフレットには、次のように書かれています。「多くの名僧がここで修行して宗祖となり、比叡山
2024年4月19日 09:48
「情けは人のためならず」ということわざがあります。 人に親切をすると、めぐりめぐって自分に返ってくるといわれます。『イソップ物語』には、アリとハトとの心温まるこんなエピソードがありました。 意訳してみましょう。池に落ちたアリ(『イソップ物語』) 池のほとりにいたアリが、誤って水の中に落ちてしまいました。このままでは、おぼれてしまいます。 たまたま近くの木の枝にハトがとまっていました。
2024年4月15日 15:21
「なぜ、小野小町(おののこまち)が出てくるの?」「『歎異抄(たんにしょう)』と関係ないじゃないか」と、思われるかもしれません。 それは、松若丸(まつわかまる・親鸞聖人の幼名)が9歳で出家した動機を知る手がかりになるからです。 青蓮院(しょうれんいん・京都市東山区)の庭園には、「明日ありと 思う心の あだ桜 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは」と刻まれた歌碑があります。わずか9歳の
2024年4月12日 13:43
いつの時代でも、「健康的な毎日を過ごしたい」という思いは変わらないようです。「これは、健康にいいですよ」と聞くと、そればかり食べたり、飲んだりしてしまいがちですが、本当はバランスよく食べたほうがいいのではないでしょうか。『徒然草』には、毎朝、二本ずつ、大根を焼いて食べていた男の話があります。 どんな話でしょうか。意訳してみましょう。(意訳) こんな話が伝わっています。 九州
2024年4月10日 10:43
『歎異抄(たんにしょう)』は、生きる力、心の癒やしを与えてくれる古典として、日本人に親しまれてきました。「無人島に、1冊もっていくなら歎異抄」といわれ、その人気は、ますます高まっています。 では『歎異抄』の何が、人々の心を引きつけているのでしょうか。『歎異抄』は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の弟子が書いたものです。「ある時、お師匠様は、このようにおっしゃいました」と、師弟の対話が記され
2024年4月4日 09:45
人生は「やる」か、「やらない」か、選択の連続です。「やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがいい」という声をよく聞きます。 なんだか潔くてカッコいいですが、できるなら「後悔はしたくない」ですよね。 後悔しないために、気をつけたい心がけを教えた、こんな『イソップ物語』の一話があります。意訳してみましょう。井戸へ飛び込んだヤギ(『イソップ物語』) 夏です。 太陽が、まぶしく輝
2024年3月29日 09:40
世の中には、いろいろな情報が飛び交っています。「みんなが言っているから本当だろう」「あの人が言うなら間違いない」と、根拠のない、無責任な情報を信じて惑わされると、思いがけずに時間を取られたり、むだな物を買ってしまったりして、後悔することもしばしば。『徒然草』にも、うわさを信じた人たちの面白いエピソードがありますので、ご紹介しましょう。(意訳)「人間の女が、鬼になったそうだ!」「鬼が
2024年3月28日 16:14
古典は、宝物です。 生きる知恵が詰まっています。 『方丈記』『歎異抄』『徒然草』などの古典は、何百年もの間、日本人を励まし、元気づけてきました。 そんな超ロングセラー書籍が「古典」なのに、「難しいから」と言って、手に取らない人がいるとしたら、非常に、もったいないことです。 そこで、昔の言葉遣いや文法にこだわらず、『徒然草』の著者が目の前で、お茶を飲みながら語ってくれているように意訳したの
2024年3月28日 15:42
こんにちは。木村耕一です。執筆、編集に携わって40年。いつか読みたかった、古典の名著との出会いが、毎日の生活に彩りを与えてくれます。夢を叶えたい、人間関係に悩んでいる、トラブルをどう乗り切るか、何をしたら満足できるのか、などの悩みは、今も昔も変わらないようです。先達はその時どうしたのか。古典や歴史上の人物のエピソードをとおして、生きるヒントをお届けしていきたいと思います。日本各