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古典は宝の山です

 古典は、宝物です。
 生きる知恵が詰まっています。
 『方丈記』『歎異抄』『徒然草』などの古典は、何百年もの間、日本人を励まし、元気づけてきました。
 そんな超ロングセラー書籍が「古典」なのに、「難しいから」と言って、手に取らない人がいるとしたら、非常に、もったいないことです。
 そこで、昔の言葉遣いや文法にこだわらず、『徒然草』の著者が目の前で、お茶を飲みながら語ってくれているように意訳したのが、平成二十九年に発刊した『こころ彩る徒然草』でした。
 読者の皆さまから、「へえー。徒然草って、こんなに面白かったんだ!」「日々のストレス、悩みから、一瞬で力がぬけて、ホッとしました」という感想をたくさん頂きました。その中でも、次の愛読者カードが特に印象的でした。

◎40代・女性
 隣人の嫌がらせに悩んでいた時、新聞広告で「悪口を言われたら、『悔しい』『恥ずかしい』と思いますが、言った人も、聞いた人も、すぐに死んでいきますから、気にしなくてもいいのです」というのを見て、母と二人で笑い、そして泣きました。
 すぐ書店へこの本を買いに行き、母と二人で読みました。灰色だった心の中がすっきり晴れて、元気が出ました。
『徒然草』は高校時代に、古典の授業で習いました。しかし、今初めて、「こういう内容だったんだ」と分かり、人生の道しるべになりました。

 古典の持つ、言葉の力の大きさを感じました。
『徒然草』全二百四十四段の中には、まだ紹介していないメッセージがたくさんあります。少しでも読者の皆さまにお伝えたいと思い、書籍には掲載できなかったものを、noteでつづることにしました。
 ぜひ、古典に親しむきっかけにしていただきたいと思います。

平成29年に発刊した『こころ彩る徒然草』

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