頭の中でたまーに構成する言葉とコトバ。
その組み合わせは、案外おもしろいとボクは思う。誰に向けるでもなく、自分の中にあるスクラップをつなげてリユース。エッセイや小さな物語を綴りま…
- 運営しているクリエイター
#つぶやき
[ちょっとした物語]夜はこうして過ぎてゆく
深夜1時。
さて寝ようかという時間は、その意思とは裏腹に布団に入ることをなにかが拒否をする。
ムダにスマホを眺めたり、SNSを開いて意味もなくタイムラインをのぞいてしまう。
ほら、ひとスクロールすると、誰かがこの夜に向かって叫んでいる。僕は、その声をじっくり読んで、いいねを押す。何がいいんだか。そんなことを思いながら、この世界に残された唯一の意思表示を残す。
誰のせいでもない。
そん
[ちょっとした物語]明け方にめざめる君について
パッと目が開いた。
とてもすばやく、境目のないくらいに。
自分が寝ていたことすら意識していないくらい自然に、目の前に情景が広がった。
「あ」
一瞬、間が開いた。
今何時だ?
時計に目をやると、午前4時を指していた。
テレビは煌々と、誰も見ていないとは知らずに昨晩起きた事件についてごていねいに知らせている。
天井のあかりは点いたまま。
そうだ、昨晩のテレビを見ながら寝てしまったのだ。
これ