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#ノンフィクションが好き
宇宙からの帰還、を読んだ。
70億の人類が存在する地球を宇宙から眺めた時、その人の価値観が劇的に変化することが多いらしい。
取材対象となった当時の宇宙飛行士の大半は、なにかしらのキリスト教宗派に所属しており、彼らの宇宙飛行体験は、神は何か創造主とは何かという既成概念を強制的に覆してしまった。
キリスト教以外の宗派ではどうなのか、イスラムは、仏教は....そしてNASAというアメリカ合衆国の威信を背負わない民間の宇宙旅行者
歌舞伎町アンダーグラウンド、を読んだ。
45年の人生で最も縁遠い街のひとつ、それが新宿。
幼少期はもちろん、学生時代も通過駅のひとつでしかなく、遊んだり飲食したりする機会はほぼゼロ。ただメディアを通じた怖い街というイメージしか持ち合わせていなかった。
怖い街というイメージは間違いのないものだが、その中身を知るか知らぬかで、新宿そして歌舞伎町の息遣いは容易に語れない。これからの人生においても変わらず縁遠い街であり続ける可能性が高い。た
ドキュメンタリー撮影問答、を読んだ
ドキュメンタリの構造や概念を言語化。
ひょんなことから得意先様のインナーブランディング施策として、社員さんへのインタビュー映像のご相談をいただき、情報収集もかねて色々と調べていくなかで幸運にも巡り会えた1冊。
自分と映像の最初の出合いは、小学校低学年の頃。地元横浜の神奈川テレヴィで深夜に放送されていたMTVを父親が録画してくれていて、小学校から帰ると家で録りだめてあったMVをひたすら観ていた。
つけびの村、を読んだ。
忘れもしない。仕事の移動中に上野駅構内の本屋さんで、明らかに異質なアウラを放つ黄色い装幀に吸い寄せられた。手に取り、そのままレジに進んだ。今回文庫化され、ふたたび戦慄のノンフィクションを体感する。
限界集落で発生した凄惨な放火殺人事件を、世間はエンターテイメントとして囃し立て消費したのだろう。怖いもの見たさ、野次馬根性。自分にもそういった大衆的な興味関心がないわけではないが、知りたいのはそこでは
神去なあなあ日常、を読んだ。
角幡唯介さんが過去に読まれた本を、自分も読む追体験シリーズ。
本書は旅人の表現術で紹介されていてた。三浦さんといえば「舟を編む」が有名過ぎるので、天邪鬼な自分は意識して避けてきた。しかし、角幡唯介さんが対談されているなら話は別。ということで素直に読む。
どうやら林業小説だということが旅人の表現術で述べられていたが、角幡さんも指摘されていた通りに、ただの林業小説ではないことは確かだった。
神隠
一瞬の夏、を読んだ。
朝倉未来さんがメイウェザーと対戦することがなかったら、読まなかったかもしれない。ボクシングは全く知らないスポーツではなかったが、積極的に情報をとりにいく対象ではなかった。
最近、文化人類学やフィールドワーク、そして「参与観察」という行為に興味を持ち合わせており、取材対象に密着することで生まれる、熱量や説得力に改めて舌を巻いた(本作では密着どころではない関わり方にも注目)。
沢木耕太郎さんのスポ