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四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]
なんてったってジーザス。
「ジーザス」を観るのは2018年2月以来。四季はこの作品を2つの演出で上演しているが、「ジャポネスク・バージョン」と呼ばれる初演版を観るのは2012年11月以来だ。そして自分が愛してやまないのはこの初演版のほうである。
再開発に取り残されたような自由劇場に足を踏み入れるのもお久しぶり。
ミュージカルに限らず、舞台というものは観た人を元気にさせる力がある。たとえそれが
実写『リトル・マーメイド』フランダーはあれで良かったのか?
実写『リトル・マーメイド』観てきた。ディズニーが復活の狼煙を上げた90年代前半の『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』3連作は自分も大好きで、公開時に劇場で観たし、VTR、DVD、ブルーレイ、そして配信で数限りなく観ている。
他の2作はすでに実写化されているので、本作も心待ちにしていた一本だ。しかし、公開前から作品の内容ではないところで話題になってしまった。黒人であるハリー・ベイリーの
映画「Dr.コトー診療所」 圧倒的な絶望感と、救いの生田絵梨花
【ネタばれを含みます】
映画「Dr.コトー診療所」観てきた。ドラマはシーズン1、特別編、2004、シーズン2と全て観ており、大好きな作品のひとつ。勢いで与那国島にも行ってしまったほどだ。
そして16年の時を経て制作された劇場版。
想像していたよりもずっと「重苦しい」映画だった。
この映画の登場人物たちは、ドラマ終了からの16年、そのまま年齢を重ねている。再結集したスター俳優たちも、「年齢を
ニューヨークよもやま話
【ニューヨーク2022番外編】
2022年末ニューヨークツアーのあれこれをメモがわりに。
<食べたもの>
何せ自分は英語がニガ手なので、旅行先の食生活は日本でおなじみのファストフードや日本食に頼りがちである。
初日の夜は以前にも訪問したことのある「たばたラーメン」。こちらは東京の田端で修行したミャンマー出身の店主が開いた店で、以前訪問したときはまんま日本の中華屋さんだったが、だいぶアメリカナ
『Christmas Spectacular』(クリスマス・スペクタキュラー) 2022年版
12/29 11:00
Radio City Music Hall
【ニューヨーク2022⑥】
3日目にして最終日。ニューヨークの冬の名物、ラジオシティ・ミュージックホールのクリスマス・スペクタキュラーである。午前中からやってるし、公演時間短いので毎回のように足を運んでしまう。
ただ、前回は朝9時の回があったが、今回は初回が11時。すっかりコロナ前に戻ったように見えるブロードウェイだが、実際
『Funny Girl』(ファニーガール) これが女優の生きる道
12/28 14:00
August Wilson Theatre
【ニューヨーク2022④】
ラミン・カリムルーが出演しているということで、本作はこの年末に観る作品として早くから候補に挙がっていた。そこに、主役をリア・ミシェルが演じるというニュース。これで候補作から一気に当確へ。もたもたしていたらどんどんチケットが売れていく。慌てて手配し、1階席の最後列の端の席をようやく確保できた。
押しも
『THE MAGIC FLUTE』(魔笛) ジュリー・テイモア初級編
12/28 11:00
The Metropolitan Opera
【ニューヨーク2022③】
普段行かないのに、海外旅行したときだけ美術館や博物館に行ったりする人がいる。自分がそうだ。そのノリで、ニューヨークに来たときにメトロポリタン・オペラやニューヨークシティバレエを観たりする。
だが理由はそれだけではない。観劇メインの旅行だと、午前中の予定がぱかっと空く。しかしこのホリデーシーズンだと
『THE MUSIC MAN』(ザ・ミュージックマン) BWを愛し、BWに愛された超絶怒涛の夫婦漫才
12/27 20:00
Winter Garden Theatre
【ニューヨーク2022②】
ヒュー・ジャックマン&サットン・フォスター『ミュージックマン』である。もともと2020年9月から公演の予定だったが、コロナの影響で延期を重ね、2021年12月にようやくプレビューが始まった。
実はこのプレビュー公演のチケットを持っていた。だが日本の水際対策はまだ全く緩和される気配がなく、実際の感染状