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    最近の記事

    『BEETLE JUICE』(ビートルジュース)  お化けは死なない コロナも何にもない

    12/28 20:00 Marquis Theatre 【ニューヨーク2022⑤】 『ビートルジュース』といえば、ティム・バートン監督の出世作であり、後に『バットマン』でもタッグを組むことになるマイケル・キートン主演の映画である。その舞台化、ということで注目を集め、当初は評論家によって酷評され、それに反して観客の支持を集めちょっとしたブームになり、さらにウィンターガーデン劇場を『ミュージックマン』に明け渡すために打ち切りになり・・・と、とかく話題に事欠かない、『ビートルジュ

      • 『Funny Girl』(ファニーガール) これが女優の生きる道

        12/28 14:00 August Wilson Theatre 【ニューヨーク2022④】 ラミン・カリムルーが出演しているということで、本作はこの年末に観る作品として早くから候補に挙がっていた。そこに、主役をリア・ミシェルが演じるというニュース。これで候補作から一気に当確へ。もたもたしていたらどんどんチケットが売れていく。慌てて手配し、1階席の最後列の端の席をようやく確保できた。 押しも押されぬブロードウェイの看板役者であるラミン・カリムルーは、日本にもひんぱんに来

        • 『THE MAGIC FLUTE』(魔笛) ジュリー・テイモア初級編

          12/28 11:00 The Metropolitan Opera 【ニューヨーク2022③】 普段行かないのに、海外旅行したときだけ美術館や博物館に行ったりする人がいる。自分がそうだ。そのノリで、ニューヨークに来たときにメトロポリタン・オペラやニューヨークシティバレエを観たりする。 だが理由はそれだけではない。観劇メインの旅行だと、午前中の予定がぱかっと空く。しかしこのホリデーシーズンだと、家族向けのショウなどが午前中から行われることがあるのだ。 今回の『魔笛』も家

          • 『THE MUSIC MAN』(ザ・ミュージックマン) BWを愛し、BWに愛された超絶怒涛の夫婦漫才

            12/27 20:00 Winter Garden Theatre 【ニューヨーク2022②】 ヒュー・ジャックマン&サットン・フォスター『ミュージックマン』である。もともと2020年9月から公演の予定だったが、コロナの影響で延期を重ね、2021年12月にようやくプレビューが始まった。 実はこのプレビュー公演のチケットを持っていた。だが日本の水際対策はまだ全く緩和される気配がなく、実際の感染状況も高止まり。とても渡航できる状態ではなかったので断念。主演の2人が相次いでコロ

            『& Juliet』(&ジュリエット)陽キャすぎる舞台が世界を救う

            12/27 14:00 Stephen Sondheim Theatre 【ニューヨーク2022①】 ロンドンで2019年に開幕したヒット作が10月にブロードウェイ上陸。1本目は何か明るく元気な作品を観ようと、『K-POP』と『& Juliet』のどちらかにするか迷っていたら、『K-POP』は突然のクローズ。というわけでソンドハイムシアターへ。 ブリトニー・スピアーズやケイティ・ペリー、テイラー・スウィフトらへの楽曲提供で知られるヒットメーカー、マックス・マーティンの楽曲

            お久しぶりのニューヨーク

            【ニューヨーク2022⓪】 12月27日、2016年5月以来のニューヨークへ。 寒いし高いしのこのシーズンにわざわざ来るのは、午前中にファミリー向けの公演があったり、オフブロードウェイでは深夜の公演があったりと、いつもより短いスケジュールでたくさんの演目が観られるメリットがあるからだ。しかし今回はチケット予約を進めた感触では、まだ以前ほどには戻っていないようだ。それで最終的に3日間で8本、というまあまあ常識的なスケジュールに落ち着いた。 羽田からANA便。そこそこ混んでた

            『My Neighbour Totoro(となりのトトロ)』ワールドツアーを期待

            11/5 19:00 Barbican Theatre ロンドン4本目。翌日は帰る日なので、今回の旅行で観られるのはこれが最後の作品。もともとこの時間は、ウエストエンドでスマッシュヒットとなり、来年のブロードウェイ進出も決まっている舞台版『Back to the Future』を観る予定だった。この作品を観ることはこのロンドン行きの大きな目的の一つでもあった。 『となりのトトロ』を天下のロイヤル・シェイクスピア・カンパニーと久石譲が舞台化する、というニュースは知っていたが

            『MARY POPPINS(メリー・ポピンズ)』こっちは魔女のジジ・ストラレン

            11/5 14:30 Prince Edward Theatre ロンドン3本目。メリー・ポピンズである。「一番好きなミュージカルは何か」と聞かれるのは、「一番好きな食べ物は?」と聞かれるのと同様、ぱっと答えるのは難しい。しかし「海外発のミュージカル」と絞られたら、たぶん「メリー・ポピンズ」と答えるだろう。そのぐらい好きな作品。 ブロードウェイでは4回観た。 日本公演も、ブログあげてないけど相当観てる。特に、2022年の笹本玲奈メリーが国内マイベストメリー。 と、メリ

            『Harry Potter and the Cursed Child(ハリー・ポッターと呪いの子)』4幕イッキ見

            11/4 14:00、19:00 Palace Theatre ロンドン2本目は『ハリー・ポッターと呪いの子』だ。こちらもかつて海外で観る予定が流れ、そのうち日本公演が始まってしまったケース。しかし、こちらもロンドンで最初に観たかった理由がある。 本作は、もともと二部制でスタートした。つまり、昼の部でパート1(二幕)、夜の部でパート2(二幕)の計四幕から成る大作である。観る側も2回分の観劇費用を払うので覚悟がいるが、パート1、パート2を別の日に観ることも可能だ。 ロンド

            『Frozen(アナと雪の女王)』サマンサ・バークス、女王様は魔女

            11/3 19:00 Theatre Royal, Drury Lane コロナになって国内すら満足に旅行できない期間が続いていたが、ようやく日本の水際対策もほぼ解除され、第七波も収束してきた。今しかない、と4年ぶりの海外へ。そして4年ぶりのロンドン。 ロシア上空を通れないため、東回りで15時間かけてヒースロー空港に到着。かつては意地悪なぐらいいろいろ聞かれた入国審査はなくなり、パスポートを機械にかざす自動チェックイン機が稼働中。後ろで見てたら5人に1人ぐらい「×」が出て

            空想特撮映画「シン・ウルトラマン」ネタばれ感想

            初日に観てきました。ネタばれありで短く感想書きます。なので観る前の方は読まないでください。最近はネタばれ確認してから観に行くかどうか決める方も多いそうですが、その判断の助けになる情報はありません。 まず、自分はこの映画大好き。そんなに好きになったのか、と言われるぐらい好き。そして、作品として高く評価している。 良かった点は数あれど、特筆すべきは俳優たちの演技だ。「シン・ゴジラ」に比べるとキャラは薄いけど、その分それぞれの演技が際立っていた。セリフだけでなく、表情や存在感で

            シアターリミテ「硝子の檻の共犯者」

            演劇集団「シアターリミテ」の公演は2019年に水戸で観ていたが、その新作が上演されるとのことで、本拠地・京都へやってきた。 新作のタイトルは「硝子の檻の共犯者」。ナチス政権下のドイツで、かのゲッペルス率いる宣伝省に勤めていたひとりの女性は、ナチスの罪を問われ得るのか。その命題に彼女自身の視点で迫っていく物語だ。 あくまで偶然ではあるが、上演のタイミングが絶妙である。何しろ今は国内でも海外でも、ナチだヒトラーだという言葉がさんざん飛び交っている。「ナチって言うほうがナチなん

            舞台「千と千尋の神隠し」 やっぱり環奈ちゃんすげえ

            各方面で話題の『千と千尋の神隠し』舞台化。発表されたとき、あのカオスな世界観をどう舞台化するのか、自分も大いに関心を持った。しかも演出がジョン・ケアードだという。ますますカオスな話ではないか。さらにさらに、主演は上白石萌音に橋本環奈とか。これは観なければいけない、とチケット確保してお久しぶりに帝劇へ。 この日のキャストはこのとおり。 で、3時間の観劇を終えた感想。ネタばれ、というほどではありませんが、予備知識なしに舞台を観たい方は読まないでください。 まずは「よく作った

            坊っちゃん劇場「ジョンマイラブ」 久々に劇場で泣く

            何か月ぶりか分からない、劇場での観劇。愛媛の「坊っちゃん劇場」へやってきた。 坊っちゃん劇場は2012年の『幕末ガール』以来。あのときは劇団四季の『マンマ・ミーア!』のソフィやリサでキレッキレのダンスを見せていた五十嵐可絵ちゃんが主演ということで足を運んだのだった。 その時のブログ http://kingdom.cocolog-nifty.com/dokimemo/2012/11/post-0c46.html 今回の作品は『ジョンマイラブ』。ジョン万次郎の妻・鉄を主役に

            『アリージャンス~忠誠~』 多様性とは強くあること

            待望の「アリージャンス」日本公演を観てきた。自分にとっても特別な思いのある作品だ。 今回の日本公演ではあまりその名がクレジットされていないが(契約の関係か?)、この作品は「スター・トレック」のスールー(日本ではミスター・カトーといったほうが馴染み深い)役で有名なジョージ・タケイが執念で実現させたものだ。自らの体験である、太平洋戦争時の日系人強制収容の歴史を、ミュージカルとして世に届けたいというその思いに、ブロードウェイの大スターであるレア・サロンガも呼応し、準備が進んでいる

            シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 ありがとう、全ての・・・

            【ネタばれ感想です!!!!!!】 もう一度言いますがネタばれ感想です。このnoteをご覧いただいて本当にうれしいのですが、映画を観るご予定の方はお読みにならないことをおすすめします。 さて。 物議を醸した「Q」から8年余り。ようやく公開されたエヴァ最新作。観終わって2時間後にこれを書いている。 公開から1週間経っているが、ずっと情報をシャットダウンしてきたので世間の評価はまだよく分からない。しかし自分としては大いに満足した。 いや、満足した、という言葉は少し違うかも