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街にクラブがある生活~2040年のあるサポーターの一日~

カンボジアのシェムリアップにあるアンコールタイガーFCはこの街の夢と希望と勇気の象徴だ。
クラブは自分たちの誇りでもあり、心の潤いでもある。

今日は全てのシェムリアップ、
そしてカンボジア国民が待ちに待った、
アジアチャンピオンズリーグの決勝で日本の川崎フロンターレと対戦する日だ。

シェムリアップの街はタイガーカラーのオレンジ色で溢れている。
今日は特別な試合の日だけど、
タイガーの試合がある

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女子高生の私が大好きな家庭科の先生に裏切られた話

女子高生の私が大好きな家庭科の先生に裏切られた話

家庭科の授業ではいつも先生に驚かされる。

その日も私たちは週に一度の楽しみとして家庭科室へやってきた。体験的な授業を多くされる先生だったため、座学は久々だった。今日は何をするんだろうと期待に胸を膨らませながら筆記用具を手に席に着くと、先生は言った。

「今から小テストを始めます。」

先生のその一言は、これから始まる楽しい時間の終わりを宣言したも同然だった。
テストという単語は我々学生にとって、

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人生で一番つらかったこと。

人生で一番つらかったこと。

「エリア伊都」ジュニアの監督で
保育園の理事長もしている盟友・仙野くんと
「これまでの人生で一番つらかったことって何?」
という話しになりました。

自分があげたのは
コスタリカでの練習生時代の話し。

ちょうどフェイスブックの思い出に
そのときのことを書いた投稿が出てきたので
ちょっと加筆をして掲載してみようと思います。

コスタリカで
1部リーグのテスト生だった2ヶ月間
午前中練習に間に合うよ

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ちょい海タイム。

ちょい海タイム。

糸島に移り住んで良かった!
そう思えることのひとつに「ちょい海タイム」があります。

まぁ、たった今
パッと思いついただけの言葉ですが
「ちょっと海に遊びに行く時間」って感じのこと。

海に遊びに行くために
事前に計画を立てて、仲間を募り
BBQの準備なんかもして、目いっぱい遊びきる。

とは、正反対なこと。

そのときの思いつきで、ひとりで
なんの準備もなく、ちょろっと過ごす。

いま住んでいる

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私が「直感」を信じられるようになった夜

私が「直感」を信じられるようになった夜

「娘さんですか?」

五反田のとある居酒屋。赤提灯がぶら下がっている、いかにもサラリーマンが好きそうなお店で、私は出張に来ていた父とカウンター席で飲んでいた。

「あ、はい。そうです」

ほんのりと顔が赤くなった父が答える。

父の隣に座っていたサラリーマン風の男性が声をかけてきた。父よりだいぶ若く40代前半くらいに見えるその人は、一人飲みのようだ。

「そうですか。娘さんとこうやって一緒に飲める

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本当に美しい人との夜に

本当に美しい人との夜に

美しくありながら自由に生きている人ほど魅惑的な人はいない。ならば私が知る本当に美しく自由で魅惑的なのは2人だけだ。

1人は「ティファニーで朝食を」でオードリーヘップバーン演じるホリーゴライトリーでもう1人はバームーンリバーのオーナーだ。

彼女は、週末の夜には開業医の旦那と自らが経営するバーに飲みにきていた。
早い時間にはワインボトルと共にディナーをゆっくりと味わいながら静かに飲んでいるが、24

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