見出し画像

光の中を歩いてるような旅だった【ニュージーランド旅22 最終章】

3日間滞在していたホステルのチェックアウトをすませ、バックパックを背負って外に出た。

オークランド・シティセントラルから空港まで徒歩で4時間。

途中まで歩き、中盤あたりでヒッチハイクをするつもりだった。


ここまで来たら交通機関は使わずに帰ろうと思った。
これだけ自由に動き回ったんだ、最後の最後も思う存分に楽しもう。

そう!最後まで何が起きるかわからない、だからこそ楽しい!


誰がなんと言おうと構わない。


これがボクのNZ旅である。

■前回の記事はこちら
↓↓↓




1 出発

当時オークランドのホステルで出会ったワーホリ中の日本人男性からアドバイスをもらった。

「オークランドの東側と南側は治安が良くないから、夜間その辺りに行かなければ大丈夫」「いずれにせよ夜までに空港に着けば多分問題ないと思うよ」

当時教えてもらった治安が良くないと噂される地域(赤⭕で囲ってる部分)。
幸い空港は橋を超えた先の南側にあるので、東側へは行かずに済んだ。
セントラルでも、夜は出歩かない方がいいと感じた。

言われてみればオークランドへ来た時の印象としてはドラッグ?をきめてる人であったりホームレスっぽい感じの人を見かける機会がNZ国内にある他の都市と比べて多い気がした。※実際に深夜帯でもパトカーのサイレンが連日鳴り響いていた。

人口が多いところほど治安も不安定になりやすいのかもしれない。過去にカナダのバンクーバーやアメリカのロサンゼルス、フランスのパリ、ドイツのフランクフルトも同様に治安は悪いと感じる場面が多々あった。


というわけで出発。

シティセントラル周辺も今日で最後。

歩きつつ、撮りまくる。

広範囲に広がる公園を発見。
良い景観だ。
偶然にも日系スーパーを発見。
輸入コストもあってか、日本で買うより割高。
とはいえ現地在住の方ほど味噌汁が恋しくなるかも。
実はボク、源氏パイ好きなんですよね。
けどやっぱり高い。輸入物なだけに。


一通り物色し終え、日系スーパーを出た。


歩いて一時間

ヒッチハイクしやすそうな場所を発見。

ここで仕掛ける。

今までの経験上、郊外やど田舎よりも都会の方がヒッチハイクは難しい。


意外かもしれないが、人口が多い地域ほど車は停めづらいし仮に見かけたとしても後続車両に追突される恐れのある道路もあるので、ヒッチハイクをする際はドライバー目線で停車しやすい位置・方角・見晴らしの良さを確保することが重要である。

ホワイトボードに地名を書く。

待つこと一時間

一台の車が停まってくれた!


トンガ国籍の男性二人組で、

10台前半頃に家族とNZへ移住してきたとのこと。

南国の島ならではの穏やかな雰囲気があって、いい人たちに巡り会えた。


車で走って30分


Mangereという、シティ郊外にある地域に到着。

周辺にはPAK'nSAVEやサブウェイ、図書館のほかにちょっとした市場もあって、大抵のものは揃ってる感じだった。

乗せていただき、ありがとうございます!
おかげで空港までの距離が縮まった。
といっても残り1時間くらいの距離はあるけど、今のボクなら余裕。

寧ろMangereに来たのが凄く懐かしく感じる。
一番最初にオークランド空港から徒歩2時間くらいかけて歩いた地域なので、周辺の住宅街や店を見た時思わず「帰ってきたー!」ていう感じでテンションが上がった。


携帯の充電も兼ねて、ライブラリーで休憩。
幸いコンセントとWI-FIがあった。


図書館の近くを歩いてみた。

ちょっとした商店街みたいなところで、何となくフィジーやサモア・バヌアツ・トンガ系の人が多く集まる地域なのか、南太平洋にある島々のような雰囲気があった。


ここの住民の人達はどこか穏やかで、緩やかな時間の流れを感じる。
日本と違って常に忙しい・時間に追われてる・常に窮屈で息苦しい毎日を送ってるような負のオーラを放つ人は一人も見なかった。


旅先でお世話になったPAK'nSAVE!
お得に買物を済ませたい人は必見。


靴が電線にぶら下がってるのを発見。

なぜ靴があんなところに・・・・・・・・



市内の至る所で道路や電柱などの補修工事が行われていた。

NZの住宅街付近。過去に目にしたカナダやオーストラリアの住宅街と少し似てる気がする。


大福!ここでも日本の大福が作られてるのか!?

徐々に空港へと近づいてきた。

見覚えのある景色、ようやく帰ってきた〜ていう感じ。


空港近くにあるウールワース(スーパー)に着いた!

というわけで、ここで昼飯を調達。

偶然にもREDUCE品のチーズとハムを発見!
これはありがたい!特にカマンベールが美味かった!
チーズを含む乳製品は高いので、値下がった時は即買う。

ハムとチーズをおかずに、パンを食べる。これだけで十分お腹たまるし満足。

(あと紙袋に包んでるのでわからないかもですが、500mlのビールも買っちゃいました。本来なら外での飲酒は禁止ですが、袋で隠したり紙コップ等に入れ替えて飲めば基本バレることはないので、まぁ良しとしよう。)


なぜか放置されてるカート。
元の位置に戻しておきました。


空港へ戻る前に近くの公園へ

せっかくなので周辺を歩いた。

空港近くでも中々いい場所を発見。
ちょっとしたハイキングコースもあって、個人的には割と気に入ってる。

それからボクは空港へ向かった。



2泊3日の空港泊、今のボクなら余裕で過ごせる。

幸い寝袋とマットもあるので寝ようと思えば全然寝れる。

ただし空港内は常時明かりがついており、且つ子供の鳴き声がハンパないくらいに響いていた。(なぜか子供が深夜帯でもウロウロしてたり、常に泣き叫んでいるので耳栓は必須)

※ボク以外にも空港泊してる人は数名いたが、いずれも寝袋を使ってるのはボクだけだった。


2 空港泊,2日目の朝

何とか眠ることはできた。

とりあえず顔を洗いにトイレへと向かう。
ついでに歯も磨きたい。

寝袋がめっちゃ温かい。
荷物は自転車用のロープ鍵を使ってぐるぐる巻きにして
何者かに持っていかれないようセキュリティ対策をかけた。
しかし思ったよりも空港は安全だった。


2泊3日の空港泊において空港職員からは一度も質問されなかった。

「帰りのチケットはあるのか」など聞かれそうな予感はしたけど一度も聞かれず、そのまま居させてくれたオークランド空港に感謝。


夜間、ボクと同じように寝泊まりする人の中で一人の女性が荷物を置きっぱなしにしてトイレに向かう様子があった。通りかかった空港スタッフからは「これ誰のかわかる?」て聞かれたこともあったし、途中持ち主である女性が戻ってきたけど終始誰も盗もうとする人がいなかったことに驚きだった。


※これがアメリカや東南アジア・ヨーロッパ・アフリカ諸国・南米だったら間違いなく盗まれる。どんな理由であれ荷物の置きっぱなしは厳禁。
自分の荷物から目を離してはならない



事前に持っていた20枚入のパンにはちみつを塗って食べる。
ある意味最強のバックパッカー飯。

最後の最後までこれにお世話になりっぱなしだった。

寧ろファーストフードを食べるよりもこっちのほうが経済的である。

※下記は前日の夜に撮影したものである。

空いた時間はPCで動画編集作業をするか、またはひたすら日記を書き続けた。思ってることや考え事を文字に起こすことで気持ちをスッキリさせることができる。何だかんだで手帳を持ってきて良かった。


朝撮影したときのオークランド空港内の様子。


PM13時までひたすらPC作業を行い、それから徒歩20分くらいかけてスーパーマーケットへ向かう。

ソーセージグリルパンみたいな感じのやつで、少し安くなってたので買った。
ついでにビールも買っちゃいました🍺!
1本4ドル前後はするが、それでもレストランやバーで飲むよりも安い。

昨日立ち寄った公園でサクッと昼飲み。



ここはとにかく広い。

澄み切った青空のもとで飲むビールが格別に美味い。
この瞬間が物凄く幸せである。


空港で過ごす時や、この公園で過ごした時も同様、

ボクは今回のニュージーランド旅について振り返った。



今までの海外旅の中で一番良かったと、今なら自信をもって言える。



渡航前は不安もあったし、果たして無事帰還できるのか等色々なトラブルを想定していたけど何とか無事生還できた。

過去に訪れたカナダやアメリカ、ヨーロッパ諸国と違い、

想像していたよりもNZは治安が良い方だった。
これは想定外だった。

※もちろん場所による。くれぐれも一人で行動する際は細心の注意を。



秋のシーズンに来たこともあってか、幸い天候にも恵まれた。



あの旅を振り返ると、一生懸命進み続けていた時の自分を思い出す。

ホワイトボードに行き先を書いて、道路脇でひたすらヒッチハイクをしていた時の自分。心が折れそうな場面もあったけど諦めずに続ければ必ずその先へと繋がると、その他も同様この旅を通じて学ぶことが多かった。


まるで光の中を歩いてるような旅だった。


行くかどうしようか凄く迷ったけど、改めてこの国へ来て良かった。
さまざまなバッググラウンドを持つ人々との出会い、多くのことを話し、道中目にした自然景色はボクの想像を超えるものばかりだった。


この旅で出会った全ての人々に対し、改めて感謝の意を表する。


時刻は夕方4~5時頃。

そろそろ空港へ戻るとしよう。


荷代の上で寝てる男性。
この旅でお世話になったパンとはちみつ、そしてリンゴ。



交通整理をしてる空港スタッフ。
ここはルールがしっかりしてるというか、連携が整ってる。


3 いよいよ帰国日 (2024/4/24)


この日の晩も何とか眠ることができた。

荷物をまとめつつ、事前に靴下と下着類、Tシャツも着替えた。
帰国直前はそのままの状態で乗りたくないので、

国際線の搭乗口。
ここともオサラバか。
なんだか寂しくなる…..


国際線の出国エリアで撮影したものを載せておきます。

いよいよキャセイパシフィックの旅客機に乗る。

ありがたいことに、3列シートは空席だった!
足も伸ばせて快適。
ずーっと映画を見ていた。
画面に映るのは過去にアカデミー賞を受賞した映画
「ノマドランド」

ノマドランドはボクの人生におけるミニマリズムやワーク・ライフ・バランス等について真剣に考えるキッカケになった映画である。
ミニマリスト的な生活スタイルに変わったのも、この映画の影響かもしれない。

キャセイパシフィックの機内食
思ったよりも充実してて、美味しかった。
野菜と肉のバランスがとれてて⭕


帰国ルート
オークランド→香港空港で乗り換え→成田に到着!
機内で頂いたカールスバーグ🍺
うまかとよ〜😆

香港空港に到着。

すでに湿気がハンパない!

「あぁ、これぞアジアならではの空気感・モンスーン気候や。」


乗り継ぎ時間は4時間、待機。


4時間後、成田行きの旅客機に搭乗。


現地時間:2024年4月25日

成田空港に到着!
やっと帰ってきたー!

吉野家の牛丼!
安定の日本クオリティ!
紅生姜たっぷり入れました笑!
帰りは上野から新幹線に乗って仙台へ向かう。
上野駅構内。いつ行っても人が多い!
新幹線の窓から見える福島の景色。

ようやく地元仙台に着いた!

一ヶ月ぶりとはいえ、懐かしい!

新緑溢れる季節、清々しい。



4 最後に


これにてニュージーランド旅の記録は、ここで終わりにします。

今回の旅では写真だけでなく動画もひたすら撮りました。
NZで撮影した動画は全て(総集編も含めて)編集し終えました。

断片的ではありますが、フィルムライクな映像をもとに旅の記録を撮り続けてきました。独学ではありますが動画編集のスキルが少し上がった気がします。※とはいえ移動しながらの編集作業はかなりきつかったです…..

こういう感じの8mm filmが好きです。
※イメージ画像

この旅で得た経験をもとに、一人でも多くの人々の背中を押せるような何かを発信していきたいですし、今後も面白そうな取り組みに挑戦していくつもりです。


人生は、旅そのもの。


どこへ行き、何をするか、どんな場所で働くか、どんな風にして生きていくかは全て自分次第。今いる場所が違和感だらけで且つ凄まじいくらいにストレスフルな環境だとしたら潔くやめちゃってOKです。


今のご時世働き方もだいぶ変わりつつあります。

何も正社員だけにこだわる必要もありません。
ホワイトな会社なら全然OKですが、休日出勤のサビ残、且つ劣悪な職場の人間関係、従業員を定額働かせ放題で消費させまくるような最低レベルの会社で働く必要もない。※寧ろそういう会社は近い将来潰れます。



4年前のコロナが流行していた当時をふりかえれば観光業や宿泊業、航空業界ほか、この先も安定して働けるであろうと思っていたはずが突如利用者が激減し売上も大幅ダウン→従業員の7〜8割近くがリストラ(または出向・左遷)されるケースだってあったわけだから、いつどうなるかなんて誰も予測できない世の中になりました。もはや安定なんてものはこの世に存在しないと思ってください。(遠い国では未だ戦争が続いており、ライフラインが寸断及び食料確保ですら困難な状況の地域だってあります。例:ウクライナ、イスラエルほか)


人によっては半分固定シフト・半分フリーランスで働いてる人もいます。
しかも日本だとぶっちゃけ非正規雇用でも一人暮らしはできるので、それも独り身だったら週4バイトでも余裕で暮らせます。※昔週4でバイトしてた時期はありましたが、余裕でした。※寧ろ週5勤務よりも充実してた。


自分の心を押し殺してまで、その場に留まる必要はありません。

いつどこで最期を迎えるかわからない、ましてや明日交通事故にあったり第三者の人間に後ろから刺されたりバッドや鉄棒か何かで襲撃を受けるかもしれない。

(昨今の日本でも物騒な事件が目立つようになった。もはや他人事ではすまないかもしれない……..)



10年後どころか来年、突然の病で体が動けなくなるかもしれないし、
ボクの場合は二年前コロナワクチンを三回打ったので、もしかしたら数年後何らかの副作用が起きてもおかしくない。

癌や白血病等で余命半年と宣告されたら大半の人はこういう風に思うことでしょう。



「どうせなら死ぬ前にあぁすればよかった」
「あんなに働かなければよかったのに」
「当時出会ったあの人に自分の気持ちを正直に伝えればよかった」
「貯金とか気にせずにもっとたくさんのことを経験すればよかった」
「なんであんな会社で長年過ごしてしまったんだろう」
「この道・この選択肢を選べばよかった」など

事情は様々ですが、あらゆる事柄において後悔する人はいることでしょう。


死期が迫った時に人は何をすればよかったか、どんなことを思い巡らすのかなどを逆算して考えた結果、自分はもっと旅がしたい・一期一会を楽しみたいという風に思った。尚且つ自然景色を一眼カメラで撮ってる時が楽しい、できればこれらの行いを続けていきたい。

旅の道中、フルサイズのミラーレスカメラを携えてる人を何度か見かけた。
後日フルサイズのカメラを買うことになったキッカケでもある。


※ぼんやりとしたイメージではなあるが、目標としては今のボクにできることを活かしつつ、後の収益へとつなげていきたいと考えている。しかしこの辺はまだ言語化しきれてない部分があるので、これについては次回別の記事で綴ろうと思う。



いずれにせよ人生は一度きりです。五体満足でいられる内にどんどん新しいことに挑戦していこうと思います。今後ともよろしくっす!!!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



5 お気持ち程度でもOK!

↓↓↓↓↓
🟥Youtubeもやってます!
ニュージーランドで撮影した動画をUPしました。VLOGメインでやってるので、もし気に入ったらグッドボタンとフォローよろしくっす!


↓↓↓

🟦Paypalでの投げ銭・チップも受付中。
今後の旅資金として大切に扱います。
もし今回の記事を読んでいいなと思ったらぜひ投げ銭していただけるとありがたいです!投げ銭してくれた方はぜひコメントで教えてください!
お礼のメッセージを送ります!



よろしければサポートをお願いします❗️