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【WEEK10&11】決断の一歩先に見える世界
気がついたら8月も半ば。
アーティストインレジデンスでの日々も残り2週間となった。
前回から時間が経ってしまったし、このまま書き続けていくことも正直悩んだけども、今後の自分のために、そして毎週欠かさず読んでくださる方のために、三ヶ月の過程を記録として残しておこうと思う。
まずは、前回【WEEK9】で抽象的に書き綴った内容の続きと詳細から。
【WEEK8&9】破壊と創造の狭間で
なるべく正直に書こうと思う。
このような滑り出しで冒頭を始めるには訳がある。
今週は私にとって、大きな決断をした、節目となる時期となった。
それを何をどこから言葉にしていくか…。まだ心の揺らぎと共にいる。
だからこそ、どこまで書くのか、何を書かないのか、そんなことも頭によぎりつつも、このNOTEは、心の移ろい含めて、誠実にいたい、そう思うから、真っ直ぐに書きたい。(一段と無防備な自分をさらけ出
【WEEK7】 「かなしみ」の解放と、30人との対話時間
私は今、とてつもなく恋をしている。
寝ても覚めても、その人のことを想い、その人と相思相愛になりたいと心から願っている。
といっても、正確には、「人」ではなく「土地」なのだが。
北海道に来てからというもの、北海道に文字通り恋してしまっているのだ。この地に来てから、鳥のさえずりが聞こえる環境に身を置き、様々な自然の地に足を運び、道産の新鮮な食べ物を食し、心身ともに活力を得た。
住む土地によって、生
【WEEK6】 出会いと別れの合わせ技みたいな場所。
生まれてから死ぬまでの間に、一体どれだけの人と知り合い、仲良くなり、そして別れていくものだろうか。
新しい出会いは、ドキドキとワクワクが交差する。
「仲良くなれるかな」とか「相手は一体どんな人なのだろう」と思いながら、時間を重ねていく中で関係性が発酵していく、ポジティブなイメージ。
かたや、別れというのは、切なさを伴う。
卒業、引っ越しや転職といった変化に伴い、時間を共有しなくなるうことからく
【WEEK5】アートの本質。コミュニケーションの本質。
6月から7月へを橋渡しの一週間。
相変わらず、北海道は涼しい。昼間は暑くて半袖でも、朝夕の体感温度は本州の4月初旬ぐらいの時も。
気温によって、人の心の温度も変わる。
1日の間の変化が激しいからか、心の感度も自ずと高まる。
そんなところも、北海道を好きな理由のひとつだ。
そんな今週は、話題の中心はアートにまつわるあれこと。もっと詳しく言うと、コミュニケーションの本質について。
WEEK5
日
【WEEK4】 毎日が新しい。
一ヶ月経ったWEEK4、アートスタジオを飛び出して、道内旅行へと出かけた。
そこで、仲間たちと再会を果たし、森の中に入ったことで得た気づきが今回のハイライトだ。
この3ヶ月間、北海道で過ごすことを決めた経緯はWEEK1で既に伝え済みだが、そもそも何で北海道という地を選んだのか?について触れることからWEEK4を始めたい。それに触れないことには、この週を前に進めさせることができないからだ。
時
【WEEK3】土台はどちらにあるのか?問題。
レジデンシーで出会ったある一人のアーティストとの対話を通じて、気づいたこと。
本当の本当は、何を大事にしたいのか。
どう生きたいのか。
今週は、それにまつわる物語です。
WEEK3
日時:6月14日(水)ー6月20日(火)
この一週間を思い返すと、真っ先に出てくるフレーズこれだ。
「誠実に生きたい。どこまでも真摯に。自分を生きたい。」
【WEEK1】 自分にプレゼントした3ヶ月間の「時間と空間」
3ヶ月間、住まいのある関西を離れて、北海道に住むことにした。
いつもの空間、いつもの役割、いつもの自分。それらから切り離された空白の時間を作りたくて決断したことだ。
話は飛ぶが、来年の9月に、アーティスト活動を始めて10年になる。
「幼稚園の頃、絵を描くのが好きだった」ということを思い出し、美大卒でも美術関連の仕事に就いたこともなかった私が、曲がりなりにも絵描きとして活動できてきたことは、奇跡の
光と色の関係と考察 No Colors Without that Light
毎朝夕の散歩(時にランニング)が日課になってどれぐらい経つのだろう。
毎日同じ川沿いを歩くものだから
景色に飽きるのかと言ったらそんなことは全くなく。
むしろ逆で、
ここ数ヶ月ですっかり日の出が早まり、日の入りも遅くなった為、光の加減で異なる光景を見せてくれる自然の景色に息を飲むことがしばしばだ。
早朝の、うっすらと月の名残が見える時、雲ひとつない空が徐々に色合いを変えていく様、夕暮れ時の、
根にある活動を、作品集で伝えるならば。
人って突拍子のない夢を持つものだ。
私にとってのそれは「作品集を出すこと」だった。
それも、詩集を出したい、と昔から思っていたのだ。
詩なんてろくに読んだことも書いたこともないくせに。
でも、長年思い続けていた夢が叶う時がやってきた。
「サンタクロースからのプレゼントか?」と、一瞬思ったけども、
そうではなく、紛れもなく、自分の頭と手を使って言葉を紡ぎ、筆を取り、
コロナ禍の最中、書いて
愛の循環、もしくはピーナッツバタートースト。
緊急事態宣言中に、ある言葉が私の心に宿った。
大層な言葉ではない。けれども、確実に自分の真ん中に置くことを決めた言葉だ。
緊急事態宣言なんて遥か昔の話のように感じられるかもしれないけれども、ついこの間のことだ。そしてこの時期、閉塞感や不安感、先行きの見えないもどかしさを感じられていた方が多かったのではなかろうか。
かくいう私もその一人だった。
軒並み、予定されていた個展やイベントは中止。延期
暗闇の中から、光の射す方へ。
「人間ってなんて不思議な生き物なんだろう」
と、前回の記事で書いたわけですが、同時に、こうも思います、
「人間ってなんて残酷な生き物なんだろう」と。
それは、多くの場合、自分と他者との「違い」を排除することから始まる。
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幼少期アメリカに住んでいた頃、家の前の公園で遊んでいると、
白人の子らに「ジャップ」「イエロー」「モンキー」とからかわれました。
とても無邪気な声で。
のちに歴史を学んで