末次克史

古楽器(チェンバロ)と現代楽器(ピアノ)の橋渡し役として活動する鍵盤楽器奏者・指導者。…

末次克史

古楽器(チェンバロ)と現代楽器(ピアノ)の橋渡し役として活動する鍵盤楽器奏者・指導者。「チェンバロから考えるバッハ・ピアノ奏法の可能性」をテーマに日本でワークショップを開催。ベルギー在住。

記事一覧

Twitter まとめ(5月4日〜5月10日)

末次克史
4年前
1

Twitter まとめ(4月24日〜5月2日)

末次克史
4年前
2

耳だけに頼らない

皆さんはピアノと一体化していますか? ここで言う「一体化」とは、一心不乱に弾くというようなことではなく、ピアノの響きを体で受け止めているかということです。 足か…

末次克史
4年前
5

腹圧呼吸

皆さんはピアノを弾いている時、どんな呼吸をしていますか? 特に考えず自然に呼吸をしているでしょうか。 「腸腰筋」のことを書いていた時に思い出したのが IAP 呼吸。『…

末次克史
4年前
6

腸腰筋を意識してみよう

足止めを食ったお陰で、何十年ぶりに日本の桜を満喫できています。ベルギーにも八重桜、山桜はありますが、ソメイヨシノの美しさは格別です。 さて、レッスンで重心の説明…

末次克史
4年前
4

WorldPianoDay

ベルギーが夏時間に突入。日本との時差が7時間になりました。もしかしてこれが最後の夏時間かも知れません。 とはいうものの、ベルギーへ飛行機が飛んでおらず、恐らく夏…

末次克史
4年前
5

逆腹筋

皆さんは体の後屈は楽にできますか? テレビで「逆腹筋」なるものを紹介していて挑戦してみたところ、なんと体が後ろに反らないことが分かったのが 2月の始め。 子供の頃…

末次克史
4年前
3

以前テレビで、ナイツの塙さんが漫才について 「型がない人は崩れていく。大相撲でも型がある人は崩れない。型がないから崩れる。」 と、話していました。 なるほど、名…

末次克史
4年前
4

重心はどこ?

アルゲリッチの演奏を見ていると、基本的に体の重心は、前後のバランスも取れていて(若干前より)、下(俗にいう丹田)にあるように見える。非常に安定している。 モーツ…

末次克史
4年前
1

先生は「音をよく聴いて!」と言うけれど、どの音を聞けば良いか分からないという方へ。

先ず、ピアノの箱(筐体)が鳴って(響いて)いる様子を観察してみましょう。


ピアノにカバーを掛けていたりすると分かり難いかも。響きが感じられる強さを探してみましょう。

末次克史
4年前
2

耳の不思議

日本でピアノを弾くと「このメーカーのピアノなのにこの音?」と戸惑うことがあると以前のブログで一度話題にした。 伝統的な日本家屋でなくともそのように思ったので、建…

末次克史
4年前
3

3月東京レッスンのお知らせ

3月30日(日)杉並区のスタジオピオティータにいます。 ピアノとチェンバロをお借りしていますので、 ・ バッハをチェンバロとピアノで弾き比べてみたい ・ 日頃から疑…

末次克史
4年前
1

作曲家によって鍵盤に入る指の角度は違うだろうか

末次克史
4年前
2

あなたがレッスンを受けるように、練習する時は声に出しながら自分にレッスンをしてみよう!

末次克史
4年前
5

タチアナ・ニコラーエワのバッハ平均律

ずっと聴きたかったタチアナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva)のバッハ平均律クラヴィーア曲集。 ビクターエンタテインメントから出ていたものは絶版なので諦めていた…

末次克史
4年前
2

間違うことは悪いことなのか?

数年前のこと。縁戚関係にあるお宅にお邪魔した時、そこの娘さんがピアノをやっているというので弾いてくれることになった。楽しく聴いていると子供が間違える度に「チッ」…

末次克史
4年前
7

耳だけに頼らない

皆さんはピアノと一体化していますか?

ここで言う「一体化」とは、一心不乱に弾くというようなことではなく、ピアノの響きを体で受け止めているかということです。

足から、指から、振動を受け取っているでしょうか。

指だけ一生懸命動かしていたら難しいかも知れません。

振動が体に伝わってこないのであれば、裸足になってみましょう。鍵盤を弾くことによって、音の波が床から伝わってくるでしょうか(絨毯を敷いて

もっとみる

腹圧呼吸

皆さんはピアノを弾いている時、どんな呼吸をしていますか? 特に考えず自然に呼吸をしているでしょうか。

「腸腰筋」のことを書いていた時に思い出したのが IAP 呼吸。『スタンフォード式 疲れない体』(山田知生著、サンマーク出版)で紹介されている呼吸法で、腹圧呼吸とも呼ばれています。

呼吸の仕方でよく知られているのが、胸式呼吸と腹式呼吸でしょうか。簡単に言ってしまえば、前者は息を吸うと肺が広がる、

もっとみる

腸腰筋を意識してみよう

足止めを食ったお陰で、何十年ぶりに日本の桜を満喫できています。ベルギーにも八重桜、山桜はありますが、ソメイヨシノの美しさは格別です。

さて、レッスンで重心の説明の際、「丹田を意識して」と、先生から言われることはあるでしょうか。若しくは「おへその下あたり」と言われることがあるかも知れません。

自分のイメージでは、丹田は表にある腹筋ではなく、もっと中。つまり上半身と下半身をつなぐ腸腰筋のあたりでは

もっとみる

WorldPianoDay

ベルギーが夏時間に突入。日本との時差が7時間になりました。もしかしてこれが最後の夏時間かも知れません。

とはいうものの、ベルギーへ飛行機が飛んでおらず、恐らく夏まで滞在することになりそうです。

世の中が落ち着けば、山口の自宅でレッスン、少人数でのバッハ講座、作曲家講座を開いていますので、よろしければお越しください。

さて、3月28日は “WorldPianoDay” でした。それにあわせ、ド

もっとみる

逆腹筋

皆さんは体の後屈は楽にできますか?

テレビで「逆腹筋」なるものを紹介していて挑戦してみたところ、なんと体が後ろに反らないことが分かったのが 2月の始め。

子供の頃、ラジオ体操でこの動きをした時は結構反っていたので衝撃を受けると共に、背中が完全に固まっていたことを実感。

当初は後ろに反らすだけでも、立ちくらみのように頭がフラフラしていたけれど、「立ったままブリッジができるのでは?」と思うくらい

もっとみる

以前テレビで、ナイツの塙さんが漫才について

「型がない人は崩れていく。大相撲でも型がある人は崩れない。型がないから崩れる。」

と、話していました。

なるほど、名横綱と言われた輪島は「黄金の左」と言われたり、現在小柄ながら活躍している炎鵬は「ひねり王子」と呼ばれるように、自分の得意な型と必勝パターンを持っています。

ピアノに例えるとピアノ奏法(ピアニズム)にあたるでしょうか。

最近流行りの

もっとみる

重心はどこ?

アルゲリッチの演奏を見ていると、基本的に体の重心は、前後のバランスも取れていて(若干前より)、下(俗にいう丹田)にあるように見える。非常に安定している。

モーツァルトは、ベートーヴェンは、ショパンは、リストは、ブラームスは、ドビュッシーは、ピアノを弾く時、どこに重心があったのだろうか。

先生は「音をよく聴いて!」と言うけれど、どの音を聞けば良いか分からないという方へ。

先ず、ピアノの箱(筐体)が鳴って(響いて)いる様子を観察してみましょう。


ピアノにカバーを掛けていたりすると分かり難いかも。響きが感じられる強さを探してみましょう。

耳の不思議

日本でピアノを弾くと「このメーカーのピアノなのにこの音?」と戸惑うことがあると以前のブログで一度話題にした。

伝統的な日本家屋でなくともそのように思ったので、建物の構造の違い(ヨーロッパはレンガが基本、日本の現代建築は鉄筋コンクリート)により、音の響き方、反射の仕方が違う、それから風土の違いなのではと片付けた記憶がある。

今回、日本で録音された色々な演奏を実家で聴いたところ音色の変化、何を伝え

もっとみる

3月東京レッスンのお知らせ

3月30日(日)杉並区のスタジオピオティータにいます。

ピアノとチェンバロをお借りしていますので、

・ バッハをチェンバロとピアノで弾き比べてみたい

・ 日頃から疑問に思っていたことを聞いてみたい(例えば、伸筋だけ使って弾く? 屈筋だけ? 重みをかける、のせるって?)

・ 練習の仕方を見てもらいたい

等のご要望にお応えできます。

30分単位 + スタジオ料金でご希望を伺っています。

もっとみる

作曲家によって鍵盤に入る指の角度は違うだろうか

あなたがレッスンを受けるように、練習する時は声に出しながら自分にレッスンをしてみよう!

タチアナ・ニコラーエワのバッハ平均律

ずっと聴きたかったタチアナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva)のバッハ平均律クラヴィーア曲集。

ビクターエンタテインメントから出ていたものは絶版なので諦めていたところ、ロシアの OLYMPIA から発売されていた(2016年)のを今頃発見。日光市今市文化会館での録音。残念ながら現在手に入るのは第2巻のみの模様。

###

Apple Music なら第1巻も聴けます。

間違うことは悪いことなのか?

数年前のこと。縁戚関係にあるお宅にお邪魔した時、そこの娘さんがピアノをやっているというので弾いてくれることになった。楽しく聴いていると子供が間違える度に「チッ」と舌打ちをするお母さん。予想もしなかった出来事にショックを受け音楽に集中できずにいた。

自分が幼い頃こんなことをされたら「ピアノをやめたくなっただろう」「弾くのを途中で止めていたかも知れない」など色々な思いが頭の中を駆け巡る。それでも健気

もっとみる