腹圧呼吸
皆さんはピアノを弾いている時、どんな呼吸をしていますか? 特に考えず自然に呼吸をしているでしょうか。
「腸腰筋」のことを書いていた時に思い出したのが IAP 呼吸。『スタンフォード式 疲れない体』(山田知生著、サンマーク出版)で紹介されている呼吸法で、腹圧呼吸とも呼ばれています。
呼吸の仕方でよく知られているのが、胸式呼吸と腹式呼吸でしょうか。簡単に言ってしまえば、前者は息を吸うと肺が広がる、後者は息を吸うときに胸を広げるといったイメージでしょうか。後者の方がより意識を伴った呼吸法です。
腹圧呼吸はこの二つの呼吸法より、更に積極的です。横隔膜に注目してみると、腹式呼吸は息を吸うと横隔膜が収縮し、息を吐くと横隔膜が緩みます。
腹圧呼吸は、息を吸うとき横隔膜を下げ、履くときも横隔膜を下げたままです。つまりお腹は膨らんだまま。お腹が膨らむ ↔ ひっこむの腹式呼吸とこの点が大きく違います。
詳しくは、書籍『スタンフォード式 疲れない体』を参照してください。
この横隔膜を下げること=腹圧を高めることを意識すると、腸腰筋も使っていることが分かります。
腹圧が高まると体が安定し、パフォーマンスも上がると言われています。ピアノを弾くとき、胸式、腹式、腹圧、それぞれの呼吸法で音は変わるか、どうか実験してみましょう。
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