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他者著作物の感想など

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映画やテレビ作品や書籍やゲームなど、他の方の著作物に触れた際の感想を綴ったものです。
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#創作論

『セクシー田中さん』が良ドラマ作品であった話を今あえてしたい -全ての創作劇と全ての創作者のために-

『セクシー田中さん』が良ドラマ作品であった話を今あえてしたい -全ての創作劇と全ての創作者のために-

漫画作家 芦原妃名子さんの訃報でこのタイトルを初めて知られた方もおいでやも知れません。
事件は知っていても、実際の漫画には/ドラマには/もしくはそのどちらにも触れてはいないという方も。

大変な事が起きてしまった事件そのものと別途、怖いのは
あの報道では、実際には原作を尊重し一個のドラマとしてもきちんとした内容で放送に至ったドラマ版『セクシー田中さん』なのに、「原作を踏み躙った酷い内容だったらしい

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”自分は[主人公]には成れないのか”に向き合うということ -ポケモン最新作『藍の円盤』配信に添えて-

”自分は[主人公]には成れないのか”に向き合うということ -ポケモン最新作『藍の円盤』配信に添えて-

※まず、この記事は『ゼロの秘宝』前後編双方の内容に深く触れるものです。
プレイ予定のある方はどうか回れ右をして今すぐ双方のストーリークリアをば。

配信開始日に合わせ有給入れてまで後編『藍の円盤』を楽しみにしていた私は、先日一先ず無事スタッフロール迄を見届けました。
(※ポケットモンスターシリーズをプレイされた事のある方は御存知の通りゲームのやり込みとしてはここからが本番ですが、物語の一旦の結末は

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其は”仮面”と”旅”と”真摯”の詰まったフィルム -映画『シン・仮面ライダー』-

其は”仮面”と”旅”と”真摯”の詰まったフィルム -映画『シン・仮面ライダー』-

まずは終映時に綴った記事で既に幾つかこの映画への想いを文章化出来ておりまして
お先にそちらの記事も是非..!
未観の方へ向けた紹介記事でもあります▽

noteの年末年始お題企画の機会。
改めて、あの静かで優しい旅路の記憶を。

※以下、映画全編の物語内容に深く触れます


其は”仮面ライダー”に向き合う”真摯なる邦画”

私がこの映画に興味を持った予告編の空気感。
この”映画”を観たい、そう感

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史実とフィクションの怪物で希望を描くということ -映画『ゴジラ-1.0』公開一ヶ月に添えて-

史実とフィクションの怪物で希望を描くということ -映画『ゴジラ-1.0』公開一ヶ月に添えて-

『シン・ゴジラ』以来の邦画ゴジラの新作。
今作担当の山崎貴監督らしさも存分に詰まったフィルム、映画『ゴジラ−1.0(マイナスワン)』が2023/11/03公開となり、初日初回に仕事明けから足を伸ばし遠方でもドルビーシネマ上映を選び最高の環境でその結実を見届けて参りました。
(※当日書きかけた記事を下書きのまま放つタイミング逸することよくあります(
丁度1ヶ月ですね❢

そうこうしている内に本作は大

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結末選択は物語にとってとても大きなもの -邦題『危険な情事』のtv放送に添えて-

結末選択は物語にとってとても大きなもの -邦題『危険な情事』のtv放送に添えて-

先程tv東京『サタ☆シネ』枠でtv放送されていた1987年のアメリカ映画『危険な情事』(原題『Fatel Attraction』)、個人的にはその終わり方最悪じゃない..?で、言ってみればそこまでの表現の鬼気迫る感でヒットはしてもラストをそうしたという判断はどうなのかと感じる人は当然居て、ですが同時に多分に大衆映画としてはあの終わり方にはなるのやも知れず

この映画には公開版と別のラスト(※ソフト

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