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Taikai
2024年5月16日 13:43
瀬戸内に浮かぶ一艘の小舟その美しいカタチの背景には月の存在があった──祖谷に別れを告げ、大歩危の駅を出発した。川幅は徐々に広がり険しい山を抜ける列車。車窓の風景を眺める。ふと、学生時代の記憶が蘇る。まちづくりへの違和感私は、建築系の研究室でまちづくりに携わっていた。衰退する地方、増え続ける空き家。ソフトだけでなく、ハード面からの立て直しが求められていた。しかし、ある日ふと思った。まちづく
2024年4月2日 12:19
鳥になった日の話幼い頃、車の助手席に乗るのが好きだった。目の前に映るカーナビは、自分が乗っている車を空から眺めていた。見えている風景とナビを重ね、脳内でもう1人の私は鳥になって空を飛んでいた。もう1人の私はあの森の向こうに見える景色も教えてくれた───地球の襞と手触り感建築家を夢みて、大学で建築学を学んだ。地域に根付く建築をつくるため気候風土に目を向けるようになった。谷間にできた日本の集落を山
2023年11月4日 20:41
西日本第二の高峰 剣山を登る。剣山の山頂はミヤマクマザサの群生地。過酷な環境で生き抜く植物が見せる美しい風景を紹介します。後半には周囲に山々と合わせ、祖谷の多様な植生を紹介します。剣山奥祖谷の苔奥祖谷にむけ、徐々に狭くなる道幅。路肩はびっしりと苔が生えている。深く暗い影の山道に、時より差し込む木漏れ日は、静かな緑色の苔を金色に輝かせる。倒木を苔が纏う。その姿は、倒木の輪郭を残しなが
2023年11月3日 19:37
祖谷での2週間の滞在で、一番の衝撃はこの景色だった。一枚の写真で、人が生きるのに必要な資源の量が一瞬で把握できるからだ───人類の争いごとは、すべて「資源」にある自給自足する家族広島県三原市に自給自足の暮らしで農場を営むがご家族がいるという。その方は、世の中における争いごとの原因は、ほぼすべて「資源」にあるという。食糧か、材料か、燃料か、自国で得られない希少な資源を巡り戦争をしている。この
2023年11月2日 18:46
香川県で本場の讃岐うどんを食べたことある人も少なくないだろう。ツルッともっちりしたおうどんに、瀬戸内海産のいりこだし。香川の方々は、うどんに限らずいりこだしで出汁をとるらしい。香川では、セルフうどんのお店をよく見かける。ご自分でお好みに。セルフは、香川の県民性のなのか、あのガソリンスタンドのセルフも香川が発祥だという。祖谷に向かう道中、数日香川県に滞在した。特に考えもせず、美味しいうどんの
2023年10月31日 19:21
日本三大秘境 祖谷太平洋の湿った空気が四国山地にぶつかり、祖谷は深い霧に包まれる。2億年をかけ大地が生み出した峡谷には、エメラルドグリーンに輝く祖谷川が流れている。祖谷のかずら橋は祖谷峡を渡す蔓でできた橋で、ゆらゆらと揺れるその橋は日本三奇橋に数えられる。秘境宿の女将の唄祖谷の秘境宿には、女将の唄声を聴きにご宿泊なされる方もいらっしゃる。女将おもてなしの唄声が、夜の囲炉裏の間に美しく響く。石臼
2023年10月30日 19:40
徳島県三好市祖谷おてつたびnoteにおてつたびの記事をあげたことはまだないが、出逢いに感動し、ここは体験記を残したいと思った。とはいえ、noteは想定もしていないので、どこにも許可をとってない。おてつたび先や同じおてつびととの写真は控え、簡単ですがご紹介。おてつたびって何?という方はこちらからどうぞ!新祖谷温泉ホテルかずら橋おてつたびで滞在した新祖谷温泉ホテルかずら橋。ケーブルカー