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歌が好きなの

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#コラム

衝撃的な歌詞@中島みゆき

衝撃的な歌詞@中島みゆき

中島みゆきさんの数多ある歌詞の中から、過去の私が衝撃を受けたものをピックアップします。

『がんばってから死にたいな』
〜「重き荷を負いて」より

この歌詞はすごい、本当にすごい。
頑張ってから死にたいけど。そうだけど。そういうの言っちゃってもいいんだ……と当時中学生だった私は衝撃を受けました。
死にたい、というのが何か衝撃で。遠回しでないから、直球で迫ってくるんですよね。
この歌詞のリフレインは

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中島みゆき Concert「一会」2015〜2016 劇場版

中島みゆき Concert「一会」2015〜2016 劇場版

必ず死ななければならないのなら、いっそ今死にたい。
見終わって余韻に浸りながら、そう思ってしまう映画でした。

ファン以外は見ないであろうこの劇場版のコンサートを、私は「中島みゆき」という存在の作り出す世界に入り込んで見ていました。
見ていたというよりも、「中島みゆき」と向き合っていました。あの人と二人の世界に、私はいました。

中島みゆきを「」で括ったのは、音楽プロデューサーの瀬尾一三さんが、こ

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今夜泣いてる人は僕一人ではないはずだ、よね

心が落ち着かない時は耳が寂しい。
だからそんな時は、音楽を流し続ける。アーティストから中島みゆきという項目を選んで、シャッフル再生にして。
ほとんど聞いていなくても、流れているだけでいい。それで落ち着くから。
そうしていると、ふと耳が歌詞を拾うことがある。
今夜は『幸福論』だった。耳が、歌詞を拾って、外に向いていた意識が音楽へ向く。
そこに辿り着けばもう、落ち着くところの一歩手前だ。あとはその歌だ

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自分探し

自分探し

【たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私を攫つて行つてはくれぬか】

俵万智さんのエッセイでこの歌が紹介されていて、河野裕子さんを知りました。それから気にはなっていたのですが、エッセイ集を図書館で見つけたので読んでみました。
「わたしはここよ」。
読んでいて、すごくそれだー!と思った部分があったので、引用してみます。

『自分は何者なのか。それは誰にもわからない。けれど、歌をつくっているうちに、ど

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好きならば好きだから好きだけど

好きならば好きだから好きだけど

好きなものを、好きと言えなかった時代があります。
……言わなかった時代に直すべきでしょうか。

おそらく今も変わってないんじゃないかとため息をつきたくなるのですが、小さい頃、小学生くらいの時は周囲と同じってことが異常に大切でした。皆が持っているものを持っていないこと、皆が持っていないものを持っていることは好奇の視線を集めたものです。だから、テレビになかなか出ない人や周りの同い年の子ども達に人気がな

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