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#まよなかめがや

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よなよなまよなかに想ったことをかいたエッセイのマガジンです
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記事一覧

まあるくつながっている(まよなかめがや#27)

まあるくつながっている(まよなかめがや#27)

なんだかとても久しぶりのまよなかめがやである
何億光年ぶりのようで
昨日ぶりのような
それくらい変わりのない日常を過ごしている

というのはめっきり大嘘で
環境は変わったし
毎日顔を合わせる人も変わったし
きっと自分の内面も気づかないどこかで
変わっているんだと思う

それでも変わっていない自分がいると
自分が言っているのだから
きっと変わっていないものは
なーんにも変わっていないんだろう

今日

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もう少し雨はやまなくてもよかったかもしれない(まよなかめがや#25)

もう少し雨はやまなくてもよかったかもしれない(まよなかめがや#25)

不可抗力で生じたちょっとしたできごとを
ぼくは想い出として大切にしたい性分だ。

そのなかでも雨の日の想い出集は
群を抜いて分厚くなっている。
きっと雨男だからなんだろうと思う。

小学校のある日
夕方から土砂降りに加えて
雷がピカドンピカドン近所に落ちまくる日があった。
その日はパート帰りの母が傘を持って迎えにきてくれた。
なんてことのないいつもと同じ帰り道なのに
母と一緒に歩いた風景を
今でも

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「また◯◯(いついつ)に」が言えるのは居場所(まよなかめがや#24)

「また◯◯(いついつ)に」が言えるのは居場所(まよなかめがや#24)

今朝から熱が出て久しぶりに『体調不良』と言える状態である。
胸を張ってなにを言い出しているのだろうか。

日中、昼間なのに遮光カーテンによって
真っ暗になった部屋にこもり
ふと誰にも会えない寂しさみたいなものに包まれてしまった。

そういえば最近「また明日」って
口にしてないなと思った。
なにもかもがオンラインになってしまって
毎日会う人がほぼいなくなってしまった。

出社していたときとか
はたま

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暗闇の先で待っているなにか(まよなかめがや#23)

暗闇の先で待っているなにか(まよなかめがや#23)

ここ最近は週3-4くらいのペースで
フットサルをしている。
このペースでボールを蹴るなんて
中学の部活ぶりで
気づくと右のふくらはぎに
いい感じの筋肉がつき始めた。

どこに向かおうとしているのか。笑

今では習慣となっていることも
いざやり始めてみると
なかなか難しかったり
環境に馴染めなかったりすることがある。

実際フットサル場に通い始めた半年前は
知っている人は一人もいなかったし
なんとな

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なんだかんだできない(まよなかめがや#22)

なんだかんだできない(まよなかめがや#22)

書きたいことはたくさんあるのに
なんだかんだ書けないでいるのは
なんだかんだ熱量が足りないのだ

そんなこと頭ではわかっていて
もう分かりきり過ぎていて
それでも書けなくて書けなかった

そんな3ヶ月弱でした
こんばんはおはようございます

さっきお風呂上がりに
テーブルの脇に置いていた新潮の3月号を手にとって
本屋さんで立ち読みするように
どれどれなんて頭のなかでつぶやいて雑誌をめくってみた

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いつだってカフェはやりたい(まよなかめがや#21)

いつだってカフェはやりたい(まよなかめがや#21)

おととい美容院に行ってそんな話になった。
自分の店が欲しいからか、のんびり仕事をしたいからか(絶対にのんびりなんてできない)、お客さんといろんな話をしたいからか。
形のない理由が頭の中の青空を飛び回る。

美容師さんとの話では
「なんとなく雰囲気としてやりたいよね。」
という結論に至った。
美容師さんと2人、鏡越しに大きく笑い合った。(30代半ばどうしの会話)
最高である。

このやりたいと思う気

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やさしさに触れ祖母のやさしさに今になって気づいた孫がここにいる(まよなかめがや#20)

やさしさに触れ祖母のやさしさに今になって気づいた孫がここにいる(まよなかめがや#20)

先週のある日の帰り道
自転車で転んでしまった。
見事に体は地を滑り
掌からは血が流れ落ち
ズボンは膝が破れてしまった。

zozoで買って数回履いただけの
ズボンは左膝以外が嘘のようにキレイだ。
洗ったあとに広げてみたら
体を守ってくれてありがとうという
気持ちも広がっていった。

実際は転んだというより
すっころんでしまった。
この表現の方がぴったりな気がする。

すっころんだ話を翌日上司に話し

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今日はやさしくやわらかかった(まよなかめがや#19)

今日はやさしくやわらかかった(まよなかめがや#19)

夏の気配が少し薄れて
「ずっとこの気候が続けばいいのに」
と誰しもが口にするような穏やかな月曜日だった。

郵便局に特定記録を出しに行ったら
窓口のお姉さんがやたらと大きさをはかる定規を
ぼくの手渡した郵便物になんども重ね合わせ
縦にしたり横にしたりしたあと

「この部分小さくなれば定型なんですけど
小さくはならないですよね?」
と声をかけてくれた。

自分の準備の悪さと
大雑把さを少し憂いつつ

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スイカとメロンと手紙(まよなかめがや#18)

スイカとメロンと手紙(まよなかめがや#18)

自分にできないことは
自分にもできるようになりたいと思う。

人からしてもらって嬉しいことは
自分からもしてあげたいと思う。

ずいぶんと昔に付き合っていた彼女と
クリスマスには毎年レストランに
スペシャルディナーを食べに行ったことを
ふと思い出す。

毎年というくらいだから
それなりの歳月を彼女と過ごしたのは
お察しのとおりである。

2人とも若かったから
ぼくは背伸びをしていたんだと思う。

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アイロン台のうえのTシャツ(まよなかめがや#17)

アイロン台のうえのTシャツ(まよなかめがや#17)

今日も今日とてこの時間である。

寝るのがこの時間なのか
起きているのがこの時間なのか
まったく反対側にいる行為が同義に聞こえるのも
結構好きだったりする。

目の前にあるどさっと山盛りのTシャツたちは
今朝アイロンがけをしようとして集合させ
見事に2枚かけ終わったところで
朝のミーティングの時間となってしまった
犠牲物(犠牲衣類)である。

畳み終わったTシャツ2枚は
「なんでそんなにボーダーが

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祖父が肺炎で入院して別れについて考えた話(まよなかめがや#16)

祖父が肺炎で入院して別れについて考えた話(まよなかめがや#16)

(はじめに)
祖父の肺炎は一般的な肺炎(軽症)でした。

***************

月曜日に父から昼間に電話があった。
うちの家族は仲がいいから
電話自体は珍しいものではない。
けれど「いつもの時間ではない」
たったそれだけのことで
「なにかあった」という意味が生まれる。

とっても余談になるけれど
きっとこれは恋愛でもいえることで
いつもの電話に出なかったとか
返信が異常に遅かったとか

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セブンイレブンパーキングスペースナイト(まよなかめがや#13)

セブンイレブンパーキングスペースナイト(まよなかめがや#13)

人と会えなくなって早いものでもう2ヶ月が経つ。
もしかするとこれから何百年、何千年、何万年と
人々は屋内で人生の9割を過ごすことになるのかもしれない。

むしろそうなりますよ。
そう言われた方が楽だったりするんじゃないか。
ちょっとだけそんなことを思って
ちょっとだけ思考がおかしくなっていることに気づく。

今目の前にあるmac bookと
会社で支給されたDELLのラップトップと
iPadとスマ

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なんにもできないけどなんか疲れるからとりあえず甘いもの食べる(まよなかめがや#12)

なんにもできないけどなんか疲れるからとりあえず甘いもの食べる(まよなかめがや#12)

タイトルだけ見ると
なんとなく怠惰な雰囲気が全開だけど
これが今は正しいと自分に言い聞かせている。

最近の行動範囲はもうほぼ半径100メートルと
言いきっていいのではないだろうか。
「ほぼ」というのは、
例外的にちょっと歩いたとこで催された
スイーツの直売会と
ゆるゆるランニングをしたからで
生活圏は家から見渡せる範囲に落ち着いている。

ちなみにスイーツの直売会では
チーズケーキ、ティラミス、

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思いがけなくとも日常は流れる(まよなかめがや#11)

思いがけなくとも日常は流れる(まよなかめがや#11)

早くも在宅勤務になってから
ゆうゆうと1ヶ月が過ぎた
毎日ではないけれど
ほとんどの時間を家で過ごしている

20代も後半に入ったとき
フリーランスとか在宅勤務とかテレワークとか
かっこいい感じの言葉に魅力を感じて
いつかそういう働き方ができたらいいな
なんて思っていた

背景とかきっかけなんていうのは
思いがけないものが土台になっていたりする

世の中がこういう状況になって
数年前に自分が思い描

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