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なんだかんだできない(まよなかめがや#22)

書きたいことはたくさんあるのに
なんだかんだ書けないでいるのは
なんだかんだ熱量が足りないのだ

そんなこと頭ではわかっていて
もう分かりきり過ぎていて
それでも書けなくて書けなかった

そんな3ヶ月弱でした
こんばんはおはようございます


さっきお風呂上がりに
テーブルの脇に置いていた新潮の3月号を手にとって
本屋さんで立ち読みするように
どれどれなんて頭のなかでつぶやいて雑誌をめくってみた

そういえば今日本屋さんの雑誌コーナーで
「表紙だよ!表紙になったんだよ!
これは2冊買わなきゃやばくない?」
とまあまあな声量で興奮を全身で表す
中学3年生(推定)がいたことを思い出した

推しが表紙になることは嬉しい
2冊買うのは正しいし
大人になったらもっと買いたいだけ買って
推しを推せるだけ推して
拝み倒せる未来が彼女に訪れるといいなと思った


話を新潮に戻すと
パラパラとめくったのちに開かれたページは
とある芥川賞作家さんの日記のページだった

日記には数日のことが記されていた
特徴としては
『今日も書けなかった』
『お酒を飲んで寝た』
の2点が多く散見された

最高ではないか
そしてなんだかすごく安心した
“ほっとした”というのが近い表現かもしれない


世の中的に成功している人
(本人がどう思っているかは別として)も
自分と同じような気持ちを持って
自分と同じようなことをして
生きているんだ

もちろんきっと見えないところで
とんでもない努力をしているんだと思う


それでも同じ人間なんだと思えて
ほっとした
そしてどこか急いて焦って生きている
そんな自分がいることに気づいた

そのことに気づけただけでも
儲けたもので
きっと女優の小林聡美さんなら
「そうよ、あなたは正しいことをしているわ」
と根拠なく真っ直ぐに励ましてくれるに違いない


あの世界的アーティストのエンヤさんでさえ
ピアノの前に一週間座ったまま
一音も弾けずに過ごすことがあるらしい


生きている世界線はまったく別次元でも
なんだかんだできない
そんな時間があっていいんだと思う


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