プレゼンテーション

思いがけなくとも日常は流れる(まよなかめがや#11)

早くも在宅勤務になってから
ゆうゆうと1ヶ月が過ぎた
毎日ではないけれど
ほとんどの時間を家で過ごしている

20代も後半に入ったとき
フリーランスとか在宅勤務とかテレワークとか
かっこいい感じの言葉に魅力を感じて
いつかそういう働き方ができたらいいな
なんて思っていた

背景とかきっかけなんていうのは
思いがけないものが土台になっていたりする

世の中がこういう状況になって
数年前に自分が思い描いていたことが
目の前に横たわっているものだから
人生どうなるか本当にわからないものである


思い描いていたことが現実になったとしても
ただずっと家にいて誰にも会うことのない日常は
やっぱり寂しいというのが本音である


イレギュラーながら外に出て人に会うと
エアーポンプを入れてもらった水槽の金魚のように
自分の顔の表情が動いていることがよく分かった

やっぱり人が好きなんだなと感じるし
もっと奥を見れば目の前で感じる人の表情とか声とか
空気越しに感情に触れられる
ただそれだけで嬉しかった

skype越しに感じられる繋がりはありつつも
どうしても目の前の相手と手を叩いて笑い合いたいし
デジタルでは感じられない空気をもっと欲している

目の前にいるということは
とても温かくて尊いということを改めて実感する


また毎日温かみを感じられる日常が戻ってきたころに
違った自分になっていなくてはいけない気がする
そのために鬱屈とする日常のなかで
今は小さく小さくできることを
自分なりにこなしていかなくてはいけないんだ


なんとなく暗い雰囲気になると
日常が動いていない気がする
それでも外は明るい季節へ移り変わっている

気持ちもできるかぎり明るく移り変えていきたい


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