かめがや ひろし

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かめがや ひろし

エッセイ / 短編小説 / 恋愛小説 / 真夜中のエッセイ #まよなかめがや / 丸亀製麺のこと(おやすみ中) #まるかめがや / 1985年生まれ / 雨男 恋愛小説と恋愛映画好きで、寝てるとき以外はだいたい眠くて、起きてるときはだいたいソフトクリームのことを考えてる

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記事一覧

まあるくつながっている(まよなかめがや#27)

なんだかとても久しぶりのまよなかめがやである 何億光年ぶりのようで 昨日ぶりのような それくらい変わりのない日常を過ごしている というのはめっきり大嘘で 環境は変わ…

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もう少し雨はやまなくてもよかったかもしれない(まよなかめがや#25)

不可抗力で生じたちょっとしたできごとを ぼくは想い出として大切にしたい性分だ。 そのなかでも雨の日の想い出集は 群を抜いて分厚くなっている。 きっと雨男だからなん…

「また◯◯(いついつ)に」が言えるのは居場所(まよなかめがや#24)

今朝から熱が出て久しぶりに『体調不良』と言える状態である。 胸を張ってなにを言い出しているのだろうか。 日中、昼間なのに遮光カーテンによって 真っ暗になった部屋に…

暗闇の先で待っているなにか(まよなかめがや#23)

ここ最近は週3-4くらいのペースで フットサルをしている。 このペースでボールを蹴るなんて 中学の部活ぶりで 気づくと右のふくらはぎに いい感じの筋肉がつき始めた。 ど…

なんだかんだできない(まよなかめがや#22)

書きたいことはたくさんあるのに なんだかんだ書けないでいるのは なんだかんだ熱量が足りないのだ そんなこと頭ではわかっていて もう分かりきり過ぎていて それでも書け…

いつだってカフェはやりたい(まよなかめがや#21)

おととい美容院に行ってそんな話になった。 自分の店が欲しいからか、のんびり仕事をしたいからか(絶対にのんびりなんてできない)、お客さんといろんな話をしたいからか…

みんな恋愛のことが好きなんだ(恋愛エッセイ#36)

ぼくのnoteで去年いちばん読まれたエッセイはこれだった。 エッセイに対する評価はご覧のとおりなので、やさしく目をつむってもらえると嬉しい。 恋愛系のエッセイを久し…

アザーサイド(超短編小説#30)

おやすみ。 そう口にしたあと、彼女はぼくが聞いたことのない大きめな寝息を立てていた。 いつも「寝息立ててるよ」と言われている側からすると、実体験を伴って初めて相…

やさしさに触れ祖母のやさしさに今になって気づいた孫がここにいる(まよなかめがや#20)

先週のある日の帰り道 自転車で転んでしまった。 見事に体は地を滑り 掌からは血が流れ落ち ズボンは膝が破れてしまった。 zozoで買って数回履いただけの ズボンは左膝以…

今日はやさしくやわらかかった(まよなかめがや#19)

夏の気配が少し薄れて 「ずっとこの気候が続けばいいのに」 と誰しもが口にするような穏やかな月曜日だった。 郵便局に特定記録を出しに行ったら 窓口のお姉さんがやたら…

スイカとメロンと手紙(まよなかめがや#18)

自分にできないことは 自分にもできるようになりたいと思う。 人からしてもらって嬉しいことは 自分からもしてあげたいと思う。 ずいぶんと昔に付き合っていた彼女と ク…

アイロン台のうえのTシャツ(まよなかめがや#17)

今日も今日とてこの時間である。 寝るのがこの時間なのか 起きているのがこの時間なのか まったく反対側にいる行為が同義に聞こえるのも 結構好きだったりする。 目の前…

祖父が肺炎で入院して別れについて考えた話(まよなかめがや#16)

(はじめに) 祖父の肺炎は一般的な肺炎(軽症)でした。 *************** 月曜日に父から昼間に電話があった。 うちの家族は仲がいいから 電話自体は珍しいものではない…

なにげなく気分転換に写真を変えました。ヘッダーは大好きで一生眺めていられる直島のカボチャ。自分と向き合う時間が多くなって改めて「堂々と自分らしく」って大事だなと感じるこのごろです。

ふたりでコンビニ行きたいの(超短編小説#29)

「じゃあそっちもゆっくり休んでね」 そう彼女が言うと2秒ほど静かな時間が流れ 「通話を終了しました」のモーダルが スクリーンに映し出される。 今日もお互いの食べたも…

セブンイレブンパーキングスペースナイト(まよなかめがや#13)

人と会えなくなって早いものでもう2ヶ月が経つ。 もしかするとこれから何百年、何千年、何万年と 人々は屋内で人生の9割を過ごすことになるのかもしれない。 むしろそうな…

まあるくつながっている(まよなかめがや#27)

まあるくつながっている(まよなかめがや#27)

なんだかとても久しぶりのまよなかめがやである
何億光年ぶりのようで
昨日ぶりのような
それくらい変わりのない日常を過ごしている

というのはめっきり大嘘で
環境は変わったし
毎日顔を合わせる人も変わったし
きっと自分の内面も気づかないどこかで
変わっているんだと思う

それでも変わっていない自分がいると
自分が言っているのだから
きっと変わっていないものは
なーんにも変わっていないんだろう

今日

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もう少し雨はやまなくてもよかったかもしれない(まよなかめがや#25)

もう少し雨はやまなくてもよかったかもしれない(まよなかめがや#25)

不可抗力で生じたちょっとしたできごとを
ぼくは想い出として大切にしたい性分だ。

そのなかでも雨の日の想い出集は
群を抜いて分厚くなっている。
きっと雨男だからなんだろうと思う。

小学校のある日
夕方から土砂降りに加えて
雷がピカドンピカドン近所に落ちまくる日があった。
その日はパート帰りの母が傘を持って迎えにきてくれた。
なんてことのないいつもと同じ帰り道なのに
母と一緒に歩いた風景を
今でも

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「また◯◯(いついつ)に」が言えるのは居場所(まよなかめがや#24)

「また◯◯(いついつ)に」が言えるのは居場所(まよなかめがや#24)

今朝から熱が出て久しぶりに『体調不良』と言える状態である。
胸を張ってなにを言い出しているのだろうか。

日中、昼間なのに遮光カーテンによって
真っ暗になった部屋にこもり
ふと誰にも会えない寂しさみたいなものに包まれてしまった。

そういえば最近「また明日」って
口にしてないなと思った。
なにもかもがオンラインになってしまって
毎日会う人がほぼいなくなってしまった。

出社していたときとか
はたま

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暗闇の先で待っているなにか(まよなかめがや#23)

暗闇の先で待っているなにか(まよなかめがや#23)

ここ最近は週3-4くらいのペースで
フットサルをしている。
このペースでボールを蹴るなんて
中学の部活ぶりで
気づくと右のふくらはぎに
いい感じの筋肉がつき始めた。

どこに向かおうとしているのか。笑

今では習慣となっていることも
いざやり始めてみると
なかなか難しかったり
環境に馴染めなかったりすることがある。

実際フットサル場に通い始めた半年前は
知っている人は一人もいなかったし
なんとな

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なんだかんだできない(まよなかめがや#22)

なんだかんだできない(まよなかめがや#22)

書きたいことはたくさんあるのに
なんだかんだ書けないでいるのは
なんだかんだ熱量が足りないのだ

そんなこと頭ではわかっていて
もう分かりきり過ぎていて
それでも書けなくて書けなかった

そんな3ヶ月弱でした
こんばんはおはようございます

さっきお風呂上がりに
テーブルの脇に置いていた新潮の3月号を手にとって
本屋さんで立ち読みするように
どれどれなんて頭のなかでつぶやいて雑誌をめくってみた

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いつだってカフェはやりたい(まよなかめがや#21)

いつだってカフェはやりたい(まよなかめがや#21)

おととい美容院に行ってそんな話になった。
自分の店が欲しいからか、のんびり仕事をしたいからか(絶対にのんびりなんてできない)、お客さんといろんな話をしたいからか。
形のない理由が頭の中の青空を飛び回る。

美容師さんとの話では
「なんとなく雰囲気としてやりたいよね。」
という結論に至った。
美容師さんと2人、鏡越しに大きく笑い合った。(30代半ばどうしの会話)
最高である。

このやりたいと思う気

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みんな恋愛のことが好きなんだ(恋愛エッセイ#36)

みんな恋愛のことが好きなんだ(恋愛エッセイ#36)

ぼくのnoteで去年いちばん読まれたエッセイはこれだった。

エッセイに対する評価はご覧のとおりなので、やさしく目をつむってもらえると嬉しい。

恋愛系のエッセイを久しく書いていないから、なんだか最近書いたエッセイをどう弔おうかとか考えつつ率直に温かい気持ちになった。
目に触れていただきありがとうございます。

もし今日当選番号発表の「初夢宝くじ」の一等が当たっていたら、読んでいただいた方に諭吉先

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アザーサイド(超短編小説#30)

アザーサイド(超短編小説#30)

おやすみ。

そう口にしたあと、彼女はぼくが聞いたことのない大きめな寝息を立てていた。
いつも「寝息立ててるよ」と言われている側からすると、実体験を伴って初めて相手の気持ちが分かる。そういう瞬間だった。

規則正しく鼻か口から洩れる空気の音。
それを聞きながら、天井を見つめる。
細長い窓に入ってきた外の光が、微妙に合っていないサイズのカーテンの脇から天井に姿を映し出される。

どういう仕組みなんだ

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やさしさに触れ祖母のやさしさに今になって気づいた孫がここにいる(まよなかめがや#20)

やさしさに触れ祖母のやさしさに今になって気づいた孫がここにいる(まよなかめがや#20)

先週のある日の帰り道
自転車で転んでしまった。
見事に体は地を滑り
掌からは血が流れ落ち
ズボンは膝が破れてしまった。

zozoで買って数回履いただけの
ズボンは左膝以外が嘘のようにキレイだ。
洗ったあとに広げてみたら
体を守ってくれてありがとうという
気持ちも広がっていった。

実際は転んだというより
すっころんでしまった。
この表現の方がぴったりな気がする。

すっころんだ話を翌日上司に話し

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今日はやさしくやわらかかった(まよなかめがや#19)

今日はやさしくやわらかかった(まよなかめがや#19)

夏の気配が少し薄れて
「ずっとこの気候が続けばいいのに」
と誰しもが口にするような穏やかな月曜日だった。

郵便局に特定記録を出しに行ったら
窓口のお姉さんがやたらと大きさをはかる定規を
ぼくの手渡した郵便物になんども重ね合わせ
縦にしたり横にしたりしたあと

「この部分小さくなれば定型なんですけど
小さくはならないですよね?」
と声をかけてくれた。

自分の準備の悪さと
大雑把さを少し憂いつつ

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スイカとメロンと手紙(まよなかめがや#18)

スイカとメロンと手紙(まよなかめがや#18)

自分にできないことは
自分にもできるようになりたいと思う。

人からしてもらって嬉しいことは
自分からもしてあげたいと思う。

ずいぶんと昔に付き合っていた彼女と
クリスマスには毎年レストランに
スペシャルディナーを食べに行ったことを
ふと思い出す。

毎年というくらいだから
それなりの歳月を彼女と過ごしたのは
お察しのとおりである。

2人とも若かったから
ぼくは背伸びをしていたんだと思う。

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アイロン台のうえのTシャツ(まよなかめがや#17)

アイロン台のうえのTシャツ(まよなかめがや#17)

今日も今日とてこの時間である。

寝るのがこの時間なのか
起きているのがこの時間なのか
まったく反対側にいる行為が同義に聞こえるのも
結構好きだったりする。

目の前にあるどさっと山盛りのTシャツたちは
今朝アイロンがけをしようとして集合させ
見事に2枚かけ終わったところで
朝のミーティングの時間となってしまった
犠牲物(犠牲衣類)である。

畳み終わったTシャツ2枚は
「なんでそんなにボーダーが

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祖父が肺炎で入院して別れについて考えた話(まよなかめがや#16)

祖父が肺炎で入院して別れについて考えた話(まよなかめがや#16)

(はじめに)
祖父の肺炎は一般的な肺炎(軽症)でした。

***************

月曜日に父から昼間に電話があった。
うちの家族は仲がいいから
電話自体は珍しいものではない。
けれど「いつもの時間ではない」
たったそれだけのことで
「なにかあった」という意味が生まれる。

とっても余談になるけれど
きっとこれは恋愛でもいえることで
いつもの電話に出なかったとか
返信が異常に遅かったとか

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なにげなく気分転換に写真を変えました。ヘッダーは大好きで一生眺めていられる直島のカボチャ。自分と向き合う時間が多くなって改めて「堂々と自分らしく」って大事だなと感じるこのごろです。

ふたりでコンビニ行きたいの(超短編小説#29)

ふたりでコンビニ行きたいの(超短編小説#29)

「じゃあそっちもゆっくり休んでね」
そう彼女が言うと2秒ほど静かな時間が流れ
「通話を終了しました」のモーダルが
スクリーンに映し出される。

今日もお互いの食べたもの
観たネットチャンネルのこと
よさそうと思った服のこと
簡単なレシピのこと
だいたい半径3メートルくらいで起こったことを
報告しあった。

今朝ごはん食べるときにパッと手元見たらさ
箸の色が赤だったんだよね。
食べ始めてから気づいた

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セブンイレブンパーキングスペースナイト(まよなかめがや#13)

セブンイレブンパーキングスペースナイト(まよなかめがや#13)

人と会えなくなって早いものでもう2ヶ月が経つ。
もしかするとこれから何百年、何千年、何万年と
人々は屋内で人生の9割を過ごすことになるのかもしれない。

むしろそうなりますよ。
そう言われた方が楽だったりするんじゃないか。
ちょっとだけそんなことを思って
ちょっとだけ思考がおかしくなっていることに気づく。

今目の前にあるmac bookと
会社で支給されたDELLのラップトップと
iPadとスマ

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