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新聞が広告拒否! 「第三保守」の思想家・茂木誠はどこまで正しいか

茂木誠の本『日本人が知らない!世界史の原理-異色の予備校講師が、タブーなしに語り合う』(宇山卓栄と共著、ビジネス社)が、読売と日経から広告拒否された。

という話をいまさら知って、茂木誠を応援する気になった。


読○新聞前で一人抗議活動(もぎせかチャンネル 2024/5/3)


まあ、応援するには、この本を買うのがいちばんだろうが、おカネがない。

そこで図書館で借りようとしたら、地元川崎市では50人以上が予約待ちしている。たいした人気だ。

読めるのは1年後になるだろう(が、とにかく予約した)。



実は茂木の本を読んだことはないのだが、言っていることはだいたい知っている。

YouTubeで見ているからね。

でも、なんで広告拒否されたんだろう?


Yahoo知恵袋では、こんな問答があった。


Q:本で日本人が知らない!世界史の原理 なんですが。 新聞広告を拒否されてますが。 どの部分が都合が悪いんですか?

A:著者の茂木誠氏は参政党の応援をしています。 それが新聞広告の拒否に繋がったのだと思います。


これとはべつに、「金払いが悪いんだろう。」というアンサーもあったけど。



本人は、自分は「右翼」ではなく「保守」と言っていて、わたしはそれをそのまま認めますが、世間的にはますます「右傾化」しているように見える。

田中英道との共著を出したり。予備校の世界史講師という肩書から抜け出して、本格的に右派思想家として活動を始めたようだ。


以下の動画では「自民党内の保守は絶滅し、高市早苗はどうせ総理になれない」と既成保守に見切りをつけ、参政党と日本保守党への応援姿勢を鮮明にしている。


茂木誠◆日米保守政党の今!対米従属から脱するために日本の保守は何が出来るのか?
(和の国チャンネル 2024/4/30)


「第二保守」の維新が伸び悩んでいる現在、参政党や日本保守党ら「第三保守」のイデオローグとして活躍することになるかもしれない。

次の国政選挙で「参政党と日本保守党が10議席ずつ取れば(状況が)かなり変わる」と見通しを語っている。



いまのところ、マスメディアへの露出が制限されているので、茂木誠はメジャーとは言えないが、存在感は増しているのではないか。

「日本思想史」というジャンルでカブる河野有理が、茂木誠の本を婉曲にdisっているツイートを読んだことがある。意識しているのだろう。

それは、池内恵らが飯山陽を排撃するのと同じで、既成アカデミズムとしては認められない思想史を茂木が流布しているからだろう。

日経や読売の広告拒否も、影響力を恐れたからではないだろうか。



わたしは、茂木の「戦後の日本人は、本来の日本人ではない」という見方に同意する。

茂木と同じく、対米従属から脱するために、日本人はもっと毅然とすべきだと思っている。


ただ、「本来の日本人」像を「縄文時代」にもとめる思想には、YouTubeで見ているかぎりは、ついていけませーん。

「本来の日本人」を、過去に措定したり、それを無前提に正しいとしたりする思想には反対だ。わたしは右翼ではないからね。


でも、言わんとすることはわかる。

ちょっと彼の本を読んでみよう。



<参考>


ビジネス社のnoteでの『日本人が知らない!世界史の原理』宣伝記事↓




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