マガジンのカバー画像

物語小説

12
日常もの・SF・ミステリー・ホラー・歴史・恋愛・サスペンス…物語ならとりあえず何でも!
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

【運命なんかに、負けるな】『精霊の守り人』上橋菜穂子/著(偕成社/新潮社)

【運命なんかに、負けるな】『精霊の守り人』上橋菜穂子/著(偕成社/新潮社)

運命に翻弄されないように、しかと立って、歩いて、未来を掴み取れ。
日本で生まれた王道ファンタジー。

おすすめ度・読者対象おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

・小学6年生・中学生〜どの年代も
・ファンタジーを読みたいが、想像しにくく躊躇している人(日本人作家ということもあり、日本文化が馴染みやすい)

あらすじ

短鎗遣いの女バルサは、川に流れてきた第2皇子チャグムを助けた。彼はなん

もっとみる
【強きをくじけ】『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫/著(岩波書店)

【強きをくじけ】『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫/著(岩波書店)

恐ろしいイタチに立ち向かい、残してきた家族と仲間たちを救え。
ドブネズミのガンバが、広大な海を知り、冒険に魅了されていく。その体験を読者も味わう事ができるようなリアリティー溢れ、心揺さぶられる冒険譚。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆
推奨は小5・6〜中学生。
読める子なら小学3年生からでも。
読書感想文にするなら、中学生まで。道徳っぽい話ではなく、純粋な

もっとみる
【自由を忘れた人たちへ】『モモ』ミヒャエル・エンデ (岩波書店)

【自由を忘れた人たちへ】『モモ』ミヒャエル・エンデ (岩波書店)

時間に追われ、心を無くした私たちへの、警鐘と救いのおはなし。
何をやってもつまらないあなたのところへ、モモがきっと駆けつけてくれますように。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

読書対象は小学3・4年生から大人まで。
どの世代にも読みやすい文体、響く言葉であるといえる。
子どもだからこそ楽しく読める。
人生を見つめ直したい大人にもおすすめだ。

とある劇場

もっとみる
【友達って何だろう】『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき(角川書店)

【友達って何だろう】『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき(角川書店)

運命を変えたい。 人生をやり直したい。
それが全てか? 本当は、どうしたらよかったんだろう。
ぶつかり合える出会いが、主人公を変える。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

読者対象は小4・5~ 高校生以上ももちろん良い。

主人公の亘は小学5年生。
普通の生活を送っていたけれど、突然家族がバラバラになってしまう。
家族を、元の暮らしを取り戻したい一心で、運

もっとみる
【伝われば、どんな形でも愛なのだ】『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ/著(文藝春秋)

【伝われば、どんな形でも愛なのだ】『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ/著(文藝春秋)

数奇な人生の中で、家族の愛につつまれる女の子の話。
心が辛い時にこそ、手に取りたい。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

読むなら中学生から。
主人公は基本高校生。
子ども目線でも、親目線でも読める、優しい作品。(易しくもある)

主人公・優子には3人の父親と2人の母親がいて、現在は3人目の父と2人で暮らしている。
それを苦に思った事はないが、周りから同情

もっとみる