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オスグッド・シュラッター病

1903年にボストンの整形外科医ロバート・ベイリー・オスグッド氏と、チューリッヒの外科医カール・シュラッター氏が別々に症例を確認し発表をしたため、「オスグッド・シュラッター病」と正式名称になりました。

どういうものかといいますと、急激に身長が伸びる成長期の膝の痛みで一般的にはオスグッド(以下、オスグッドといいます)と言われることが多いです。

近年では、成長期の膝のスポーツ障害で代表的なものとなっています。

急激に身長が伸びる10~15歳ぐらいまでの発症が多く、ジュニアバレーボールでの膝の障害で最も多いといっていい骨端症です。

【 オスグッドとは 】
太ももの前面にある大きな筋肉(大腿四頭筋:だいたいしとうきん)が、成長しきっていない膝のお皿の下骨の一部(脛骨粗面:けいこつそめん)を引っ張りすぎることで成長軟骨を剥離させてしまい、痛みや腫れまたは脛骨粗面の凸が起こる疾患です。

Googleより
骨剥離しているオスグッド


現在、私がアスレティックトレーナーとして所属している小・中学生バレーボールチームでもオスグッドによる膝の痛みの訴えが多く、季節的にはとくに秋~冬に多い気がします。

選手の痛みの度合いにもよりますが、練習前にキネシオテーピングを処置してプレーすることが多いです。

後半は、オスグッドについてさらに詳しく解説していきますので、ジュニアバレーボールの指導者、保護者、その他ご興味のある方、お子様がオスグッドに悩まれている方など、是非ご購読頂ければと思います。



1.オスグッドになりやすい理由

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