スクリーンショット_2019-06-13_7

今さらチャットモンチー

今さらチャットモンチー

意味:以前ハマっていたチャットモンチーに、解散してから約一年経ってまたハマり出すこと。チャットにもう一度会いたくても、もう会えないという意味。昔好きだったことは、好きだったこととして自分の中に残っているという意味。

類義:時既に遅し

(例)いやぁ、昔チャットモンチーにハマってたんだけど、最近Youtubeで観てたらまたハマってきちゃったよ。もう完結(解散)しちゃったから、「今さらチャットモンチー」かもしれないけど、チャットはやっぱ最高だよな!


昨年完結(解散)したチャットモンチーをご存知でしょうか?以前めちゃめちゃハマって、CDやらDVDを買いまくって、一時期はチャット一色になったんです。それが最近になってまたハマりだしたんですが、まずは簡単なチャットモンチーの紹介をしたいと思います。

チャットモンチーの歴史

2005年メジャーデビューした、橋本絵莉子福岡晃子高橋久美子の3人組のガールズロックバンド。リーダーの橋本絵莉子ことえっちゃんが、高校時代に「チャットモンチー」を結成し活動するも、高校卒業を前にメンバー全員進学を理由に脱退。ファンでもあった福岡晃子ことあっこびんをメンバーに誘い、大学進学後、軽音サークルの先輩で先生を目指していた高橋久美子ことくみこんを根強く誘い、その熱意によってメンバー加入し、スリーピースバンドが結成される。

ガールズスリーピースバンドは今でこそよく見られますが、当時にしては珍しく、ガールズスリーピースの先駆者でもあります。ロックテイストながら、キュートでハイトーンのボーカルえっちゃんは、見た目も性格もおしとやかだが、チャットの魂であり、そのギャップにより他にない個性で、SHISHAMOやthe Peggiesがチャットから派生して生まれたガールズスリーピースバンドと言えるでしょう。

『シャングリラ』でブレイクし、チャットの代表曲となる。2008年には、ガールズバンドとしてはデビューから2年4ヶ月で武道館ライヴを行ったのは最速記録となり、名実ともにトップアーティストの仲間入りをする。

人気絶頂の中、2011年にドラムのくみこんが、「音楽を制作する情熱がなくなった」ことを理由に、チャットモンチーを脱退。2人体制でチャットモンチーを継続する。また、えっちゃんが結婚妊娠を発表し、しばらく音楽活動はセーブされるが、その後は、新たな挑戦や試行錯誤をし、サポートメンバーを入れた4人体制、6人体制でライヴ活動をしたりするも、最終的には2人体制に戻り、2017年11月に、チャットモンチー「完結」を発表し、事実上の解散が宣言される。

そして2018年6月にラストアルバム『誕生』を発売し、2018年7月22日の行われた「こなそんフェス2018」で活動を完結した。

チャットモンチーの魅力

チャットモンチーは、スリーピースということで、バンドとしては「ギター」「ベース」「ドラム」という最小限の編成ですが、スリーピースバンドは、音にごまかしが聞きません。曲はキャッチーで声もいいが演奏はイマイチという寸評をしていたどこぞのクソがいましたが、いやいや、めちゃめちゃうまいんですよ。一応私はギターを弾いたり作詞作曲をしたことがあるんですが、「真夜中遊園地」という曲を弾き語るえっちゃんが半端ないんですよ。

「真夜中遊園地」

あのリズムでギターを性格に弾きながら歌うっていうのが、ありえないんです。もちろんプロではないから当然かもしれませんが、ギターを弾いていたからこそ、その凄さがわかりました。また、あっこびんのベースは女性とは思えないほどパワフルで、ギタリストのえっちゃんがベースを教えたということで、ベースラインがギターっぽいところがあり、力強く跳ねるようなリズムが、チャットモンチーをただの可愛いガールズバンドではなく、パワフルなロックを感じる要素だと思います。

そしてなんといっても、くみこんのドラムが半端ない!どうやったらあんなリズム刻めるん??というような多彩なリズムで、「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」という曲のドラムは、未だに理解不能なほど半端ないです。演奏するくみこんも、この曲はヤバイというほどだったそうです。

「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」

そして、曲はえっちゃん、歌詞は主にくみこんが担当していたのですが、この世界観が、等身大であり、女の子であり、飾らず語りすぎもしない、国語の先生になりたかったというくみこんの感性が魅力を放っています。

この3人の関係性やバランスがとてつもなく素晴らしく、とにかくハマっていました。飲食店の店長時代、バイトの女の子がチャットのコピーバンドをしていて、オススメの曲を教えたりしましたが、バンドガールにとっては、チャットは目指すバンドの一つではなかったでしょうか。

個人的に一番好きな曲が「風吹けば恋」という曲で、この曲は、とにかくアレンジが神懸かっていて、めちゃくちゃカッコいいです!聴いていてとても気持ちよく、未だによく聴いている名曲です。

「風吹けば恋」

ご覧いただいた方はわかるかと思いますが、チャットのMVは手が込んでて面白いんですよ。これは、男の感性ではなく、女性の感性だなぁと思いますが、ちょっとしたところに手が込んでいて、よく見ないと見逃したりしてしまったりします。「風吹けば恋」は、ライブをしているMVなんですが、最後に観客に混じって盛り上がっている3人がとにかく可愛いんですよ。気付かなかった方はリピートして観てくださいね(笑)

また、ドラマ調のMVもあり、今人気の吉岡里帆たんや小松菜奈ちゃんが出演していたりしていて、曲にも合っていてとても可愛いんですよ!なので、貼っておきます!!

「いたちごっこ(short ver)」(吉岡里帆)


「コンビニハネムーン」(小松菜奈)


もう一つ紹介したい曲が、「バスロマンス」です。入浴剤ではないですよ(笑)遠距離恋愛から結婚に至るラブソングなのですが、なんか泣けてきちゃうんですよ。結婚して幸せにしてもらおうという歌ではなく、「あなたと出会えてよかったな」「あなたを信じてよかったな」「あなたを幸せにするからね」と、女性側の愛を歌っているんですが、本当に素敵だなと思います。きっとこんな人と結ばれたら、幸せだろうなと思えるような素敵な歌なんです。そして、このMVはアニメーションなんですが、味があっていいんですよ。ぜひ観てみてくださいね!

「バスロマンス」

オススメしたい曲は他にもたくさんあります。切ないバラードから、ノリノリの曲、女の子らしい可愛い曲。残せる曲があったから、前を向いて進めるとえっちゃんは語っていました。もう残された曲しか聴くことはできないかもしれませんが、チャットモンチーが生み出した名曲の数々を、この機会に聴いてみてはいかがですか?

ごめんね、チャットモンチー

私はチャットモンチーに謝らなければなりません。確かに、私はチャットモンチーを愛していました。しかし、2011年にくみこんが脱退してしまったことで、この3人の絶妙にして完璧なバランスが崩れてしまい、さらにえっちゃんが実は2010年には結婚していて、結婚妊娠発表があったことで、私にとってもダブルショックでした。実は、えっちゃんは10月17日生まれで、誕生日占いでは私のソウルメイトなんですよ(笑)ガチで結婚したいと思った恥ずかしい時期もありましたが、それだけ好きだった所に、くみこんの脱退えっちゃんの結婚というダブルパンチを喰らい、チャットの音楽も変わっていったことで、その変化についていけず、私はスリーピースのチャットモンチーが好きだったんだなと、より思えてしまったんです。それにより、チャットから距離を置いてしまいましたが、解散を知った時には、やはりショックでした。所詮私の愛はその程度で、自分が好きなチャットモンチーを愛していただけなのかもしれません。きっとそれは条件付きの愛で、本当の愛ではないんでしょう。

こんなにたくさん感動を与えてもらっておいて、愛し抜けなくてごめんなさい。せめて、このコラムでチャットモンチーの魅力を後世に残したいと思います。

コラムを書いていて気付いたのですが、2011年にリリースされた「バースデーケーキの上を歩いて帰った」という曲があり、この曲のMVは、俳優の田山涼成さんが胎児という難しい役どころを見事に演じているのですが(笑)、もしかしたら、結婚したからこそ生まれた曲で、MVなのかもしれません。これも見る価値ありの面白いMVですよ。

「バースデーケーキの上を歩いて帰った」


ちなみに、なぜ「完結」と言っていたかというと、チャットモンチーとしてやりたいことはやりきった。解散でして終わるのではなく、チャットモンチーとしての物語は完結した、ということで、「解散」ではなく「完結」なんです。チャットモンチーの3人は、今でも仲良しで、くみこんがチャットを脱退した後の最後に発売したアルバムにも、くみこん作詞の「砂鉄」という曲があったり、「チャットモンチー」という3人の形は無くなってしまいましたが、その絆は消えてはいません。私がチャットを愛していたことが無くなってはいないように。

「チャットモンチー」は完結してしまいましたが、完結したということは、これから新しい物語が始まるということでもあるので、また私たちを楽しませてくれたら嬉しいですね。

伝説のラストライヴ

そして最後に。チャットモンチーが完結して約一年立ちますが、なぜ今頃またハマりだしたかというと、ある動画を見たからです。
それは、チャットモンチーのラストライヴになった「こなそんフェス2018」の動画なんですが、脱退したくみこんが一曲限定で復帰したんです!恥ずかしながら、「こなそんフェス」のことも、一曲限定復活も知らなくて、最近この動画を発掘したんです。そしたら、衝撃的な映像ではないですか!?

今回のコラムのトップ画像は、3人での最後の「チャットモンチー」の画像にしました。

チャットを愛していたものの、くみこんが脱退してから、チャットを愛し抜けなかった私ですが、チャットを愛していた事実は無くなってはおらず、自分の中にしっかりと愛した記憶が残っていました。それが蘇ってきたんです。テレビ最後の出演になった「Mステ」は見届けましたが、あの伝説のライブを観ることはできず、今になって知ったのは情けない限りです。だからこそ、チャットモンチーの素晴らしさをこの場で存分に紹介させていただきました。
チャットモンチーを知っている方もしたない方も、必見の動画を載せておきます。特にチャットファンで私のようにこの動画のことを知らない方がいたら、削除される可能性もあるので、見られるうちに何度も見てくださいね!

「シャングリラ(ラスト)」

たくさんの感動と興奮をありがとう!チャットモンチー!!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?