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80年代、リンダ・ロンシュタットのスタンダード・ナンバー・アルバムが次々と
前回、紹介した和田誠「いつか聴いた歌」は、文庫版あとがきで”リンダ・ロンシュタットやシーナ・イーストンといった、やや分野の違う若手も、スタンダートに挑戦するアルバムを作っている”と述べている。今回はそのリンダ・ロンシュタットのスタンダード・ナンバーの話をしよう。
それまでカントリーロック歌手のように思われていたリンダ・ロンシュタットは、1983年「What's New」、1984年「Lush
和田誠「いつか聴いた歌」は、スタンダード・ナンバー好きに送るエッセイ本
イラストレーターだった和田誠は、エッセイストとしても数多くの著作を残している。中学時代から映画と音楽に親しんでいただけあって、古い映画やミュージカルに詳しくその話はどれも面白い。
音楽系エッセイで一冊選ぶとしたら「いつか聴いた歌」(文春文庫)だろう。これはスタンダード・ナンバーとして定評のある曲に加えて、これからスタンダードになりそうな曲を思いつくまま100曲えらび、それがどの映画やミュージ
80年代、フュージョンの王道と呼ばれたのは
はじめに
80年代フュージョンのキーボード・プレーヤーといえば、ボブジェームスの名をあげたい。彼が弾くエレクトリックピアノの音色は、いまも記憶に残っている。今回は、そのボブジェームスの話をしよう。
1.フュージョンの王道
しばらく前にボブジェームス・トリオの最新CDをカフェで聴いていたら、”ボブジェームスですか、フュージョンの王道でしたね”との反応があった。私よりはるかに長く多くの曲を聴
80年代、ウォークマンでニューエイジミュージックを聴いていた
はじめに
80年代にウィンダムヒルからリリースされたジョージ・ウィンストンのアルバム「オータム」は、TVCMに採用されよく耳にしたし、ウォークマンでもよく聴いていた。今回はその話をしよう。
1.ニューエイジ・ミュージックとは何だろうか?
ジョージ・ウィンストンのアルバム「オータム」は、ジャズでもないしイージーリスニングでもないニューエイジ・ミュージックと呼ばれた。
いまもそうだが