遠藤巧巳 - JapanMarketing合同会社

JapanMarketing合同会社 CEO | 生成AIを活用した業務効率化を提案・…

遠藤巧巳 - JapanMarketing合同会社

JapanMarketing合同会社 CEO | 生成AIを活用した業務効率化を提案・開発します。弊社メンバーを御社Slackなどに招待いただくだけで必要なAIツールを適宜開発・運用・保守します。 https://japan-marketing.co.jp/

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記事一覧

IQ120のChatGPT o1から考える今後の立ち回り

初めにChatGPT o1 Previewが2024/9/12に有料ユーザーが使えるようになりました。数学的能力、推論能力がより向上しているとのことです。私はプログラムのコード修正につい…

生成AIで盛り上がっている人とそうでない人の溝は想像以上に深い

はじめに今回は生成AI案件をやりながらの私の感想をただ書いていくだけです。気楽に読んでいただければ。 --- 私は現在生成AIのコンサル、開発、研修を行っている。私の観…

生成AIとAzure OCRを組み合わせれば、人間と同じレベルの文字読み取り率な件

はじめに OCRについてOCR(Optical Character Recognition)とは、システムによって手書き画像やPDFデータを文字に起こすことを指します。2010年代後半、私はBPO事業のシステ…

CursorのComposer 機能を使った要件定義・設計の方法:生成AI活用

はじめに - Cursorについてシステム開発に携わっている皆さんはCursorはご存知ですか?また利用していますか?Cursorは、VSCodeを基に作られたエディタです。特徴としてはC…

ChatGPT-4oとテレアポリストを使った効率的な架電先情報収集

はじめにテレアポの業務において、数多くの顧客候補に架電することは非常に重要です。しかし、単に数をこなすだけでなく、架電先の担当者に事前調査が不足していると感じさ…

ノーコードでRAGを実装できるDify.ai:情報検索と生成の融合が生む革新

はじめにAIの進化は日々私たちの生活やビジネスに大きな影響を与えています。特に自然言語処理(NLP)の分野では、チャットボット、翻訳ツール、コンテンツ生成など、多岐…

システムを発注・開発する前にノーコードを必ず調査しよう

はじめに1億円以下のシステム開発を発注する際、まずはノーコードを使うことをお勧めします。ノーコードを使わなくても、ノーコードならこれらサービスで実現できるといっ…

Larkを検証してみて、弊社も導入を決定した話

はじめにあるネットワーキングでお会いした方にLarkを勧められ、昨日時間があったので使ってみました。そしてLarkの素晴らしさに気づきました。 また、これも昨日ですが以…

ほぼ全てのtoB企業に当てはまる運用効率化のシステム構成

はじめに私はシステム開発会社を経営しています。そこで他社との差別化としてできる限り最新情報を追うことにしています。ChatGPTが最も分かりやすい例ですが、体感では1ヶ…

やはり日本語ができる海外エンジニアだけを日本企業は採用すべき理由

はじめにオフショア開発を4年ほどフリーランス、自社で行ってきました。国内のエンジニア不足から海外人材の採用は一つの選択肢となっています。ただ、4年間でいろいろ試行…

超少数精鋭のシステム開発チームのすすめ

はじめに今日では、ChatGPTをはじめ様々なシステム開発を効率化するツールが出てきています。これらの効率化ツールを駆使することでタイトルにあるようにシステム開発を行…

もっと気軽に海外営業を始めよう

はじめに自社製品の海外営業や海外展開と聞くと、なんとなくコストがかかりそう、時間がかかりそう、まずは日本で十分にやり切ってからなど色々やらない理由が出てきます。…

英語ができる人材のみを採用するススメ [システム開発会社]

こんにちは、遠藤です。今回は全員が英語を話せるシステム開発会社の構築について、私の考えをお話ししたいと思います。 日本でシステム開発会社を作るにあたって、基本的…

現時点で最も早くシステム開発できるツールセットの紹介 [2023年7月]

はじめに弊社はシステム開発会社です。システムの受託開発は何か商品があるわけではないため、誰の目からも分かりやすい差別化を作ることに苦労します。 弊社は競合差別化…

システム開発時にベンダー選びの失敗確率を下げる方法

システム開発にかかる費用は多くの企業にとって高額な金額となります。 それに加えて、システム開発の成功率も100%ではありません。さまざまな説がありますが、50%以下と言…

日本の開発プロジェクトでも外国人デザイナーに依頼できることの発見

現在私は受託開発会社を経営していますが、エンジニアは全員外国人です。 そして、私にとって挑戦だったのはデザイナーも日本人ではなく外国人にしてみました。 これまで…

IQ120のChatGPT o1から考える今後の立ち回り

初めにChatGPT o1 Previewが2024/9/12に有料ユーザーが使えるようになりました。数学的能力、推論能力がより向上しているとのことです。私はプログラムのコード修正について使いましたが、これまでよりも明らかに品質が違うことを感じました。
https://openai.com/index/introducing-openai-o1-preview/

そして、このモデルはIQ120で

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生成AIで盛り上がっている人とそうでない人の溝は想像以上に深い

生成AIで盛り上がっている人とそうでない人の溝は想像以上に深い

はじめに今回は生成AI案件をやりながらの私の感想をただ書いていくだけです。気楽に読んでいただければ。
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私は現在生成AIのコンサル、開発、研修を行っている。私の観測範囲ではかなり多くの企業で経営層からIT担当者に生成AIを社内に導入するようにといった指令があり、担当者から相談をいただくことが多い。IT、DX、AIのようなブームが生成AIにあることも確かである。

生成AIとこれまでの違い生

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生成AIとAzure OCRを組み合わせれば、人間と同じレベルの文字読み取り率な件

生成AIとAzure OCRを組み合わせれば、人間と同じレベルの文字読み取り率な件

はじめに OCRについてOCR(Optical Character Recognition)とは、システムによって手書き画像やPDFデータを文字に起こすことを指します。2010年代後半、私はBPO事業のシステムエンジニアとして働いていました。その際はAI-OCRが流行りましたが、95%程度の精度だった記憶です。

95%は高そうに見えて、実際に長文や大量のデータを読み取るとかなり粗が目立つ印象でし

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CursorのComposer 機能を使った要件定義・設計の方法:生成AI活用

CursorのComposer 機能を使った要件定義・設計の方法:生成AI活用

はじめに - Cursorについてシステム開発に携わっている皆さんはCursorはご存知ですか?また利用していますか?Cursorは、VSCodeを基に作られたエディタです。特徴としてはChatGPTはじめとする生成AIがエディタに統合されており、ファイル内やターミナル内で自然言語で依頼することで、コードを自動生成してくれます。

これを使うことで、プログラムやフレームワークの理屈さえ頭に入ってい

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ChatGPT-4oとテレアポリストを使った効率的な架電先情報収集

ChatGPT-4oとテレアポリストを使った効率的な架電先情報収集

はじめにテレアポの業務において、数多くの顧客候補に架電することは非常に重要です。しかし、単に数をこなすだけでなく、架電先の担当者に事前調査が不足していると感じさせてしまうと、反応率が大きく下がってしまう恐れがあります。

本記事では、この課題に対してChatGPT4oとAPIを活用することで、効率的に架電先の情報を収集し、スプレッドシートに転記する方法をご紹介します。

テレアポにおける架電先情報

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ノーコードでRAGを実装できるDify.ai:情報検索と生成の融合が生む革新

はじめにAIの進化は日々私たちの生活やビジネスに大きな影響を与えています。特に自然言語処理(NLP)の分野では、チャットボット、翻訳ツール、コンテンツ生成など、多岐にわたる応用がされています。最近では、RAG(Retrieval-Augmented Generation)という技術が注目を集めています。今回の記事では、RAGとは何か、なぜ必要なのかを解説し、さらにDify.aiを使ってノーコードで

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システムを発注・開発する前にノーコードを必ず調査しよう

システムを発注・開発する前にノーコードを必ず調査しよう

はじめに1億円以下のシステム開発を発注する際、まずはノーコードを使うことをお勧めします。ノーコードを使わなくても、ノーコードならこれらサービスで実現できるといった調査は必ず行うべきです。

なぜなら、ノーコードも非常に種類が増えて品質も上がってきました。各種ノーコードを連携することで、あまりITに詳しくない経営者が希望するシステムであればほぼ何らかのサービス組み合わせで作れると考えた方が良いと考え

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Larkを検証してみて、弊社も導入を決定した話

Larkを検証してみて、弊社も導入を決定した話

はじめにあるネットワーキングでお会いした方にLarkを勧められ、昨日時間があったので使ってみました。そしてLarkの素晴らしさに気づきました。

また、これも昨日ですが以下のnoteを書きました。

要するにZapierを使ってメジャーサービスを繋げることで業務効率化しようよといった記事です。ただ、なんだかんだでZapierは全て英語サービスで、私がレクチャーしたそれなりにITツールに詳しい経営者

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ほぼ全てのtoB企業に当てはまる運用効率化のシステム構成

ほぼ全てのtoB企業に当てはまる運用効率化のシステム構成

はじめに私はシステム開発会社を経営しています。そこで他社との差別化としてできる限り最新情報を追うことにしています。ChatGPTが最も分かりやすい例ですが、体感では1ヶ月情報を得ないととても大きな生産性の差につながります。

海外製ツールをそれなりに追っている私が、知人の翻訳会社を経営している社長に業務をITで効率化したいが相談に乗って欲しいと機会があったので、構成を考えてみました。ただ、よくよく

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やはり日本語ができる海外エンジニアだけを日本企業は採用すべき理由

やはり日本語ができる海外エンジニアだけを日本企業は採用すべき理由

はじめにオフショア開発を4年ほどフリーランス、自社で行ってきました。国内のエンジニア不足から海外人材の採用は一つの選択肢となっています。ただ、4年間でいろいろ試行錯誤してきましたが、結局のところタイトルにあるような結論に辿り着きましたので、その試行錯誤について紹介します。

前提前提としてPMやSEの日本人は英語を話すことができないとします。英語がビジネスレベルで使える場合はこの記事の主張は成り立

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超少数精鋭のシステム開発チームのすすめ

超少数精鋭のシステム開発チームのすすめ

はじめに今日では、ChatGPTをはじめ様々なシステム開発を効率化するツールが出てきています。これらの効率化ツールを駆使することでタイトルにあるようにシステム開発を行う際に、従来の多人数でチームで作るシステム開発から超少数精鋭チームに移行できる会社が多くなると考えています。

具体的なチーム構成Webやアプリをはじめとするシステムを開発する際にどんなチームを作るべきか?私は以下のチーム構成をお勧め

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もっと気軽に海外営業を始めよう

もっと気軽に海外営業を始めよう

はじめに自社製品の海外営業や海外展開と聞くと、なんとなくコストがかかりそう、時間がかかりそう、まずは日本で十分にやり切ってからなど色々やらない理由が出てきます。
ただ、ビジネスを始めている人にとって頭の片隅にあるのが、海外展開でもあります。できることなら海外展開してみたい、けどコストがすごくかかりそう、ノウハウがない。そういった方に向けた記事になっています。

日本ローカライズするほど、海外ニーズ

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英語ができる人材のみを採用するススメ [システム開発会社]

英語ができる人材のみを採用するススメ [システム開発会社]

こんにちは、遠藤です。今回は全員が英語を話せるシステム開発会社の構築について、私の考えをお話ししたいと思います。

日本でシステム開発会社を作るにあたって、基本的には日本語が使える日本人を採用してシステム開発の会社を作っていけばいいと考えがちです。しかし、現状や将来は日本のエンジニアやデザイナーといった人材がどんどん不足しています。そこで、海外の人材マーケットからもエンジニアやデザイナーを集めてく

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現時点で最も早くシステム開発できるツールセットの紹介 [2023年7月]

現時点で最も早くシステム開発できるツールセットの紹介 [2023年7月]

はじめに弊社はシステム開発会社です。システムの受託開発は何か商品があるわけではないため、誰の目からも分かりやすい差別化を作ることに苦労します。
弊社は競合差別化として、世界の最新ツールをできる限り調査して、それらツールを組み合わせて日本のレガシーなシステム開発会社よりも品質・納期・コストを上回ることを掲げています。

そのため、多くのツールを調査して実際にプロジェクトで使えるかどうかを検証していま

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システム開発時にベンダー選びの失敗確率を下げる方法

システム開発時にベンダー選びの失敗確率を下げる方法

システム開発にかかる費用は多くの企業にとって高額な金額となります。
それに加えて、システム開発の成功率も100%ではありません。さまざまな説がありますが、50%以下と言われていることがほとんどです。

日本の慣習として、システム開発を自社で行わずにシステム会社に外注します。これが良いか悪いかは今回は考えません。
外部に発注する際に、選定先を間違えるリスクを下げる方法について話していきます。

今回

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日本の開発プロジェクトでも外国人デザイナーに依頼できることの発見

現在私は受託開発会社を経営していますが、エンジニアは全員外国人です。
そして、私にとって挑戦だったのはデザイナーも日本人ではなく外国人にしてみました。

これまでオフショア会社で2社、プロジェクトマネージャーとして携わりましたがデザイナーはいずれも日本人でした。
なんとなくの先入観として、デザインは日本の文化的な機微を読み取る必要があるから、外国人にはできないかなと思っていました。

ただ、外国人

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