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システムを発注・開発する前にノーコードを必ず調査しよう

はじめに

1億円以下のシステム開発を発注する際、まずはノーコードを使うことをお勧めします。ノーコードを使わなくても、ノーコードならこれらサービスで実現できるといった調査は必ず行うべきです。

なぜなら、ノーコードも非常に種類が増えて品質も上がってきました。各種ノーコードを連携することで、あまりITに詳しくない経営者が希望するシステムであればほぼ何らかのサービス組み合わせで作れると考えた方が良いと考えています。

今回は、Webサイト・Webアプリ・スマホアプリの3種類のシステムを開発する際のお勧めノーコードサービスを紹介します。

Webサイトを作る場合

候補となるサービス


この中から私はStudioをお勧めします。Webサイトを制作するときに、非常に重要な点の1つが、デザイン性の良いサイトを作れるかどうかです。現代では企業にWebサイトは不可欠です。

その際にデザインがダサいと何となくイケてない印象を見た人に与えます。また、ITに疎い経営者・役員は細かい分析ができることよりぱっと見のデザインを優先する傾向があります。

Studioは日本で開発されたサービスだけあり、日本人のデザイン感覚に沿ったWebサイトを簡単に作成することができます。また、Studioの制作会社もたくさんあるため、困ったときは依頼することもできます。

おすすめは、Studioのマーケットプレイスからテンプレートを数万円で購入し、それをカスタマイズするやり方です。ちなみに弊社のWebサイトもStudioで制作しました。

弊社のWebサイト




Webアプリケーションを作る場合

候補となるサービス


Webアプリケーションとは、アクセスしたユーザーを識別してそのユーザーごとに個別の機能・コンテンツを提供するWebページです。Webサイトは全員に同じコンテンツを見せることに両者の違いがあります。

Webアプリケーションを作ることに特化したノーコードサービスも多くあります。Bubbleが非常に有名ですが、私はWewebをお勧めします。

WewebはWebアプリケーションのフロントエンド特化のノーコードサービスです。バックエンドは自分で用意する必要があります。その際は以下のXanoを利用することをお勧めします。

Wewebのお勧めポイントとしては、フロントエンドだけに特化したノーコードのため、バックエンドに拡張性があります。Bubbleはフロント・バックをすべて包括したアプリケーションツールです。Bubbleの欠点は全てをBubbleで行っているが故に何かBubble起因の問題が発生したときに、Bubbleをやめることしか対処ができないからです。

しかし、Wewebの場合はフロントだけのため、バックエンドの問題であればバックエンド側で解決することができます。例えば、Xanoを使っていたとしてXanoではどうしても解決しない場合は、そこだけAWSで作ってしまうなどの柔軟性があります。

また、wewebが問題になった場合はバックエンドのXanoはキープして、wewebの部分だけコードにすることで細かなチューニング・問題解決ができます。またwewebはVue.jsで開発されており、Vue.jsのコードをダウンロードすることができます。

上記のようにうまくいった時の拡張性の観点でwewebをお勧めします。


スマホアプリケーションを作る場合

スマホアプリは数年前は中小企業もたくさん開発していましたが、ある程度開発は落ち着いており、今は大企業の開発がメインとなっている印象です。スマホアプリを開発すると、Webアプリも開発するケースがほとんどのため、ダブルで開発費用がかかってくることが大きな理由だと考えています。

そのため、スマホアプリを作りたい場合はPWA(Progressive Web App)をお勧めします。

PWAとは?
https://www.profuture.co.jp/mk/column/45348

PWAとは要するにWebアプリをスマホアプリのように見せる機能です。WewebではPWA機能があります。その設定をすることでスマホ端末のホーム画面にアプリのアイコンのようにセットして、そのアイコンをタップすることでWewebのWebアプリケーションがブラウザで開きます。

最大のメリットはスマホアプリを作らずに、スマホアプリのように見せることができることです。デメリットとしては、アプリでできる機能が使えないことです。そのため、スマホの機能を使うより、アプリアイコンとしてホーム画面に配置し、ユーザーがすぐにアクセスできるようにしたいケースにぴったりです。

ただ、端末にアクセスした機能を使いたい場合はBravoStudioをお勧めします。ノーコードのため、プログラム言語を使うよりは制限されますが多くの機能に対応しています。

保守費用に注意 - システムは納品してからがスタート

システム開発の保守費用は、初期開発費の15%程度が目安と言われています。つまり、1000万円の初期開発のシステムであれば、保守費として150万円程度が年間必要です。

システム開発の発注経験が少ないと、初期開発の1000万円しか見えない傾向が強いです。実際は完全にフィットして変更が不要なシステムを初回に作れることはほぼあり得ないと考えてください。

必ず使いにくいところ、そもそも機能が依頼と違うなどが発生します。これを修正するために保守費や現場のフィードバックが必要です。

ノーコードで開発すれば、変更が容易なため初期費・保守費ともにスクラッチ開発よりも下がります。ノーコードでニーズを検証して使える形にアップデートする、十分システムの形が見えてきた段階でどうしても必要な場合、必要な部分だけをスクラッチ開発にすることは非常に良いやり方です。


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