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雑記いろいろ

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分類し難い何かをとりあえず放り込んでおきます。いわゆるエッセイとか日記多め。
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2019年9月の記事一覧

【再掲】おとんとおかんと、そして彼女

【再掲】おとんとおかんと、そして彼女

実家には現在十三歳になるミニチュアダックスフントが居る。
名前は「みるきー」。
クリーム色のふわふわとした毛に覆われた、可愛いツンデレなレディだ。
これは彼女と私の両親との出会いのお話。

その時二人は出会った彼女との出会いは札幌の郊外に在るペットショップ。犬猫だけではなく、魚やエキゾチックアニマルも扱っている割と大きめなお店だった。

犬を飼う準備のために店に赴いた母と私は、小型犬を迎えるため

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ゼロワンが書かせたんだよ

ゼロワンが書かせたんだよ

先日珍しく短編小説を書きました。

一次創作と呼ぶのもおこがましいモノですが、他に表現する手段が見当たらず小説という形で残すに至った次第です。

きっかけは家族との何気ない会話。
何かと話題の仮面ライダーゼロワン観て、お互いのオタク魂が炸裂。我が家では割とこういった世間的には「どーでもいいこと」に時間を割くことに余念がありません。
何せオタクしかいませんので、生産的なことに興味がないんです。

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記憶の中に

記憶の中に

北海道の地震から一年が経った。

震源地となった厚真町は私が生まれ育った街の直ぐ側で、美味しい米のゆめぴりかの名産地であり、大好きなあづまジンギスカンの本拠地だ。

元々この辺りは地震が多い。
大概は浦河町の沖合が震源地で、子供のときに経験した「浦河沖地震(M7.1、最大震度6)」を今でも覚えている。ちょうど祖父母の家で遊んでいる時だったが、初めて経験する大きな地震に驚き、一緒にいた友人たちと慌て

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トイレと札幌からの脱出

トイレと札幌からの脱出

あらからもう2年近く経ったろうか。
今となっては具体的な時期すら思い出せないけど、余りにも強烈な記憶。多分一生忘れることは出来ないし、この事件が無ければ私は関西に移住していなかった。

今となっては笑い話だけど、全く笑えない出来事。

トイレから出られないその日私はいつも通りにトイレに入って鍵を掛けた。一人暮らしだから掛けなくても良いのだが、一度ついた癖はなかなか抜けない。
用を済ませドアノブに手

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雷鳴

雷鳴

ここのところ、急な雨と雷で翻弄される日々が続いている。
秋だから仕方ないと思いながら空を眺め、雨が落ち着くのをじっと待つ。

雨は少し困るけど、雷は好きだ。

光の速度を知った子どもの時から、光った瞬間から何秒後に音が響くかを確認してその距離を計算する。そんなことを今でもやっている。
流石に同時に落ちた時は心臓がバクバク言うけれど、それがまた愉しいと思うのは変態なのだろうか。

もちろん雷は困った

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故郷と現住地のはざまに

故郷と現住地のはざまに

関西に移り住んでから一年半が過ぎた。
30℃を切ると「涼しくなったな」と思うようになり、札幌での生活感覚と少しずつズレが生じ始めている。

このままこちらの生活に溶け込んでいくのだろうかと思っていた。ところが、今年は帰郷できそうにないと分かると、途端に北海道が恋しくなってくる。
実家のある街に戻りたい訳ではなく、人生の半分以上を過ごした札幌に帰りたい。
お気に入りの旭川ラーメンの店、古い市場、年三

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