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ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』序章〜第5章
人間の直感は統計をうまく扱えるか?
ほとんど扱えない。なぜなら、人間の判断には〈バイアス〉がかかるから。思い出しやすさや入手しやすさなどの〈利用可能性ヒューリスティック〉を使ったり、難しい問題を類似した易しい問題に置き換える〈単純化ヒューリスティック〉を使うことで、解決への近道を見出そうとする。すると、統計とまったく違う答えにたどり着いてしまう。
人間は合理的で論理的である、とされていたが、そ
読書メモ:M・ミッチェル・ワールドロップ『複雑系 生命現象から政治、経済までを統合する知の革命』第5章〜第9章
コンピュータ科学者のジョン・H・ホランドは〈適応〉に関する講演を、サンタフェ研究所で行った。
経済は〈複雑適応系〉の好例である。自然界におけるそのようなシステムとしては、脳、免疫系、エコロジー、細胞、発生中の胚、蟻の巣などがある。人間の世界においてもまた、政党とか科学界といった社会的、文化的システムがある。これらにはどれも共通する特性が見られる。
第一、〈複雑適応系〉のシステムは並行的に作用す
読書メモ:M・ミッチェル・ワールドロップ『複雑系 生命現象から政治、経済までを統合する知の革命』第1章〜第4章
1977年のノーベル化学賞受賞者であるイリヤ・プリゴジンは、「なぜこの世には秩序と構造があるのか? それはどうして生まれるのか?」を問いとして掲げた。そして〈自己組織化〉という発想を持ち出した。後にサンタフェ研究所に参加する物理学者ブライアン・アーサーはプリゴジンの著作を読み、多大な影響を受ける。
〈自己組織化システム〉は自己強化に依存している。つまり「条件が整っていれば、小さな影響が除去される
読書メモ:ディーパック・チョプラ『クォンタム・ヒーリング 心身医学の最前線を探る』
究極の真実を問われたヴェーダの予言者「アハム・ブラフマースミ(私は形あるものないものすべてである)」
アインシュタインは時間と空間を包含する〈統一場〉の探求に生涯を費やした。しかし〈統一場〉は俯瞰できるものではなく、私たち自身が〈統一場〉そのものなのだ、ということ。私たちは本来的には、通常の時間的流れも通常の空間的仕切りも超越して、時間と空間の制約を受けない無限の存在である。自我、知性、心、感覚