マガジンのカバー画像

短編小説集

18
3秒で書いて3秒で読めると評判の脳を無にして書いた「無脳シリーズ」をまとめたよ!
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

ぷかぷかドラマ「無脳シリーズ」第9話〜りこのおしっこ。〜

ぷかぷかドラマ「無脳シリーズ」第9話〜りこのおしっこ。〜

3秒で書いて3秒で読めると話題のドラマ「無脳シリーズ」。今回は女の子とお風呂のお話です。18歳未満は変な性癖がつく可能性があるので慎重に読んでください。

りこはお風呂でおしっこをする。お湯を止め、湯船に浸かった瞬間、今までこれっぽっちも無かった尿意が、一気にりこの頭を支配する。脳みその鎖を解いてやると、ジュワッと、黄色い粒子が扇状に広がり、「これがアンモニアか」と、気づいた時には、溶けてなく

もっとみる
きらきらドラマ「無脳シリーズ」第8話〜アノマロカリス〜

きらきらドラマ「無脳シリーズ」第8話〜アノマロカリス〜

3秒で書いて3秒で読めると話題の無能シリーズ。今回は深海に魅せられた女の子と、男の子のお話です。

ミルは幼い頃、よく研究室に出入りしていたらしい。彼女は、アノマロカリスが好きだった。
「私のね!私の将来の夢は、お嫁さんになることと、しんかいせーぶつがくしゃになること!」
そう言っていたらしい。
彼女が、今のようになってしまったのは、小学生の頃のいじめが原因だった。
ランドセルに、

もっとみる
ふんわりドラマ「無脳シリーズ」第7話〜朝の下駄箱から。〜

ふんわりドラマ「無脳シリーズ」第7話〜朝の下駄箱から。〜

3秒で書いて3秒で読めると話題の無脳シリーズ。今回は中学生男子の恋のお話です。

「ユウサク、おはよう!」
おれを下の名前で呼ぶ女子は、ミズミだけだ。おれがたまに陸上部の朝練に行くと、下駄箱で出会う。
ミズミはいつも、そのときは、吹奏楽部の大きなカバンを持っている。
「うん。」
チラ、とミズミを横目に見て、決して「おはよう」とは返さない。それは恥ずかしいからじゃない。そのままおれは

もっとみる
パチパチドラマ「無脳シリーズ」第6話〜DAY DREAM〜

パチパチドラマ「無脳シリーズ」第6話〜DAY DREAM〜

3秒で書いて3秒で読めると話題の無脳シリーズ。6話目はバンドマンの彼女と彼氏のお話です。

「今日もみんな来てくれてありがとう……!!このままわたしたちと一緒に!!武道館まで来てくれるかあああああ!!!」
マチの声は、俺の心臓まで轟き、そして、握りつぶした。
観客たちは皆、涙しながら、一斉に声を上げ、手を高く突き出す。
俺は……。
「次が最後の曲!」
じゃあ、俺は……。
「DAY

もっとみる