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#コラム
本の世界で、私は恋をした。
恋愛の本といって私が一番最初に思い出すのは、村上春樹さんの「ノルウェーの森」。
出産、育児を経て、本棚に並んだ本はどんどん減っていった。その中で生き残ったわずかの村上春樹たち。
文庫ではなく、Kindleでもなく、ハードカバー一択。赤と緑の装丁が、本棚の前を通るたびにちらちらと目の端に映った。哀しく美しいノルウェイの森の世界がふと頭をよぎる。
*タイトルについて‥.ちなみに「ノルウェイの森」
一度は手放してしまえばいい
その人にとって大切なものは
必ず別の形で再び手元に戻ってくるもの。
そう考えながら、
日々ものごとと向き合っている気がします。
ものに取り囲まれてばかりでは、
何が大切なものかなんて
本当はわからない。
だから、
一度は手放してしまったほうがいい時もある。
どれほど大切なものだと思っていても、
手放してしまうことで、
本当に自分にとって価値あるものだったは
その時にこそよくわかるものですか
意識の檻から放たれて
外からきこえてくる鳥のさえずりに、
穏やかな目覚めの朝を迎えました。
窓をあけて空を眺めると、その鳥の群れは、
孤島の上空をのびのびと旋回し、
やがて遥か彼方へと羽ばたいてゆくのでした。
思い思いに、伸びやかに、
自分の意思で羽ばたきながら、
一つの場所にとどまらず、世界に羽ばたいていく。
なんて自由で豊かな生き方だろう。
羽ばたいていく鳥の姿を眺めていると
いつも思うことがあるんです。