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ADHDとワークライフバランス

こんにちは。

東京は連日外気温が35度前後を記録してます。静岡市では驚異の40度が観測されたニュースがありました。

静岡市駿河区で今年初の40度、全国244地点で猛暑日に…熱中症や水難事故での死亡相次ぐ : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)


私も外に出る度に倒れそうになります。そりゃ子供や高齢者は熱中症でぶっ倒れますわ。

外仕事の方々はどうやって対策してるんだろう…首に巻いて体温を下げるリング?は持ってますが、すぐ温くなるんですよ。


空調服着ている人を見かけることも多くなりました。あれ涼しいのかな。

そのうち夏を乗り切るグッズ特集したいですね。


では今日の本題。ワークライフバランスについて。


10年前「ワークライフバランス」なんて言葉はなかった


さて、まずいつからワークライフバランスなんて言葉が日本で騒がれるようになったのか。

どうやら平成19年(2007年)「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」及び 「仕事と生活の調和推進のための行動指針」策定がきっかけのようです。

仕事と生活の調和 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)


ってことは、20年近く前に言葉自体はあったんですね。知らなかった。

私の感覚だとここ5年くらいで急に広まった気がするんだけど…


ワークライフバランスの定義ですが、「働くすべての方々が、『仕事』と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった『仕事以外の生活』との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方」

のことを指すそうです。仕事と生活の調和とは(定義) - 「仕事と生活の調和」推進サイト - 内閣府男女共同参画局 (cao.go.jp)


うーん。まあ、言いたい事はわかる。仕事と家庭、プライベート双方の充実。両方充実してたら幸せ。そりゃそうだ。

ただね、理想と現実は違うんですよ。

ワークライフバランスの理想と現実

内閣府から「仕事と生活の調和」から定義を引っ張ってきました。

  1. (1)就労による経済的自立が可能な社会
    経済的自立を必要とする者、とりわけ若者がいきいきと働くことができ、かつ、経済的に自立可能な働き方ができ、結婚や子育てに関する希望の実現などに向けて、暮らしの経済的基盤が確保できる。

  2. (2)健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
    働く人々の健康が保持され、家族・友人などとの充実した時間、自己啓発や地域活動への参加のための時間などを持てる豊かな生活ができる。

  3. (3)多様な働き方・生き方が選択できる社会
    性や年齢などにかかわらず、誰もが自らの意欲と能力を持って様々な働き方や生き方に挑戦できる機会が提供されており、子育てや親の介護が必要な時期など個人の置かれた状況に応じて多様で柔軟な働き方が選択でき、しかも公正な処遇が確保されている。


いやいや、どこからツッコミ入れていいかわからん位ツッコミどころ満載です。

まず(1)から見ていきましょう。「いきいき働く」の定義がよくわかりませんが、労働時間・労働量は雇用先によるし、経済的に自立可能な働き方も、会社が十分暮らせるだけのお給料を払わないと達成できません

そのお金は誰が出してくれるんですか?とツッコミたくなります。


令和のニューディール政策(でっかい公共事業を立ち上げて雇用を増やす政策)でもやってくれるんでしょうか。少なくとも2007~2024年にそのような動きはありません。

次に(2)を見てみます。「健康で豊かな生活の為の時間が確保できる社会」とあります。これはその通り。そんな社会をみんな望んでる。はず。


しかし、問題はどうやってそんな時間を確保するかって話です。極端な話、お金なら国民に給付金バラまくなり、最低賃金を無理やり上げれば多少経済的な効果は出ます。

時間は1日24時間を27時間に増やすことはできません。となると、24時間のうちどこかを削る必要があるわけで。


プライベートの時間は「健康で豊かな生活のための時間」ですから、必然、仕事の時間を削ろうという話になります。

これも無茶苦茶な話で、たとえば今まで1日8時間×5日=週40時間で回ってたものを、いきなり30時間にしたら、会社はパニックになります。


仮に週30時間労働にしたとしましょう。「従業員はハッピー!最高だぜ!」となるでしょうか?

まず、労働時間を減らしたら、確実に給料は下がります。そして、周りが週40時間労働のままだったらどうなるでしょうか。そうです、競争に負けてしまいます。


最悪会社ごとなくなって従業員全員路頭に迷ってしまいます。「じゃあ、せめて残業をなくそう!」そう思うかもしれません。

残業をなくすと、どうなるでしょうか?当たり前ですが、残業時間が減っても、大元の業務量は変わりません。(残業時間中に新たな業務が増えるパターンは除く)


残業禁止になると、会社から言われることは「定時のうちに絶対に仕事を終わらせろ」となります。「納期に間に合わないけど、残業も出来ないんで帰りますわ。すいません」は許されないのです。

そうなると、ギチギチの時間内で大量の仕事を終わらせなくてはなりません。私はべつに残業が好きなわけじゃなくて、いきなり0か100かみたいな改革は無茶だろ、と言いたいのです。


そんなわけで、(2)も実現はちょっと難しそうです。(1)よりはまだ現実味があるかな。

最後に(3)。「性や年齢などにかかわらず、誰もが自らの意欲と能力を持って誰もが多様で柔軟な働き方や生き方に挑戦できる機会が提供されており~」とあります。



これは私も納得。その通りだと思います。たとえば公務員なら32歳くらいで年齢制限に引っ掛かってしまいますが、年齢制限取っ払うのはまあ、アリかな。

ただ、誰にでも挑戦できる機会があるってことは、参入障壁が低くなるということ。そうなると競争は逆に激化すると思います。


たとえば、公務員の年齢制限を取っ払ったら、あらゆる年代の人の応募が殺到するでしょう。氷河期で能力はあっても当時は競争が激しくて受からず、32歳の年齢制限に引っ掛かってた人も受けられるわけですから。

そうすると、年齢制限アリの頃なら採用された人も、誰でも応募OKの戦国時代では受からなくなってしまいます。


あとは、参入障壁が低くなると給料は下がります。市場原理ってやつです。たとえば資格を持ってないとできない仕事は、そのおかげで需要と供給のバランスが保たれているのです。

今日はイチャモンばかり付けてるように見えますが、別に国に対してヤジを飛ばしたいわけじゃありません。


個人レベルで人生を充実させるには


結論から言うと、「ワーク全振り」か「ややワーク寄り」がいいというか、経済的な充実を求めるならワーク中心にならざるを得ないというのが私の意見です。

逆にライフ中心、プライベート全振りにすると収入も尻すぼみになり、キャリア的にも詰むパターンが多いかも。


よくネットで「年収1000万円でワーク全振りの人生」vs「年収500万円でプライベートの時間も取れる人生」、どっちがいい?みたいな比較を見かけます。


ですが、少なくとも私の観測範囲では年収500万だろうが1000万だろうが忙しいし、拘束時間自体はそんな変わらないです。

まず、ベースの1日8時間×5日=週40時間、月160時間というのは年収関係なく変わらないわけです。変わるのは業務量と残業時間ですね。


業務量は業界や職種によりけりで比較が難しいので残業時間を比較すると、年収500万の仕事でも1日1~3時間は残業してますよ。月にすると20日稼働で20~60時間。

さすがに年収1000万で残業1日1時間なんて人は見たことないです。周り見てると月60~80時間前後が多いかなあ。


上の例を比較すると、年収500万円の人は160+20~60時間働いてるので、月180~220時間の労働。年収1000万円のひとは160+60~80時間で220~240時間働いてることになります。

年収500万だろうが1000万だろうが、実は働いてる時間は2倍も変わらないようです。一応例外はあって、不動産屋とか病院の勤務医だと普通の人の2~3倍働いてたりしますが。


もっと言うと年収500万円ってなかなかハードル高いですよ。優秀な人はすぐ稼げるかもしれませんが、何のスキルも資格もなく未経験でいきなり年収400万円以上の仕事なんてないです。

あるとしたら激務長時間労働か、命の危険があるような仕事になってくるんじゃないかな。


いやいや、「俺は自給自足生活をするからお金なんていらないよ」と言う場合でも、社会保険料と年金は絶対に払わなければなりません。

持ち家がないなら家賃もかかるし、最低限の光熱水道費費も払わないとインフラが使えません。完全自給自足って実は難しいんですよ。


体が健康で働けるうちはハード目に働いて(体をぶっ壊すレベルはNG)、生活レベルは上げずに貯蓄しつつ自己投資もしていく、みたいな生き方が私の理想です。

ハードに働かなくても、支出を下げるか抑えれば人並みの生活は出来ます。毎日コンビニや外食は避ける、手取りの大部分が家賃で消えるような家に住まない、贅沢はほどほどにする。


この辺を守ればよっぽど病気や事故でもしない限り生活が破綻することもないです。我慢しろとまではいいませんが、無茶しないことが大事。

というわけで今日も持論を展開してみました。以上。


ここまで読んで下さりありがとうございました。
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