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最近読んだ「社会」を考え直す4冊。ULMR small work3
『日本衆愚社会』と『愚民文明の暴走』を読む。
どちらも民主主義に異を唱えているので、アレルギー的に嫌悪感を持つ人も多いだろうけど、食わず嫌いはよくない。あれよあれと雑多で痛快な語りに引き込まれていく。
まずこの本、というか両方の著者である呉智英は、民主主義よりも一部のエリートによる統治を求める。
簡単にその主張をまとめると「三権分立のうち、司法と行政にはそれぞれ司法・公務員試験という試験がある
ゼロから始める制作論
この記事は、ULMRが制作した音楽アルバム「雑誌の音楽」の特設ページに掲載されているインタビューを改題し、再掲載したものです。
──アルバム制作お疲れ様でした。
おかふじ ありがとうございます。
──今回のアルバムはまさにタイトル通りの「雑誌の音楽」ということで、やはり制作は大変でしたか?
おかふじ まずAbleton LiveというDTMソフトをインストールするところから始まって、時間
つまり資本主義はなにが問題で、どこから考え直したらいいのか?ULMR small work2
『現代経済学の直観的方法』(講談社)と、『経済学の思考法』(講談社学術文庫)を立て続けに読む。前書では、未学者でも取っ付きやすいシンプルな思考実験を土台に、古今東西の経済学の歴史を織り交ぜ、現代の経済学の姿を浮かび上がらせる。一方後書では、ここ数十年間に起こった経済の事件、またそれに伴う経済学自体の揺れ動きを描きながら、その背後にある経済学が持っているイデオロギーをつまびらかにしていく。
そして、
スケジュールを組むコツ? アナロジー。ULMR small work1
『データの見えざる手』(草思社)を読む。著者の矢野和男は、日立製作所の主管研究長として、最新のウェアラブルセンサといったテクノロジーを駆使し、8年以上かけて100万日分の人間の活動データを収集・解析してきた人だ。そして本書では、最新のデータから新たにわかった「人間の法則」について書き記されている。
ちなみに最新といっても、本書は2014年に出ているものなので、ウェアラブルセンサという言葉に私たち非
ユニークローカルメディア「凜」―RIN 創刊号 全文(Web記事版)
たったひとりの編集長が、計15人の書き手や語り手によるテキストを編みあげたインディペンデントマガジン(同人誌?ZINE?原稿集?)のWeb記事版が配信開始。
創刊号では、「資本主義経済と地方創生」から「自由律俳句」までを環状線のように接続し、ぼくたちの常識を問い直してくれるような面白い実践や視点を取り上げました。
モノが増えていくのに抵抗のある方や、紙ですでにお持ちの方もこの機会にぜひお買い求め
世界観の突き合わせ(プリント版巻頭言、先行公開)
メールマガジン等をスローダウンさせ、2021年秋の完成を目処に、絶賛プリント版制作にエネルギーを注いでいる、ユニークローカルメディア「凜」―RIN。
今回は、プリント版の巻頭言(編集長からの挨拶的な文章)が完成したので、先行公開。
世界観の突き合わせ
雑誌を制作するにあたって、読者のあなたに「面白かった」と思ってもらえれば、それは作り手のぼくにとって最も喜ばしいことだ。雑誌に限らず、多くの文化