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この世のなごり 夜もなごり
休職した。
正確に言うと溜まった有給を取得している。
精神科で「適応障害のため一か月の休養を要する」という診断書を貰ったその足で会社に向かい、休職したい旨を上長に伝えた。
伝えるときは震えた。本当にこれが合っているのか分からなかったから。
診断書を提出するのも実は一苦労だった。
「もう少しくらい我慢できるんじゃないか。普通の人ならこんなことで音を上げたりしない」という考えがぐるぐると脳内を巡り、
Too old to die.
(21の頃に書いた文が出て来ました)
「正岡子規三十六、尾崎紅葉三十七、斎藤緑雨三十八、国木田独歩三十八、長塚節三十七、芥川龍之介三十六、嘉村礒多三十七。」
「それは、何の事なの?」
「あいつらの死んだとしさ・・・・・・」
太宰治「津軽」本編の冒頭らしい。随分と皆若死にだ。
今ならば男盛りといった歳に死んでいる。ロックスターたちにとっての二十七が、物書きには三十六、七あたりにあるのかもしれぬ