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「昔のSFは今の現実」


1時間、1日、1週間、1ヶ月、1年。

日々誰もがある程度、先を予測して行動していると思うけど、

日本や世界、などの大きな流れまで予測しているだろうか。

日本や世界のことをみると、何だか個人的に影響が少なくリアルに感じれないかもしれないけど、

大きな流れがあってはじめて1年やそれより小さな流れがあるんだから、そこに目を向けることは大切で予測するべきこと。


そして、大きな流れを予測するには日本だけじゃなく世界のニュースを観るのはもちろんいいけど、

俺のオススメは昔のSF作品を観ること。

最近読んだ経済系の本である、

ヤニス・バルファキス著・「父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」にも、

SF作品は現代を理解するのに欠かせない

と書いてあり驚いた。笑



これはどういうことか。

実際に昔のSF作品を観てみたらわかるけど、

昔のSF作品で描かれた世界は、今の現実になっているんだ。

完璧にはそうなっていないにしても、確実にその流れにシフトしていっている。

で、なんでそういったSF作品を観た方がいいかと言うと、

作者の感性に触れることができるからだ。

これの何が良いかと言うと、

作者がSF作品を創った時代には今の現実にあるモノはほとんどない。

その中でなぜSF作品を創れたかというと、

大きな流れを予測できたからだ。

つまり、昔のSF作品を読むことで、

大きな流れを予測できた人の感性に触れることができるんだ。

大きな流れを予測するには世界の情報を集めるとともに

先を予測できる直感、感性が大事になってくる。

大きな流れを予測できた人の感性に触れることで、

自分の先を読む感性が磨かれるんだ。




特にジョージ・オーウェル著・「1984年」は絶対に読むべき。

1949年に書かれたSF小説ではあるけど、今の現実とリンクできる部分がかなり多くビビってしまう。

今の時代で言うスマホや、それによって監視される人々、思考や行動まで管理されてしまう世界はとてもSFとは感じないはず。


オルダス・ハクスリー著・「すばらしい新世界」は「1984年」よりも前に創られたSF小説。

これも、科学の進歩が人間に与える影響を描いている。

現実はまだまだここまではいっていないけど、

選択肢の無いけど幸せに人生を歩めるユートピアが良いのか悪いのか考えさせられる良い作品。


かなり有名だけど、機械の発達により、人類が機械に支配され管理される世界を映画にしたマトリックスもやっぱり欠かせない。

ブレードランナーは設定が今年の2019年11月だから、そういう観点で観ても面白い。



こうしたSFを観ていて感じるようになったことは、

ユートピアはディストピアでもあるということ。


恐らく、昔の人から観たら今の現実はユートピアだろう。

衣食住に困る可能性や命の危険性が少なく、わからないことがあっても簡単にネットを使って調べることが出来る。

そして、今よりもっとコンピューター技術は発達していき、

それと同時に働き方・生き方は変わっていくだろう。

でも、ユートピアに住んでいる現実社会の人は

幸せと感じる人生を全員歩んでいるだろうか。

確実になっていないだろう。

ユートピアにいるのに、なんでそうなのか?

これからどうなっていくのか?


そういう感性をSF作品を観て磨き、

世界に目を向け、大きな流れを予測するんだ。




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