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#歴史
書評:『疫病と世界史』(下)W.H.マクニール
①紹介
カナダの歴史学者ウィリアム・H・マクニールによる『疫病と世界史』(下巻、佐々木昭夫訳、中公文庫、2007年)を紹介します。前回読んだ上巻の続きですね。紀元1200年以降を生きた人類の長きにわたる疫病との戦いと共存、克服の歴史をご覧あれ。
②考察
● 「ユダヤ人は、ペストの毒を故意にばらまいた下手人と見なされて、迫害されるのが常だったのである」
➢ 14世紀のヨーロッパにおける史
書評:『疫病と世界史』(上)W.H.マクニール
①紹介
カナダの歴史学者ウィリアム・H・マクニールによる『疫病と世界史』(上巻、佐々木昭夫訳、中公文庫、2007年)を紹介します。コロナ禍の時に話題になりましたね。なぜ疫病は発生し、人類に何をもたらしてきたのか。紀元前500年から後1200年の世界を舞台に、その謎を探る壮大な試みです。
②考察
● 「アフリカでヒトに寄生する生物が非常に多様性に富んでいるという事実は、アフリカが人類の主な